休眠会社の決算書・確定申告書の書き方。自力で作成した方法を紹介【税務署で確認済み】

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こんにちは、サラリーマン社長のシータ@tsumitate_theta)です。

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サブレくん
法人の確定申告は休眠会社でも高いぽっぽ。自分で簡単にできないぽっぽ?
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シータ
税務署で話を聞きながら自力でやってきたから、やり方を教えるね!

Googleで休眠会社の確定申告を調べると「休眠会社の決算を業者に依頼すると75,000円の費用がかかる」「地方税均等割の70,000円は休眠会社でも払う必要がある」などやたらお金がかかりそうな情報が見つかって不安になりますよね。

合同会社(一人法人)の解散手続きを自分でやる方法」で書いたとおり、僕の法人は解散登記の提出は済ませましたが、第1期の確定申告はまだやっていない状態です。

「何の活動もしていない休眠法人だから確定申告費用は0にしたい。何とかできないものか」と、税務署に申告書の書き方や休眠中の税金について相談をしました。

結論から言うと「決算書・確定申告書の書き方を知らない素人でも、費用0円で確定申告は自力でできる」です。地方税均等割も0円で済みました。

この記事では休眠会社の決算書・確定申告書の書き方と手続きの方法を実体験をもとにわかりやすくご紹介します。

やってみたら休眠会社の確定申告資料作成は、僕のような素人でも作れてしまうくらい簡単でした。

これに75,000円も払うのはもったいないです。この記事を読み込んで無料で確定申告を終わらせましょう!




今回確定申告する法人について

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シータ
今回確定申告するのはこんな法人だよ!
法人の情報

  • 形態:合同会社(社員は僕一人)
  • 設立:2017年11月
  • 収支:設立から費用、売上ともに0円
  • 決算:2018年10月で第1期が終了。2019年1月現在は2期目
  • 確定申告:2019年1月時点でまだ第1期の確定申告してない
    (本当は2018年12月までに確定申告をして納税しておかねばならなかった。
  • 届出:結果的に休眠状態になったが事前に休眠の手続きなど一切していない

法人の確定申告は、期の終わりから2ヶ月以内に済ませる必要がありますが、僕の法人はうっかりミスで2ヶ月を過ぎてしまいました。

会社が休眠状態なら地方税(東京都)の均等割70000円は遡って免除してもらえた

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シータ
申告が遅れたペナルティがあるかも・・・

と、この時点で少し不安になっていましたが、その点も含めて税務署へ電話で確認したところ「費用、売上ともにゼロなら休業扱いにできるのでだいじょうぶです。できるだけ早く申告はしてくださいね」と神対応をしていただきました。

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シータ
休業の手続きをしていなくても、遡って休業扱いにしてくれるとは思ってなかったから嬉しかったよ!

続けて「休業中の申告書の書き方が分からないから教えてほしい」とお願いしたところ、相談予約というものがあるとのことだったので、その場で予約をとり、直接書き方を教わってきました。

CHECK! 来署によるご相談は、電話予約をお願いします|国税庁

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シータ
税務署への相談日は、決算書(貸借対照表と損益計算書の2つ)を持参するように言われたから、それだけは事前に作成するようにしよう!

休眠会社の決算書は簡単に作れるので、安心してください。

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休眠会社の確定申告で用意する書類と書き方

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シータ
休眠会社の確定申告で税務署に提出した書類はこれだよ!
提出した書類

  1. 決算書:貸借対照表
  2. 決算書:損益計算書
  3. 申告書:別表1(国税)
  4. 申告書:第6号様式(地方税)

おそらく、これが最小パターンじゃないかと思います。

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シータ
4枚の紙を提出するだけでOKだったよ!

1つずつ書き方をご紹介します。

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決算書:貸借対照表

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シータ
まずは税務署へ持参した貸借対照表の書き方だよ

貸借対照表はこちらのサンプルを使わせてもらいました。

貸借対照表のExcel(エクセル)テンプレート(勘定式) ≪簡易版≫

作成した貸借対照表はこちらです。

休眠会社の貸借対照表

僕の法人は設立以来、費用も売上も0なので非常にシンプルです。

設立時の資本金300万円がそのまま残っている形なので、右側に資本金300万円を書き、左側に「現金及び預金」として300万円を書きました。

これで完成です。日付は期の最後の日を書きます。

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シータ
めちゃめちゃ簡単でしょ!

決算書:損益計算書

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シータ
次は損益計算書だよ。これも税務署へ持っていくから忘れないでね!

同じく損益計算書もこちらのサンプルを使わせてもらって作成しました。

損益計算書のExcel(エクセル)テンプレート ≪簡易版≫

作成した損益計算書はこちらです。

休眠会社の損益計算書
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シータ
超絶シンプル!

全て0円と書くだけです!

日付は期の最初の日と終わりの日を書きます。

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シータ
これで決算書は終わりだよ!

簡単すぎて嘘みたいでしょ!

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申告書:別表1(国税)

法人の確定申告は、大きく国税と地方税の2種類の申告書があります。

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シータ
まずは国税の方から紹介するね!

国税の申告書は「別表1」と呼ばれる様式で書きます。

税務署で教わった書き方は、次のとおりです。

申告書:別表1(国税)

左上のエリアは法人名や電話番号、自分の氏名・住所などの基本的な情報なので特に迷うことなく書けると思います。

休眠会社(売上0、費用0)の場合、空いているスペースに大きく「休業中」と書くだけで完成です。

申告書の他の部分に数字を入れる必要はありません。

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シータ
こんな簡単でいいの?!

いいんです!税務署の方から太鼓判をもらったので問題ありません。

あとは代表者のところに「法人印」を忘れずに押すようにしましょう。

1枚目をめくると複写になっているので、他の3枚にも法人印でハンコを押しておきます。

申告書:第6号様式(地方税)

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シータ
次に地方税の申告書の書き方だよ!

こちらも都税事務所へ出向いて書き方を教わってきました。

申告書:第6号様式(地方税)

国税と書き方は同じです。左上の場所に「法人住所」「電話番号」「法人名」「自分の名前」を書いて「法人印」を押します。

そして、空いているスペースに大きく「休業中」と書きます。

法人番号はわかったら書けばいいですが、書かなくても問題ありません。

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シータ
地方税もこれで完成!

簡単すぎるでしょ!

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確定申告書類の提出先

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シータ
国税と地方税の2つがあるから2箇所以上を回ることになるよ!

国税と地方税で別々の場所に申告書を提出する必要があります。

国税に関しては「税務署」へ書類を提出します。

僕が提出した書類はこちらです。

税務署へ提出した書類

  1. 貸借対照表
  2. 損益計算書
  3. 申告書:別表1

僕は都内に住んでいるのですが、東京都の場合、地方税は「都税事務所」へ書類を提出します。

都税事務所へ提出した書類はこちらです。

税務署へ提出した書類

  1. 貸借対照表
  2. 損益計算書
  3. 申告書:第6号様式
  4. 国税申告書の控え

地方税の書類提出時に、税務署へ提出した国税申告書の控えを求められたので、税務署→都税事務所の順に同日にまわってしまうのが良いと思います。

申告書提出の順番

  1. 税務署へ国税の申告書を提出。控えをもらう
  2. 都税事務所へ地方税の申告書を提出
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書類の書き方は事前予約をとり税務署で相談すると安心。持っていくものはこちら

ここまで書き方を紹介してきましたが、地域によって書き方や必要書類が異なる可能性もあるので、事前に税務署へ連絡をして相談しながら記入するのが最も安全です。

CHECK! 来署によるご相談は、電話予約をお願いします|国税庁

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シータ
税務署へ相談時に持っていくといいものをまとめておくね

税務署へ相談に行くときは、次のものを持っていくと安心です。

税務署への相談時に持参するもの

  1. 作成した貸借対照表
  2. 作成した損益計算書
  3. 事前に届いている法人税申告書(なくても税務署でもらえる)
  4. 事前に届いている地方法人税申告書(なくても都税事務所でもらえる)
  5. 法人印
  6. 個人の実印
  7. 法人登記簿藤本(履歴事項全部証明書)

これらを持参して税務署へ相談しに行けば、あとは丁寧に事細かに教えてくれます。

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シータ
これで完璧だね!

休眠会社から解散、清算結了するときの確定申告も同じやり方でOK

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シータ
法人を解散させるときに必要な確定申告も同じやり方でOKだよ!

合同会社(一人法人)の解散手続きを自分でやる方法」で書いているとおり、僕は合同会社(一人法人)の解散手続きを進めているのですが、のちの手続きに確定申告が2度必要です。

法人の解散で必要な確定申告

  1. 解散確定申告:解散登記後、解散登記日から2ヶ月以内
  2. 清算結了確定申告:清算結了登記後

これらの確定申告のやり方についても税務署で確認したところ「一人法人で休眠状態なら今後も費用0、売上0になるはずなので、今回の確定申告で提出した書類と同じ内容の書類を提出するだけでOK」と回答をもらえました。

ただし、決算期はだけはその時の状況に合わせた期間に変更します。

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シータ
これで解散時、清算結了時の確定申告も完璧だね!
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まとめ:休眠会社の確定申告は自力で簡単にできる

休眠会社の決算書・確定申告書の書き方をまとめました。

空いているスペースに「休業中」書くだけの作業で、75,000円の費用が削減できました。

税務署へ電話したり、出向くのが面倒かもしれませんが、ちょっとの手間で75,000円稼げていると思えば、自力でやる方がコスパが良いと思います。

休眠会社の確定申告は、この記事を参考にぜひ自力でチャレンジしてみてください!










もしわからないことがあれば、僕がお答えできることもあるかもしれないので、お気軽にコメントください!

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シータ
また「役に立った!」と感じたら、ブログで紹介してくれると嬉しいよ!

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サブレくん
嬉しすぎて豆鉄砲飛ばしちゃうぽっぽ!!

16 件のコメント

  • シータさんありがとうございます。
    私も起業のために有限会社を設立したものの休業届けを出したまま20年以上放置した会社があって毎年同じような確定申告だけは出していました。
    シータさんのご紹介された方法とまるで同じなのでびっくりしました。
    多分私も税務署に聞いたからかも知れません(税務署に聞いた記憶はありませんが)。
    有限会社の場合は職権で会社がなくなることはないので、そろそろちゃんと廃業手続きをしようかと思い、ネットで情報を集めています。
    その中でシータさんの記事が一番参考になりました。
    本当に感謝します。

    • ikedaさん

      コメントありがとうございます。

      僕の会社とまったく同じ状況だったのですね!それならこの記事通りの書き方でそのまま使える可能性が高いですね。

      お役に立てたようでとても嬉しいです!

      解散手続きの方も記事に書いているので、そちらも合わせてご覧になってみてください。

      ありがとうございました!

  • 解説がとても分かりやすくて助かります。手続きがとても簡単なんですね。私も都内の法人ですが税理士に依頼せず今からこの通りに手続きします。税務署に予約しました(^.^)
    解散のことまで解説があり参考になりました。

    • こーたんさん、コメントありがとうございます。

      既に税務署の相談予約されたんですね。税務署の人はとても親切なので、必ず自力の申告でも上手くいくと思います!

      頑張ってください!解散記事までみていただいてありがとうございます。

      もしかしたら僕に分かることがあるかもしれないので、何かわからないことがあればなんでもコメントくださいね!

  • 本日手続きを御済ませました(^.^)
    確かに休眠会社の法人住民税と税理士費用が浮きました。

    大変役に立つ情報をありがとうございました!

    • こーたんさん、おめでとうございます!

      お役に立ててよかったです。これからも良い情報を出せるようにがんばります!

  • 私も同じような状態で申告どうしよう・・・
    とググっていたらこちらの記事にたどり着きました。
    この方法を参考にさせて頂きます!
    ありがとうございます。

    • もあざんさん

      きっとこんなに簡単でいいの?とビックリすると思いますよ!

      税務署の方も丁寧に教えてくれるので、困ったらガンガン聞いてしまうと簡単に終わると思います。

      もしかしたら僕に分かることがあるかもしれないので、何かわからないことがあればなんでもコメントくださいね!

  • 今年、FCにて店を行う話をして合同会社を設立して話をしていましたが、条件面にて合意できずに断念しました(事業計画が非常に安易で実現が難しい印象だったので)
    結果無用と成った法人となり、税理士と相談した所、休眠会社とする話がありました、大阪市では資産の無い休眠会社の場合は、均等割りの負担も無いとの事で、税負担は無しで休眠会社とする事は出来そうなのですが、申告は毎年必要との事だったので、それであれば解散・清算をしようと思い、コストも掛けられないので、自分で進めるので、色々検索してシータさんの説明を見つけました。 此方の説明が分かり易く非常に参考と成りました。
    有難う御座いました。

    • オーターさん

      コメントありがとうございます。

      休眠会社だと毎年確定申告が必要という点が馬鹿にならない負担ですよね。

      僕も「休眠」か「解散」の2択で「解散」を選びましたが、手離れしてスッキリしました!

      オーターさんもきっと自力解散うまくいくと思います。

      もしかしたら僕に分かることがあるかもしれないので、何かわからないことがあればなんでもコメントくださいね!

  • 独立のため会社設立しましたがなかなか会社を辞められず結果放置状態になっておりました。
    税務署に行き決算書も必要といわれ困っていたところここに行きつきました。
    非常に助かりました。
    簡単すぎて逆に大丈夫?って思うほどでした。まさにコロンブスの卵ですね。

    • sprout45さん、コメントありがとうございます。

      僕も予想以上に簡単で当時は拍子抜けしました笑

      とにかく行動してみるものですね。

      これからもお役に立てるような記事を書けるよう頑張りたいと思います!

  • シータさん。
    私もH28年に設立したままの法人があります。
    素晴らしい情報を有難うございます。これを機に申告しようと思います。
    国税の別表1、地方税の第6号様式はサイトからダウンロードしたものでトライします。
    ところでH28年設立なので今年で4期目なのですが、4期それぞれ申告が必要なのでしょうか?
    ご教授お願いします。

    • PACICさん、コメントありがとうございます。

      4期それぞれというのは、過去分をさかのぼって申請する、という意味でしょうか?
      これまで1度も申告していない場合はどうなるのか僕も把握できていないので、税務署に問い合わせてみるのが良いかと思います!

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