こんにちは、トレンドフォロー戦略で資金200万円を運用しているシータ(@trade_theta)です。
「S&P500に投資するのにCFDとETFどっちでやるのがいいの?」
「それぞれの特徴とどういう風に使い分けるのがいいのか知りたいな」
こんな方向けにCFDとETFの違いを徹底比較、おすすめの使いどころをご紹介します。
- CFDとETFの違いがわかる
- CFDとETFをどう使いわければいいかがわかる
また、「初心者向けのおすすめ証券会社」、「観点別の証券会社比較」、「取扱商品ごとの証券会社比較」、「その他の金融商品との比較」などCFDに関する網羅的な情報は「CFD口座の比較!初心者向けのおすすめ国内業者・証券会社を紹介」にまとめているので、これからCFDを始める方はぜひ一度目を通してみてください。
CFDとETFの違いを比較
CFDとETFの違いをS&P500へ投資する場合を例にまとめたものが次の表です。
項目 | S&P500 CFD | S&P500 ETF (VOO) |
---|---|---|
ポジション | 買/売 | 買のみ |
レバレッジ | 10倍 | 1倍 |
取引単位 | 価格x10倍 | 価格x1倍 (1株) |
追証 | あり | なし |
最低 必要資金 | 32,511 | 29,647 |
売買手数料 | 無料 | 売買代金 0.45% |
スプレッド | 0.3ドル | なし |
手数料率 | 0.1003% | 0.45% |
オーバーナイト 金利 | 有料 (GMOは 無料) | 無料 |
信託報酬 | 無料 | 年間 0.03% |
取引日時 | 月曜〜金曜 7:00〜翌5:15 | 月曜〜金曜 10:30〜翌5:00 |
S&P500のCFDはGMOクリック証券、ETFはSBI証券で買った場合の数字を掲載してます。
CFDとETFの違い1:CFDは売り(ショート)から入れる
ETFは「買い」でしかポジションを持つことができないので、市場全体が弱くなった下落相場では「売却してポジションを解消する」か「保有し続けて含み損を受け入れるか」のどちらかしかできません。
一方、CFDは「売り」からポジションを持てるので、下落相場で含み損を眺めるだけでなく、損失を相殺することができます。
CFDとETFの違い2:CFDはレバレッジが使える
ETFはレバレッジを使うことができないので、100万円分のETFを買う場合、元手資金100万円を用意する必要があります。
しかし、CFDは10万円を用意するだけで100万円分のS&P500を買うことができます。
CFDとETFの違い3:ETFは保有時に信託報酬が、CFDはオーバーナイト金利がかかる
ETFはファンドマネージャーが運用するため、その対価として「信託報酬」を支払います。VOOでは年間0.03%です。超低コスト。
CFDは「オーバーナイト金利」がかかります。CFDはレバレッジを効かせることができますが、これは証券会社に対して借金をしていることに等しいです。
お金を借りているので、相応な金利を払う必要があります。これがオーバーナイト金利です。
サクソバンク証券の場合、買いポジションで年間約4%、売りポジションで年間1%程度の支払いになります。
ただし、GMOクリック証券のS&P500はオーバーナイト金利はかからずに利用できるためお得です。
S&P500のCFDを買いたいときの証券会社は「S&P500のCFDが買える証券会社を徹底比較」で徹底比較しているので、コストを抑えて投資をした方はぜひ一度ご覧ください。
CFDとETFの違い4:CFDは追証がある(元本以上の損失を出す可能性がある)
CFDはレバレッジが使えるため、少ないお金で大きな利益を狙えますが、それは逆に考えれば大きな損失を出す可能性もあるということです。
下手をすると、元手資金以上の損失を出し、口座に追加で証拠金を入れる必要が出ることもあります。これが「追証」と呼ばれるものです。
「レバレッジをかける」ということは、自転車の代わりに車に乗るようなものです。
めちゃくちゃスピードが出るので目的地に早く着くことができますが、安全確認を怠ると大事故に繋がり命を落としてしまうかもしれません。
CFDとETFの違い5:ETFは取引時間が限定、CFDはほぼ24時間買える
S&P500のETFが取引できるのは米国市場が開いている時間(22:30〜翌5:00)のみです。
一方、CFDはほぼ24時間(7:00〜翌5:15)取引ができます。
CFDとETFの違い6:ETFは売買手数料が、CFDはスプレッドが手数料としてかかる
ETFは株式と同じ手数料体系です。SBI証券ならETFを購入するときに約定代金の0.45%が手数料として徴収されます。
GMOクリック証券のCFDは、売買手数料は無料ですが、代わりにスプレッドが実質的な手数料としてかかってきます。
売買価格に対する手数料率で比べると次のようになります。
- CFD:0.1003%
- ETF:0.45%
※CFDはGMOクリック証券、ETFはSBI証券の手数料
CFDとETFはどっちがおすすめ?
短期投資なら手数料が安く、大きな利益が狙えるCFDがおすすめ
- 売買手数料が安い(保有中の手数料が高い)
- レバレッジのおかげで小さな値動きでも十分な利益が狙える
- 1日に何度も同じ銘柄を売買できる
CFDは売買手数料が安く、ETFよりも保有中の手数料が高いです。また、レバレッジが効くため小さな値動きでも十分な利益を狙えます。
そのため、CFDは短い期間で売買を行う短期トレードが適しています。
ETFは1日の間に2回以上同じ銘柄の売買ができませんが、CFDなら差金決済なのでそのような制限もありません。好きなだけトレードを繰り返すことができます。
CFDで売買するときは、予想と逆に相場が動いて大損害を出さないよう必ず「逆指値の損切り注文」を入れるようにしましょう。
これがシートベルトになります。シートベルトをつけずにスピードを出しすぎると命を落としかねないので気をつけてください。
長期投資なら安全で低コストなETF
- どんなに急落しても資産が0になることはない
(S&P500などの株価指数の場合) - 保有時のコストが安い
「CFDは長期投資もおすすめ」という記事をみかけますが、個人的にはおすすめしません。というか初心者の方にはおすすめしません。
例えば、リーマンショックのときS&P500は約50%価格が下がりました。
リーマンショックの始まりの時にCFDで買いポジションをとっていたら、保守的なレバレッジ3倍だとしても150%の損失で「追証」となります。
いつか半減する可能性がある投資対象にレバレッジをかけた長期投資をするのは個人的にはこわくて人におすすめはできません。
どうしても「CFDで長期投資をやりたいんだ!」という方は、必ず「損切り注文」を同時に入れた上でやるようにしましょう。
まとめ:CFDをやるなら株価指数CFDの保有コストがかからないGMOクリック証券で始めよう
CFDとETFの違いをおさらいします。
項目 | S&P500 CFD | S&P500 ETF (VOO) |
---|---|---|
ポジション | 買/売 | 買のみ |
レバレッジ | 10倍 | 1倍 |
取引単位 | 価格x10倍 | 価格x1倍 (1株) |
追証 | あり | なし |
最低 必要資金 | 32,511 | 29,647 |
売買手数料 | 無料 | 売買代金 0.45% |
スプレッド | 0.3ドル | なし |
手数料率 | 0.1003% | 0.45% |
オーバーナイト 金利 | 有料 (GMOは 無料) | 無料 |
信託報酬 | 無料 | 年間 0.03% |
取引日時 | 月曜〜金曜 7:00〜翌5:15 | 月曜〜金曜 10:30〜翌5:00 |
CFDは売買手数料が安く、保有時のコストがやや高く、レバレッジが効くため短期投資に向いています。
逆にETFは保有時のコストが安いです。長期投資でレバレッジをかけると暴落時のダメージが大きくなりすぎるので、長期の保有にはETFが向いています。
もし、どうしても「レバレッジをかけてCFDの長期投資がしたいんだ!」という場合は「損切り注文」を必ず設定しておきましょう。「損切り注文」は高速移動中のシートベルトの役割を果たしてくれるはずです。
また、S&P500などの株価指数CFDを始めるなら、いくら保有時にコストがかからないGMOクリック証券がおすすめです。
他社では「オーバーナイト金利」が発生して長期で保有しにくくなってしまいますが、GMOクリック証券の株価指数なら「オーバーナイト金利」がかからないのでコストを気にせずポジションを持つことが出来ます。
初心者が最初に作るCFD口座として総合力が高いのでおすすめです。僕もメイン口座として利用しています。
まだ口座をお持ちでない方は、この機会に口座開設をしておきましょう。
他の観点でのCFD会社との比較はこちら記事をご覧ください。