こんにちは、CFDで資金200万円を運用しているシータ(@trade_theta)です。
「S&P500のCFDってどこの証券会社でやるのがいいんだろう」
「S&P500のCFDが買えるおすすめ証券会社を知りたい」
こんな方向けに、S&P500のCFDの取扱がある4社を徹底比較、おすすめの証券会社をご紹介します。
- S&P500のCFDをやるならGMOクリック証券が最適
- 為替手数料、スプレッド、維持費、配当金、必要証拠金、保有期限の各社の違いが分かる
また、「初心者向けのおすすめ証券会社」、「観点別の証券会社比較」、「取扱商品ごとの証券会社比較」、「その他の金融商品との比較」などCFDに関する網羅的な情報は「CFD口座の比較!初心者向けのおすすめ国内業者・証券会社を紹介」にまとめているので、これからCFDを始める方はぜひ一度目を通してみてください。
目次
S&P500のCFDは、NYダウと同じく長期的な上昇傾向があるため、トレンドに乗ったトレードがしやすい
S&P500は、米国の時価総額が大きめな会社500社の株価を時価総額比率で按分した株価指数です。
S&P500のCFDでは、このS&P500の値動きをトレードして、収益機会を得ることができます。
S&P500の過去のチャート
S&P500の過去の値動きはこんな感じになっています。
S&P500は、過去10年でみるとリーマンショックのときに暴落をしましたが、それ以外の時期は順調に右肩上がりを続けていて2019年9月時点で過去最高値に迫る勢いです。
現物の長期保有でも十分な利益が出ますが、CFDを使えば暴落時に「売り」から入ることでリスクヘッジができます。
また、一度上昇トレンドに入ると長く継続するため、トレンドにのったトレードもしやすい銘柄です。
S&P500(米国S500)CFDの取扱がある証券会社を徹底比較!
S&P500(米国S500)CFDを取り扱っているCFD会社4社の特徴を比較表がこちらです。
項目 | GMO | DMM | サクソ バンク | IG 証券 |
---|---|---|---|---|
売買手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
為替手数料 | 無料 | 不明 (記載なし) | 0.50% | 0.50% |
スプレッド | 0.5 | 0.5 | 0.5 | 0.4〜1.5 |
金利 | 年4回 価格調整額 | 毎日 スワップ ポイント 買:-¥29 売:-¥25 | 毎日 オーバー ナイト金利 買:-¥41 売:-¥9 | 毎日 ファンディング コスト 買:-¥450 売:-¥90 |
配当金 | 価格調整額 に含む | なし | ◯ | ◯ |
最小 取引単位 | 1倍 | 1倍 | 1倍 | 10倍 |
レバレッジ | 10倍 | 10倍 | 10倍 | 10倍 |
最低保証金 | ¥30,904 | ¥30,904 | ¥30,904 | ¥291,522 |
保有期限 | 無期限 | 無期限 | 無期限 | 無期限 |
売買手数料:4社ともに無料
売買にかかる直接的な手数料は4社すべてが無料です。
ですが、次に紹介する間接的な手数料で違いがあるので総合的にみていきましょう
為替手数料:GMOクリック証券が無料
為替手数料は日本円を外国通貨へ交換するための手数料です。海外商品を日本円で売買する際に発生します。S&P500のCFDも対象です。
GMOクリック証券は、為替手数料は無料です。
DMM.com証券は、為替手数料無料の記載がなかったため不明です。
IG証券とサクソバンク証券は、0.5%の為替手数料がかかります。
スプレッド:GMOクリック証券、DMM.com証券、サクソバンク証券が同列で安い
スプレッドは「買い価格」と「売り価格」の差のことで、この差額は実質的な売買手数料になります。そのためスプレッドは狭ければ狭いほど良いです。
S&P500のスプレッドはGMOクリック証券、DMM.com証券、サクソバンク証券が0.5ドルで最安です。
維持費・金利:GMOクリック証券が最も優秀
CFDは「ショート」や「ロング」のポジションを持っているだけでも維持費がかかることがあります。
各社で費用の呼び名が異なるため、ややこしい状況になっています。
- GMOクリック証券:価格調整額
- DMM.com証券:スワップポイント
- サクソバンク証券:オーバーナイト金利
- IG証券:ファンディングコスト
先に結論を言ってしまうと、これらの維持費は、GMOクリック証券が無駄な費用が発生しないためオトクです。
GMOクリック証券のS&P500価格調整額はロングとショートの受け払い金額が同額なので、何度も売買をするなら気にしなくてもOK
GMOクリック証券のS&P500のCFDには、「価格調整額」と呼ばれる調整金の受け払いが発生します。
S&P500の過去の価格調整額は次のようになっています。
「売」に書かれている金額がショートポジションを持っているときに受け払いする価格調整額で、「買」に書かれている金額がロングポジションを持っているときの価格調整額です。
例えば、2019年9月13日に1lotのS&P500を保有していた場合、ポジションにより以下のような受け取り・支払いになります。
- ロングポジション:-237円の支払い
- ショートポジション:237円の受け取り
価格調整額の一覧表をみると「ロングで受け取る金額とショートで支払う金額が同額」ということがわかります。
なので、どちらか一方向に偏らず、ロングとショートを同程度トレードをするやり方であれば、費用負担を気にする必要はありません。
価格調整額の詳細は「CFDの価格調整額とは何か」で解説しているので、さらに詳しく理解したい方はぜひご覧ください。
DMM.com証券のS&P500は、ロング・ショートどちらもスワップポイントがマイナスで支払いが発生する
DMM.com証券のS&P500は、毎日スワップポイントと呼ばれる調整金が発生します。
最新のスワップポイント履歴はこちらです。
スワップポイントは、「買い」から入っても「売り」から入ってもマイナスです。つまり、支払いが発生します。
サクソバンク証券のS&P500は、オーバーナイト金利が買いでも売りでも発生する
サクソバンク証券のS&P500のCFDは、オーバーナイト金利と呼ばれる維持費がかかります。
CFD取引はレバレッジを効かせることで元手よりも大きな金額の売買ができますが、これは証券会社からお金を借りていることに他なりません。
オーバーナイト金利は、証券会社から借りているお金に対する金利の受け払いに該当します。
オーバーナイト金利は、約定代金(レバレッジを効かせた金額)に対してかかり、計算式は次のようになります。
- 買オーバーナイト金利=約定代金x(LIBOR+2.5%)/360
- 売オーバーナイト金利=約定代金x(LIBOR-3.0%)/360
参考:証券CFD取引で約定代金が100万円の建玉を持ち越した場合に発生するオーバーナイト金利の概算値を教えて下さい – よくある質問・FAQ|サクソバンク証券
S&P500のCFDを最小取引単位で1日だけ保有した場合のオーバーナイト金利は次のとおりです。
- 買オーバーナイト金利:
-40円 = 2997ドル x (2%+2.5%)/360 x 108.20ドル/円 - 売オーバーナイト金利:
-9円 = 2997ドル x (2%-3.0%)/360 x 108.20ドル/円
※LIBOR=2%として計算
※LIBOR金利は毎日変動します
サクソバンクのオーバーナイト金利は、トレード画面で確認ができます。
金額は少ないので影響は軽微なものですが、ロング・ショート問わず必ず費用が発生するので、あまり長期保有はしないほうが良いと思います。
IG証券のS&P500は、売りでも買いでもファンディングコストの支払いが発生する
IG証券のファンディングコストは、サクソバンクのオーバーナイト金利と計算式は同じです。
S&P500のファンディングコスト計算式は次のとおりです。
- 買ファンディングコスト=約定代金x(LIBOR+3.0%)/360
- 売ファンディングコスト=約定代金x(LIBOR-3.0%)/360
参考:IG証券公式
S&P500CFDを最小取引単位で1日だけ保有した場合のファンディングコストは次のとおりです。
- 買ファンディングコスト:
-450円= 2997ドル x (2%+3%)/360 x 108.20ドル/円
- 売ファンディングコスト:
-90円 = 2997ドル x (2%-3%)/360 x 108.20ドル/円
※LIBOR=2%として計算
※LIBOR金利は毎日変動します
IG証券は最小取引単位が大きい(サクソバンク倍、GMOの10倍)ため、ファンディングコストも大きくなっています。
IGのファンディングコストも、ロング・ショート問わず必ず発生する費用です。
配当金:GMOクリック証券、サクソバンク証券、IG証券のS&P500は配当をもらえるが、DMM.com証券はもらえない
IG証券、サクソバンク証券はそれぞれ「配当金相当額」「配当等調整金」という形で配当金が受け取れます。
参考:株価指数CFDの手数料およびその他コストについて教えてください – よくある質問・FAQ|サクソバンク証券
参考:配当金相当額はどのように反映するのですか?
GMOクリック証券は、価格調整額に配当金が含まれます。
もう一度GMOクリック証券の価格調整額履歴をみてみます。
価格調整額として配当を受け取れている時期もありますが、米国金利が高い時期は価格調整額がマイナス、つまり支払いが発生することもあります。
「価格調整額」は原資産である先物の「期近」と「期先」の価格差を調整する役割がありますが、先物の価格は「金利」と「配当利回り」の両方の影響を受けます。
先物価格 = 現物価格 x (1 + (金利 – 配当利回り) x 決済までの日数/365)
最後にDMM.com証券は、残念ながらスワップポイントだけしか存在しておらず、配当金に相当する金額を受け取ることはできません。
必要保証金:GMOクリック証券、DMM.com証券、サクソバンク証券が小額で済む
4社のうち、GMOクリック証券、DMM.com証券、サクソバンク証券は、約31,000円でお手頃な証拠金で始めることができます。
IG証券は約29万円です。
これは取引単位の違いが影響してます。
保有期限:4社とも無期限
4社とも無期限でCFDを保有できます。
ただし、維持費がかかるDMM.com証券、サクソバンク証券、IG証券は長期保有はおすすめできません。
基本的に無期限のCFDは維持費として金利支払いが発生するケースが多いですが、GMOクリック証券は無期限かつ維持費無料のため、とても優秀です。
まとめ:S&P500のCFDをやるならGMOクリック証券で始めよう
為替手数料、スプレッド、維持費、配当金、必要証拠金などを総合的にみて、S&P500のCFDをやるならGMOクリック証券がベストです。
- 為替手数料:無料
- スプレッド:最安水準
- 維持費:無料
- 配当金:もらえる
- 必要証拠金:最小
特に維持費が無料、かつ配当金がもらえるのが大きいですね。
他社であれば長期保有はコストがかさむため避けた方がよいですが、GMOクリック証券であれば期間を気にせずに保有できるのが嬉しいです。
S&P500のCFDでトレードをするなら、まずGMOクリック証券で始めるのが良いと思います。
他社では余分なコストがかかってしまうため、単純にもったいないです。
GMOクリック証券は、取扱銘柄も多いため、中長期のトレンドトレーダーの方にとってもチャンスを掴みやすい証券会社です。
まだ口座をお持ちでない方は、この機会に口座開設をしておきましょう。
他の観点でのCFD会社との比較はこちら記事をご覧ください。