こんにちは、CFDで資金200万円を運用しているシータ(@trade_theta)です。
「S&P500に投資するのにCFDと投資信託どっちでやるのがいいの?」
「それぞれの特徴とどういう風に使い分けるのがいいのか知りたいな」
こんな方向けにCFDと投資信託の違いを徹底比較、おすすめの使いどころをご紹介します。
- CFDと投資信託の違いがわかる
- CFDと投資信託をどう使いわければいいかがわかる
また、「初心者向けのおすすめ証券会社」、「観点別の証券会社比較」、「取扱商品ごとの証券会社比較」、「その他の金融商品との比較」などCFDに関する網羅的な情報は「CFD口座の比較!初心者向けのおすすめ国内業者・証券会社を紹介」にまとめているので、これからCFDを始める方はぜひ一度目を通してみてください。
CFDと投資信託の違いを比較
CFDと投資信託の違いをS&P500へ投資する場合を例にまとめたものが次の表です。
項目 | S&P500 CFD | S&P500 投資信託 (eMAXIS Slim 米国株式) |
---|---|---|
ポジション | 買/売 | 買のみ |
レバレッジ | 10倍 | 1倍 |
取引単位 | 価格x10倍 | 価格x1倍 (100円〜) |
追証 | あり | なし |
最低 必要資金 | 32,511 | 100 |
売買手数料 | 無料 | 無料 |
スプレッド | 0.3ドル | なし |
オーバーナイト 金利 | 有料 (GMOは 無料) | 無料 |
信託報酬 | 無料 | 年間 0.0968% |
取引日時 | 月曜〜金曜 7:00〜翌5:15 | 月曜〜金曜 (翌日約定) |
S&P500のCFDはGMOクリック証券、投資信託はSBI証券で「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」を買った場合の数字を掲載してます。
CFDと投資信託の違い1:CFDは売り(ショート)から入れる
投資信託は「買い」でしかポジションを持つことができないので、市場全体が弱くなった下落相場では「売却してポジションを解消する」か「保有し続けて含み損を受け入れるか」のどちらかしかできません。
一方、CFDは「売り」からポジションを持てるので、下落相場で含み損を眺めるだけでなく、損失を相殺することができます。
CFDと投資信託の違い2:CFDはレバレッジが使える
投資信託はレバレッジを使うことができないので、100万円分の投資信託を買う場合、元手資金100万円を用意する必要があります。
しかし、CFDは10万円を用意するだけで100万円分のS&P500を買うことができます。
CFDと投資信託の違い3:投資信託は100円から投資可能、CFDは約32000円から
CFDは最低約32,000円のお金がなければ取引ができませんが、投資信託は100円から投資することができます。
CFDはレバレッジが効くため大きな取引をしたい場合には有効ですが、最低投資金額は投資信託よりも大きくなるので覚えておいてください。
CFDと投資信託の違い4:投資信託は保有時に信託報酬が、CFDはオーバーナイト金利がかかる
投資信託はファンドマネージャーが運用するため、その対価として「信託報酬」を支払います。eMAIXS Slim米国株式(S&P500)では年間0.0968%です。(最近は投資信託の信託報酬もETFと同じくらい低コストになってきました。)
CFDは「オーバーナイト金利」がかかります。CFDはレバレッジを効かせることができますが、これは証券会社に対して借金をしていることに等しいです。
お金を借りているので、相応な金利を払う必要があります。これがオーバーナイト金利です。
サクソバンク証券の場合、買いポジションで年間約4%、売りポジションで年間1%程度の支払いになります。
ただし、GMOクリック証券のS&P500はオーバーナイト金利はかからずに利用できるためお得です。
S&P500のCFDを買いたいときの証券会社は「S&P500のCFDが買える証券会社を徹底比較」で徹底比較しているので、コストを抑えて投資をした方はぜひ一度ご覧ください。
CFDと投資信託の違い5:CFDは追証がある(元本以上の損失を出す可能性がある)
CFDはレバレッジが使えるため、少ないお金で大きな利益を狙えますが、それは逆に考えれば大きな損失を出す可能性もあるということです。
下手をすると、元手資金以上の損失を出し、口座に追加で証拠金を入れる必要が出ることもあります。これが「追証」と呼ばれるものです。
「レバレッジをかける」ということは、自転車の代わりに車に乗るようなものです。
めちゃくちゃスピードが出るので目的地に早く着くことができますが、安全確認を怠ると大事故に繋がり命を落としてしまうかもしれません。
CFDと投資信託の違い6:投資信託は取引時間が限定、CFDはほぼ24時間買える
S&P500の投資信託が取引できるのは平日のみです。
正確には、いつでも注文を出すことが出来ますが、約定するのは翌営業日となっています。
一方、CFDは平日のほぼ24時間(7:00〜翌5:15)取引ができ、リアルタイムで約定します。
CFDと投資信託の違い7:投資信託は売買手数料無料、CFDはスプレッドが手数料としてかかる
いまどきの投資信託は、売買手数料が無料の商品が多いです。「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」はどの証券会社も売買手数料無料となってます。
GMOクリック証券のCFDは、売買手数料は無料ですが、代わりにスプレッドが実質的な手数料としてかかってきます。
手数料率(手数料合計 ÷ 売買価格)で比べると次のようになります。
- CFD:0.1003%
- 投資信託:0%
※CFDはGMOクリック証券、投資信託はSBI証券の手数料
CFDと投資信託はどっちがおすすめ?
短期投資なら資金効率が高く、大きな利益が狙えるCFDがおすすめ
- レバレッジのおかげで小さな値動きでも十分な利益が狙える
- 1日に何度も同じ銘柄を売買できる
CFDは投資信託よりも保有中の手数料が高いです。また、レバレッジが効くため小さな値動きでも十分な利益を狙えます。
そのため、CFDは短い期間で売買を行う短期トレードが適しています。
投資信託は1日の間に2回以上同じ銘柄の売買ができませんが、CFDなら差金決済なのでそのような制限もありません。好きなだけトレードを繰り返すことができます。
CFDで売買するときは、予想と逆に相場が動いて大損害を出さないよう必ず「逆指値の損切り注文」を入れるようにしましょう。
これがシートベルトになります。シートベルトをつけずにスピードを出しすぎると命を落としかねないので気をつけてください。
長期投資なら安全で低コストな投資信託
- どんなに急落しても資産が0になることはない
(S&P500などの株価指数の場合) - 保有時のコストが安い
「CFDは長期投資もおすすめ」という記事をみかけますが、個人的にはおすすめしません。というか初心者の方にはおすすめしません。
例えば、リーマンショックのときS&P500は約50%価格が下がりました。
リーマンショックの始まりの時にCFDで買いポジションをとっていたら、保守的なレバレッジ3倍だとしても150%の損失で「追証」となります。
いつか半減する可能性がある投資対象にレバレッジをかけた長期投資をするのは個人的にはこわくて人におすすめはできません。
どうしても「CFDで長期投資をやりたいんだ!」という方は、必ず「損切り注文」を同時に入れた上でやるようにしましょう。
まとめ:CFDをやるなら株価指数CFDの保有コストがかからないGMOクリック証券で始めよう
CFDと投資信託の違いをおさらいします。
項目 | S&P500 CFD | S&P500 投資信託 (eMAXIS Slim 米国株式) |
---|---|---|
ポジション | 買/売 | 買のみ |
レバレッジ | 10倍 | 1倍 |
取引単位 | 価格x10倍 | 価格x1倍 (100円〜) |
追証 | あり | なし |
最低 必要資金 | 32,511 | 100 |
売買手数料 | 無料 | 無料 |
スプレッド | 0.3ドル | なし |
オーバーナイト 金利 | 有料 (GMOは 無料) | 無料 |
信託報酬 | 無料 | 年間 0.0968% |
取引日時 | 月曜〜金曜 7:00〜翌5:15 | 月曜〜金曜 (翌日約定) |
CFDは売買手数料が安く、保有時のコストがやや高く、レバレッジが効くため短期投資に向いています。
逆に投資信託は保有時のコストが安いです。長期投資でレバレッジをかけると暴落時のダメージが大きくなりすぎるので、長期の保有には投資信託が向いています。
もし、どうしても「レバレッジをかけてCFDの長期投資がしたいんだ!」という場合は「損切り注文」を必ず設定しておきましょう。「損切り注文」は高速移動中のシートベルトの役割を果たしてくれるはずです。
また、S&P500などの株価指数CFDを始めるなら、いくら保有時にコストがかからないGMOクリック証券がおすすめです。
他社では「オーバーナイト金利」が発生して長期で保有しにくくなってしまいますが、GMOクリック証券の株価指数なら「オーバーナイト金利」がかからないのでコストを気にせずポジションを持つことが出来ます。
初心者が最初に作るCFD口座として総合力が高いのでおすすめです。僕もメイン口座として利用しています。
まだ口座をお持ちでない方は、この機会に口座開設をしておきましょう。
他の観点でのCFD会社との比較はこちら記事をご覧ください。