こんにちは、CFDで資金200万円を運用しているシータ(@trade_theta)です。
「原油CFDってどこの証券会社でやるのがいいんだろう」
「原油CFDのおすすめ証券会社を知りたい」
こんな方向けに、原油CFDの取扱がある4社を徹底比較、おすすめの証券会社をご紹介します。
- 原油CFDをやるならGMOクリック証券が最適
- 売買手数料、為替手数料、スプレッド、維持費、必要証拠金、保有期限の各社の違いが分かる
また、「初心者向けのおすすめ証券会社」、「観点別の証券会社比較」、「取扱商品ごとの証券会社比較」、「その他の金融商品との比較」などCFDに関する網羅的な情報は「CFD口座の比較!初心者向けのおすすめ国内業者・証券会社を紹介」にまとめているので、これからCFDを始める方はぜひ一度目を通してみてください。
目次
原油CFDは値動きが激しく、良いトレード機会を提供してくれる
世界には次の3大原油があります。
- WTI原油
- 北海ブレント原油
- ドバイ原油
この中で最もメジャーなのがニューヨークマーカンタイル取引所(NYMEX)で取引されているWTI原油(NY原油)です。
WTI原油の過去のチャート
WTI原油の過去の値動きはこんな感じになっています。
2008年ごろに大きなピークをつけた後に急降下、その後2011年頃までの上昇トレンドから保ち合いに入り、2016年には再度急降下しています。
原油価格は市場での需要と供給によって決まりますが、これだけ明確なトレンドが形成される市場であれば、良いトレード機会が得られるはずです。
原油CFDの取扱がある証券会社を徹底比較!
WTI原油を取り扱っているCFD会社4社の特徴を比較表がこちらです。
項目 | GMO | DMM | サクソ バンク | IG 証券 |
---|---|---|---|---|
売買手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
為替手数料 | 無料 | 不明 (記載なし) | 0.50% | 0.50% |
スプレッド | 0.03 | 0.039 | 0.05 | 0.028 |
維持費 | 月1回 価格調整額 追加費用なし | 月1回 価格調整額 追加費用なし | キャリング コスト LIBOR+1.5% | 期限有商品 無料 or 無期限商品 価格調整額 LIBOR±2.5% |
最小 取引単位 | 10倍 | 10倍 | 25倍 | 100倍 |
レバレッジ | 20倍 | 20倍 | 20倍 | 20倍 |
最低保証金 | ¥3,013 | ¥3,013 | ¥7,532 | ¥56,667 |
保有期限 | 無期限 | 無期限 | 最大3ヶ月 | 無期限 or 最大2ヶ月 |
売買手数料:4社ともに無料
売買にかかる直接的な手数料は4社すべてが無料です。
ですが、次に紹介する間接的な手数料で違いがあるので総合的にみていきましょう
為替手数料:GMOクリック証券が無料
為替手数料は、ドル建ての商品を日本円で売買する際に発生する手数料です。
GMOクリック証券は、為替手数料は無料です。
DMM.com証券は、為替手数料無料の記載がなかったため不明です。
IG証券とサクソバンク証券は、0.5%の為替手数料がかかります。
スプレッド:IG証券が最も安い。2番手にGMOクリック証券
スプレッドは「買い価格」と「売り価格」の差のことで、この差額は実質的売買手数料になります。そのため、スプレッドは狭ければ狭いほど良いです。
WTI原油のスプレッドはIG証券の0.028ドルが最安です。
2番手はGMOクリック証券で0.03ドルです。
維持費:GMOクリック証券、DMM.com証券が良い
CFDは「ショート」や「ロング」のポジションを持っているだけでも維持費がかかることがあります。
各社で費用の呼び名が異なるため、ややこしい状況になっています。
- GMOクリック証券:価格調整額
- DMM.com証券:スワップポイント
- サクソバンク証券:キャリングコスト
- IG証券:ファンディングコスト
先に結論を言ってしまうと、これらの維持費は、GMOクリック証券とDMM.com証券が他社より有利です。
GMOクリック証券の価格調整額はロングとショートの受け払い金額が同額なので、何度も売買をするなら気にしなくてもOK
GMOクリック証券の過去の価格調整額は次のようになっています。
「売」に書かれている金額がショートポジションを持っているときに受け払いする価格調整額で、「買」に書かれている金額がロングポジションを持っているときの価格調整額です。
例えば、2019年8月15日はロングポジションを持っていると、1lotにつき84円の価格調整額が受け取れたことになります。
これを見ると価格調整額は「ロングとショートどちらが費用支払いになるかはそのときどきで異なる」「ロングで受け取る金額とショートで支払う金額が同額」ということがわかります。
なので、どちらか一方向に偏らず、ロングとショートを同程度トレードをするやり方であれば、費用負担を気にする必要はありません。
価格調整額の詳細は「CFDの価格調整額とは何か」で解説しているので、さらに詳しく理解したい方はぜひご覧ください。
DMM.com証券のスワップポイントもロングとショートで受け払い金額が同じ
DMM.com証券も同じく、ロングとショートのスワップポイントの受け払いが同額になっています。
これはポジションを維持するために、追加の費用は必要ないことを意味しています。
サクソバンク証券はポジションを維持するためにキャリングコストと呼ばれる追加の費用がかかる
サクソバンク証券は、2017年7月1日から「キャリングコスト」と呼ばれる追加費用が導入されました。
キャリングコストは、限月のある先物を原資産とするCFDを保有するとかかる費用で、WTI原油はこれに該当します。
キャリングコストは必要証拠金に対してかかり、計算式は次のようになります。
キャリングコスト=必要証拠金x持ち越し日数x(LIBOR金利+1.5%)
WTI原油を最小取引単位で1日だけ保有した場合のキャリングコストは0.72円です。
0.72円 = 7,532円 x 1日 x (2%+1.5%)/365
金額は少ないので影響は軽微なものですが、ロング・ショート問わず必ず費用が発生するので注意が必要です。
IG証券は2種類のWTI原油を選べる。期限ありを選んだら維持費は無料。期限なしはファンディングコストがかかる
IG証券は保有期限ありとなし、2種類のWTI原油があります。
- 期限あり:維持費無料
- 期限なし:ファンディングコストが発生
「期限あり」のWTI原油は、期限が来るたびに決済をする必要がありますが、維持費は無料です。
一方、「期限なし」のWTI原油は、無期限にポジションを持つことができますが、維持費としてファンディングコストがかかります。
WTI原油のファンディングコストは、価格調整額(原資産となるWTI原油先物の期近と期先の価格差の調整)とIG証券の資金調達コストの2つから決定されます。
ファンディングコスト = 価格調整額 + IGの資金調達コスト
「価格調整額」(正式な名称ではありませんが、便宜上こう呼んでいます)の部分は、GMOクリック証券のケースと同じく、ロングとショートに同額の受け払い金額が設定されます。
一方、IGの資金調達コストはロング・ショート問わず必ず発生する費用です。
このため、GMOクリック証券やDMM.com証券よりは維持費で不利となります。
詳しくはIG証券公式のページをご覧ください。
参考:IG証券公式
必要保証金:GMOクリック証券、DMM.com証券は小額で投資できる。サクソバンク証券、IG証券は金額が多い
4社のうち、GMOクリック証券とDMM.com証券は、必要となる最低の証拠金が約3,000円なので、小額で投資をスタートできます。
サクソバンクは約7,000円、IG証券は約56,000円と必要となる証拠金が多くなります。
これは取引単位の違いが影響してます。
保有期限:GMO、DMMは無期限かつ維持費無料で優秀
GMOクリック証券、DMM.com証券は無期限でCFDを保有できます。
一方、サクソバンク証券は先物と同じく期限が定められています。
IG証券は無期限と期限ありを選べます。
基本的に「期限あり」は維持費が無料で、「期限なし」は維持費がかかるケースが多いですが、GMOクリック証券とDMM.com証券は無期限かつ維持費無料のため、とても優秀です。
まとめ:原油CFDをやるならGMOクリック証券で始めよう
スプレッド、為替手数料、維持費、必要証拠金、保有期限などを総合的にみて、原油CFDをやるならGMOクリック証券が最適です。
- スプレッド:最安水準
- 為替手数料:無料
- 維持費:無料
- 必要証拠金:最も小額
- 保有期限:無期限
原油CFDを始めるのであれば、まずGMOクリック証券で始めるのが良いと思います。
他社では余分なコストがかかってしまうため、単純にもったいないです。
GMOクリック証券は、取扱銘柄も多いため、中長期のトレンドトレーダーの方にとってもチャンスを掴みやすい証券会社です。
まだ口座をお持ちでない方は、この機会に口座開設をしておきましょう。
他の観点でのCFD会社との比較はこちら記事をご覧ください。