こんにちは、CFDで資金200万円を運用しているシータ(@trade_theta)です。
「CFDをやるのにサクソバンク証券が気になってるけど、本当のところはどうなんだろう」
「実際に使っている人の声が聞きたい」
こんな方向けに、サクソバンク証券をCFD運用のサブ口座として使っている僕がメリット・デメリットをレビューします。
結論から言うと、CFDでトレンドフォロー戦略をやりたい人、米国株の高配当戦略をやりたい人にとっては必須の証券会社と言えます。
目次
サクソバンク証券ってどんな証券会社?
会社名 | サクソバンク証券 |
---|---|
親会社本拠地 | デンマーク |
CFD | 世界中の約6000以上の銘柄 |
FX | ここに説明文を入力してください。150以上の銘柄 |
外国株 | 世界中の約12000以上の銘柄 |
デンマークを本拠地に置く投資銀行「サクソバンク」が親会社で、日本のサクソバンク証券は子会社として2009年から日本でサービスを展開しています。
外資の証券会社ということもあり、世界中のCFD、FX、株式の取扱があり、DRIPなど日本にはない独自のサービスも多数展開しています。
サクソバンク証券(CFD)のメリット
サクソバンク証券のメリットは次のものがあります。
- 株価指数CFD、商品CFD、個別株CFDの銘柄が充実している
- 最小取引単位が小さい(少ない証拠金で取引できる)
- CFDだけでなく、FX、現物米国株まで1つの口座で管理できる
株価指数CFD、商品CFD、個別株CFDの銘柄が充実していて、収益機会が多く手に入る
サクソバンク証券は株価指数CFD、商品CFD、個別株CFDすべてにおいて商品数が充実しています。
- 株価指数CFD:300以上
- 商品CFD:38以上
- 個別株CFD:6000以上
特に商品CFDや個別株CFDは、GMOクリック証券では取扱のない銘柄も多く揃っているため、僕もよく利用しています。
僕は中長期のトレンドフォロー戦略を実践しているのですが、トレンドフォロー戦略は「勝率は低いけど1つの当たりで他の負け分を取り返すほどの大勝ちをする」という特性があります。
大勝ちにつながるトレンドを取りこぼさないために、より多くの銘柄をフォロー対象としておくのが有益なんです。
例えば、2019年10月時点では商品CFDの中でも小麦が上昇トレンドを形成しています。
上記画像のポイントで買いポジションをとり、いまはプラス13000円ぐらいのところまで伸びています。
もちろん、この後損切りポイントまで逆行することもしょっちゅうあるのですが、どれかが大勝ちにつながるので無心で多くの機会に張っています。
トレンドフォロー戦略でなくとも、多くの商品の取扱があることは収益機会を増やす意味でプラスに働くはずです。
商品種別・取扱銘柄の他社比較は「CFD会社の取扱銘柄・商品種別を徹底比較!」で具体的にどんな銘柄を取り上げて詳細にまとめているので、気になる銘柄がある方はぜひご覧ください。
最小取引単位が小さい(少ない証拠金で取引できる)
CFD会社は、銘柄ごとに最小の取引単位を設定しています。最小取引単位が大きいと、求められる初期資金も多くなるので、最初のハードルが上がってしまうのですが、サクソバンク証券は取引単位が小さいものが多いです。
例えば、商品CFDに関する各社の最小必要証拠金をまとめたものがこちらです。
銘柄 | GMOクリック 証券 | DMM.com 証券 | サクソバンク 証券 | IG証券 |
---|---|---|---|---|
金スポット | ¥8,129 | ¥8,129 | ¥8,129 | ¥15,069 |
銀スポット | ¥992 | ¥992 | ¥992 | ¥18,183 |
WTI原油 | ¥3,013 | ¥3,013 | ¥7,532 | ¥56,667 |
コーン | ¥1,924 | – | ¥3,846 | ¥18,930 |
大豆 | ¥4,622 | – | ¥9,255 | ¥115,446 |
天然ガス | ¥1,295 | – | ¥5,157 | ¥26,829 |
北海原油 | – | – | ¥7,995 | ¥65,662 |
プラチナ | – | – | ¥10,452 | ¥50,830 |
銅 | – | – | ¥7,031 | ¥155,954 |
小麦 | – | – | ¥4,945 | ¥24,714 |
コーヒー | – | – | ¥5,177 | ¥38,854 |
ココア | – | – | ¥19,422 | ¥24,319 |
⽣⽜ | – | – | ¥10,157 | ¥102,165 |
砂糖 | – | – | ¥2,943 | ¥35,094 |
ガソリン | – | – | ¥4,212 | ¥176,588 |
アルミニウム | – | – | – | ¥47,753 |
鉛 | – | – | – | ¥55,481 |
ニッケル | – | – | – | ¥104,942 |
綿花 | – | – | – | ¥31,381 |
材木 | – | – | – | ¥104,074 |
オレンジ ジュース | – | – | – | ¥40,911 |
大豆油 | – | – | – | ¥18,351 |
大豆 ミール | – | – | – | ¥78,344 |
米 | – | – | – | ¥63,807 |
豚赤身肉 | – | – | – | ¥67,894 |
オーツ麦 | – | – | – | ¥35,952 |
GMOクリック証券に存在しない銘柄は、サクソバンク証券かIG証券を頼るしかありませんが、IG証券は最小取引単位が大きめの商品が多く、必要証拠金が10万円オーバーからとなってしまうものも少なくありません。
そういったときはサクソバンク証券が本領発揮してくれます。サクソバンク証券は多くの銘柄で少ない証拠金からスタートできるので「うーむ、証拠金がネックで取引できないな・・・」というケースは少なくなると思います。
僕もその理由から、GMOクリック証券にない商品はサクソバンク証券から優先的にトレードすることが多いです。
その他の商品に関する必要証拠金も知りたい方は「CFD会社のレバレッジ・必要証拠金を徹底比較!」で徹底比較をしているのでぜひ一度御覧ください。
CFDだけでなく、FX、現物米国株まで1つの口座で管理できる
日本の証券会社の場合、CFDとFXを扱っていても管理画面は別々になる会社が多いです。
スマホアプリも別々だったりするので、両方のトレードをやっているとアプリを切り替えて確認する必要があります。
ですが、サクソバンク証券ならFXもCFDと同じ管理画面、スマホアプリで確認することができます。
もう1つサクソバンクの米国株は、日本で唯一DRIPを使えるという優れたメリットもあります。
DRIPとは、株式の配当をお金ではなく株式で受け取れる仕組みです。株式で受け取ることで、税金を払わずに配当再投資ができるようになります。
通常米国株は配当金のうち約28%を税金として徴収されますが、DRIPを使うとこれが不要になります。(ただし、1株未満の金額はDRIP対象外)
サクソバンク証券(CFD)のデメリット
サクソバンク証券のデメリットは次のものがあります。
- 商品によってはスプレッドが広い
- キャリングコストという他社にはないコストがかかる
商品によってはスプレッドが広い
これは当然と言えば当然のことではあるのですが、他社で取扱のない商品のようなレアなものは、スプレッドが広いものが多いです。
特に商品CFD(農産物系)はスプレッドが高めです。
銘柄 | GMO | DMM | サクソ バンク | IG 証券 |
---|---|---|---|---|
金スポット | 0.4 (0.0134%) | 1.2 (0.026%) | 0.18 (0.0057%) | 0.6 (0.0201%) |
銀スポット | 0.015 (0.0444%) | 0.054 (0.319% | 0.6 (0.0152%) | 3.5 (0.1173%) |
WTI原油 | 0.03 (0.0277%) | 0.039 (0.0719%) | 5 (0.0444%) | 2.8 (0.0249%) |
コーン | 0.5 (0.0675%) | 取扱なし | 1.25 (0.1733%) | 0.6 (0.0693%) |
大豆 | 0.6 (0.0338%) | 取扱なし | 2 (0.0996%) | 1.2 (0.0683%) |
天然ガス | 0.006 (0.1114%) | 取扱なし | 0.017 (0.3328%) | 0.003 (0.0584%) |
北海原油 | 取扱なし | 取扱なし | 0.05 (0.0408%) | 2.8 (0.0230%) |
プラチナ | 取扱なし | 取扱なし | 1.37 (0.0723%) | 1.8 (0.0950%) |
パラジウム | 取扱なし | 取扱なし | – | 1.8 (0.0570%) |
銅 | 取扱なし | 取扱なし | 0.55 (0.1041%) | 10 (0.0191%) |
小麦 | 取扱なし | 取扱なし | 2.25 (0.2214%) | 0.6 (0.0590%) |
コーヒー | 取扱なし | 取扱なし | 0.45 (0.2432%) | 20 (0.0966%) |
ココア | 取扱なし | 取扱なし | 9 (0.1953%) | 4 (0.0868%) |
⽣⽜ | 取扱なし | 取扱なし | 0.175 (0.0887%) | 20 (0.1001%) |
砂糖 | 取扱なし | 取扱なし | 0.05 (0.2230%) | 3 (0.1338%) |
ガソリン | 取扱なし | 取扱なし | 0.25 (0.0792%) | 20 (0.0635%) |
ヒーティング オイル | 取扱なし | 取扱なし | 0.35 (0.0914%) | 20 (0.0522%) |
綿花 | 取扱なし | 取扱なし | 取扱なし | 15 (0.1255%) |
材木 | 取扱なし | 取扱なし | 取扱なし | 60 (0.0790%) |
オレンジ ジュース | 取扱なし | 取扱なし | 取扱なし | 24 (0.1134%) |
大豆油 | 取扱なし | 取扱なし | 取扱なし | 6 (0.1038%) |
大豆 ミール | 取扱なし | 取扱なし | 取扱なし | 40 (0.0675%) |
米 | 取扱なし | 取扱なし | 取扱なし | 20 (0.0828%) |
豚赤身肉 | 取扱なし | 取扱なし | 取扱なし | 15 (0.1246%) |
オーツ麦 | 取扱なし | 取扱なし | 取扱なし | 1 (0.1784%) |
※カッコ内の数字は売買代金に対するスプレッドの割合、つまり手数料率です。
「商品CFDはいまのところトレードする予定はないかな」という人にとっては特に問題はありませんが、僕のように商品CFDもトレードする場合は注意が必要です。
僕の場合は、中長期のトレンドフォローなのでトレードする頻度がそこまで高くないということもあり、スプレッドの広さに関しては比較的許容していますが、高頻度にトレードする場合は「スプレッドが狭い商品に限定する」などの対策をとるのが良いと思います。
キャリングコストという他社にはないコストがある
サクソバンク証券には、他社にはない「キャリングコスト」という追加費用が2017年7月1日に設定されました。
キャリングコストが発生するのは、限月がある(保有期限がある)CFDの場合で、「必要証拠金」に対して一定割合でコストが発生します。
キャリングコストの計算式はこちらです。
キャリングコスト=必要証拠金x持ち越し日数x(LIBOR金利+1.5%)
オーバーナイト金利のように「売買代金全額」に対して発生する費用ではないので、金額としてはさほど大きいものではありません。
ただ、キャリングコストというものが発生することはしっかりと把握しておくのが良いと思います。
サクソバンク証券(CFD)の口コミ・評判は?
サクソバンク証券、私のニーズに合っているので、早く特定口座対応してくれないかな?
✔️欧州株に対応
✔️外国株の手数料がやすい
✔️DRIPに対応している残念なのは外貨預かりの対応が先になりそうな点。特定口座が始まったら、とりあえず既存の外国株を移管入庫してDRIPだけでも生かしたい?
— 保利鎮江?弱小兼業投資家 (@politinco) March 23, 2019
CFDならIGよりサクソバンクの方が手数料少ないのでよさそうです。ツールの操作性はわからないですが。
オプションまでやるならIB証券かなーっと思ってます— hass a.k.a. NGE坊や/G3倍分1応援太郎 (@hass0finvestor) September 21, 2018
サクソバンクに実装されている
オートチャーティストという分析ツールがあるんだけど、これいいなーと思っていたら
私が使ってるFX会社でも実装されていた 笑それでも月曜朝3~4時からトレードできるのは魅力的
いつも4時位から眺めてるだけだもんなぁ— エンヴィ@Toybox(募:全身義体) (@ignis_envy) August 22, 2018
- DRIP使いたい
- サクソバンクの米国株を特定口座対応にしてほしい
- IG証券よりCFDの手数料がやすい
- オートチャーティストという分析ツールが便利
- 月曜朝3〜4時からトレードできるのが魅力
サクソバンクは月曜早朝からトレードできるので僕も重宝しています。
また、配当金を株で受け取れるDRIPも米国の高配当株を買うなら、ぜひともやっておきたいですね。
僕もDRIPで配当利回り8%のときにアルトリア・グループを買いました。
我慢できずMO70株をサクソバンクで買ってしまった
・四半期ごとに1株あたり0.84ドルの配当
・70株の配当金は58.8ドル
・米国税金10%引かれて52.9ドル
・株価が52.9ドル以下ならDRIPで1株分自動で再投資これで四半期ごとに1株ずつ増える予定。やっぱり配当再投資はDRIPあるサクソバンクが最強かな?
— シータ@ブログ攻略中Lv19 (@reuse_theta) September 27, 2019
DRIPで4半期ごとに持ち株が増えていくのが楽しみです。
まとめ:足りない銘柄をカバーするスーパーサブとしてサクソバンク証券は優秀
- 株価指数CFD、商品CFD、個別株CFDの銘柄が充実している
- 最小取引単位が小さい(少ない証拠金で取引できる)
- CFDだけでなく、FX、現物米国株まで1つの口座で管理できる
タートルズのような中長期のトレンドフォロー戦略を実践したい人にとっては、銘柄数を広げる意味で必須のCFD会社となります。
また、米国株やFXと同時にCFDを利用したい人にとっても、最適な証券会社です。
僕もメイン口座はGMOクリック証券ですが、サブ口座としてサクソバンク証券を利用しています。
まだ口座をお持ちでない方はこの機会に口座開設をしておくとよいと思います。