こんにちは、CFDで資金200万円を運用しているシータ(@trade_theta)です。
「FTSE100のCFDってどこの証券会社でやるのがいいんだろう」
「FTSE100のCFDが買えるおすすめ証券会社を知りたい」
こんな方向けに、FTSE100のCFDの取扱がある3社を徹底比較、おすすめの証券会社をご紹介します。
- 為替手数料、スプレッド、維持費、配当金、必要証拠金、保有期限の各社の違いが分かる
- FTSE100のCFDでトレードをする最適な証券会社がわかる
また、「初心者向けのおすすめ証券会社」、「観点別の証券会社比較」、「取扱商品ごとの証券会社比較」、「その他の金融商品との比較」などCFDに関する網羅的な情報は「CFD口座の比較!初心者向けのおすすめ国内業者・証券会社を紹介」にまとめているので、これからCFDを始める方はぜひ一度目を通してみてください。
目次
FTSE100はイギリスを代表する株価指数で、他の指数よりも配当利回りの高さに人気がある
FTSE100は、イギリスの時価総額上位100社の株価を時価総額比率で按分した株価指数です。
FTSE100のCFDでは、このFTSE100の値動きをトレードして、収益機会を得ることができます。
FTSE100の過去のチャート
FTSE100の過去の値動きはこんな感じになっています。
FTSE100は、リーマンショックの頃に大きな暴落がありましたが、過去10年間では緩やかな上昇傾向にあります。
指数の構成銘柄は高配当銘柄が比較的多く、値上がり益より配当狙いとして人気がある指数でもあります。
現物の長期保有でも十分な利益が出ますが、CFDを使えば暴落時に「売り」から入ることでリスクヘッジができます。
また、一度上昇トレンドに入ると長く継続するため、トレンドにのったトレードもしやすい銘柄です。
僕は中長期のトレンドフォロー戦略でFTSE100をトレードしていて、監視リストに入れて日々のトレンド変化をウォッチしています。
FTSE100(イギリス100)CFDの取扱がある証券会社を徹底比較!
FTSE100(イギリス100)CFDを取り扱っているCFD会社3社の特徴を比較表がこちらです。
項目 | GMO | サクソ バンク | IG 証券 (円建て) |
---|---|---|---|
売買手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
為替手数料 | 無料 | 0.50% | 0.50% |
スプレッド | 3.1 | 1 | 1〜4 |
金利 | 年4回 価格調整額 | 毎日 オーバー ナイト金利 買:-¥88 売:-¥65 | 毎日 ファンディング コスト 買:-¥148 売:-¥94 |
配当金 | 価格調整額 に含む | ◯ | ◯ |
最小 取引単位 | 0.1倍 | 1倍 | 2倍 |
レバレッジ | 10倍 | 10倍 | 10倍 |
最低保証金 | ¥9,519 | ¥95,470 | ¥145,914 |
保有期限 | 無期限 | 無期限 | 無期限 |
売買手数料:3社ともに無料
売買にかかる直接的な手数料は3社すべてが無料です。
ですが、次に紹介する間接的な手数料で違いがあるので総合的にみていきましょう
為替手数料:GMOクリック証券が無料
為替手数料は日本円を外国通貨へ交換するための手数料です。海外商品を日本円で売買する際に発生します。FTSE100のCFDも対象です。
GMOクリック証券は、為替手数料は無料です。
DMM.com証券は、為替手数料無料の記載がなかったため不明です。
IG証券とサクソバンク証券は、0.5%の為替手数料がかかります。
スプレッド:サクソバンク証券が最も安い
スプレッドは「買い価格」と「売り価格」の差のことで、この差額は実質的な売買手数料になります。そのためスプレッドは狭ければ狭いほど良いです。
FTSE100のスプレッドはサクソバンク証券が1ポンドで最安です。
維持費・金利:GMOクリック証券が最も優秀
CFDは「ショート」や「ロング」のポジションを持っているだけでも維持費がかかることがあります。
各社で費用の呼び名が異なるため、ややこしい状況になっています。
- GMOクリック証券:価格調整額
- サクソバンク証券:オーバーナイト金利
- IG証券:ファンディングコスト
先に結論を言ってしまうと、ポジション保有中にかかる費用については、GMOクリック証券が無駄な費用が発生しないためオトクです。
GMOクリック証券のFTSE100価格調整額はロングとショートの受け払い金額が同額なので、何度も売買をするなら気にしなくてもOK
GMOクリック証券のFTSE100のCFDには、「価格調整額」と呼ばれる調整金の受け払いが発生します。
FTSE100の過去の価格調整額は次のようになっています。
「売」に書かれている金額がショートポジションを持っているときに受け払いする価格調整額で、「買」に書かれている金額がロングポジションを持っているときの価格調整額です。
例えば、2019年9月19日に1lotのFTSE100を保有していた場合、ポジションにより以下のような受け取り・支払いになります。
- ロング(買い)ポジション:494円の受け取り
- ショート(売り)ポジション:494円の支払い
価格調整額の一覧表をみると「ロングで受け取る金額とショートで支払う金額が同額」ということがわかります。
なので、どちらか一方向に偏らず、ロングとショートを同程度トレードをするやり方であれば、費用負担を気にする必要はありません。
サクソバンク証券のFTSE100は、オーバーナイト金利が買いでも売りでも発生する
サクソバンク証券のFTSE100のCFDは、オーバーナイト金利と呼ばれる維持費がかかります。
CFD取引はレバレッジを効かせることで元手よりも大きな金額の売買ができますが、これは証券会社からお金を借りていることに他なりません。
オーバーナイト金利は、証券会社から借りているお金に対する金利の受け払いに該当します。
オーバーナイト金利は、約定代金(レバレッジを効かせた金額)に対してかかり、計算式は次のようになります。
- 買オーバーナイト金利=約定代金x(LIBOR+2.5%)/360
- 売オーバーナイト金利=約定代金x(LIBOR-3.0%)/360
参考:証券CFD取引で約定代金が100万円の建玉を持ち越した場合に発生するオーバーナイト金利の概算値を教えて下さい – よくある質問・FAQ|サクソバンク証券
FTSE100のCFDを最小取引単位で1日だけ保有した場合のオーバーナイト金利は次のとおりです。
- 買オーバーナイト金利:
-88円 = 7300£ * (0.67% + 2.5%)/360 * 138.38ポンド/円
- 売オーバーナイト金利:
-65円 = 7300£ * (0.67% + 3.0%)/360 * 138.38ポンド/円
※LIBOR=0.67%、1ポンド=138.38円として計算
※LIBOR金利は毎日変動します
金額は少ないので影響は軽微なものですが、ロング・ショート問わず必ず費用が発生するので、あまり長期保有はしないほうが良いと思います。
IG証券のFTSE100は、売りでも買いでもファンディングコストの支払いが発生する
IG証券のファンディングコストは、サクソバンクのオーバーナイト金利と計算式は同じです。
FTSE100のファンディングコスト計算式は次のとおりです。
- 買ファンディングコスト:
現在のレート × 1ロットの取引額 × 取引ロット数 × (LIBOR + 3.0%)/360 - 売ファンディングコスト:
現在のレート × 1ロットの取引額 × 取引ロット数 × (LIBOR – 3.0%)/360
参考:IG証券公式
FTSE100CFDを最小取引単位で1日だけ保有した場合のファンディングコストは次のとおりです。
- 買ファンディングコスト:
148円 = 7300£ x 100円 x 2lot x (0.67% + 3%)/360
- 売ファンディングコスト:
-94円 = 7300£ x 100円 x 2lot x (0.67% – 3%)/360
※LIBOR=0.67%、取引ロット数=2、1ロットの取引額=100円(円建て)として計算
※LIBOR金利は毎日変動します
IG証券は最小取引単位が大きい(サクソバンクの2倍、GMOの10倍)ため、ファンディングコストも大きくなっています。
IGのファンディングコストも、ロング・ショート問わず必ず発生する費用です。
配当金:3社すべてもらえる
IG証券、サクソバンク証券はそれぞれ「配当金相当額」「配当等調整金」という形で配当金が受け取れます。
参考:株価指数CFDの手数料およびその他コストについて教えてください – よくある質問・FAQ|サクソバンク証券
参考:配当金相当額はどのように反映するのですか?
GMOクリック証券は、価格調整額に配当金相当額が含まれます。
もう一度GMOクリック証券の価格調整額履歴をみてみます。
買いポジションであれば価格調整額としてすべての期間で配当相当額を受け取れていています。
必要保証金:GMOクリック証券が最も小額で済む
3社のうち、GMOクリック証券は、約9,500円でお手頃な証拠金で始めることができます。
IG証券は約16万円です。
これは取引単位の違いが影響してます。
保有期限:3社とも無期限
3社とも無期限でCFDを保有できます。
ただし、維持費がかかるサクソバンク証券、IG証券は長期保有はおすすめできません。
基本的に無期限のCFDは維持費として金利支払いが発生するケースが多いですが、GMOクリック証券は無期限かつ維持費無料のため、とても優秀です。
小額投資や長期保有をしたい人はGMOクリック証券がおすすめ
- 小額で投資をしたい人
- 配当金狙いなどで長期間保有をしたい人
GMOクリック証券は、必要証拠金が約9,500円で3社の中で最小です。元手資金が少ない人にとって、証拠金が少ない会社は頼もしい存在になるはずです。
また、GMOクリック証券はポジションを長期間保有していてもオーバーナイト金利がかからないため、他の証券会社よりも保有コストを抑えることができます。
配当金狙いなどでFTSE100を長期間保有したい人にとってもGMOクリック証券は最適な証券会社になります。
上記に該当する方はGMOクリック証券でFTSE100をトレードしましょう。
短期トレードをする人はサクソバンク証券がおすすめ
- デイトレなど短期トレードメインでトレードをする人
サクソバンク証券はスプレッドが1ポンドで最安です。
スプレッドは売買のたびに発生する手数料なので、短期トレードで頻繁に売買を行う人ほど収支に大きな影響を及ぼします。
FTSE100で短期トレードを行いたい人は、サクソバンク証券を活用すると最も手数料を抑えることができるので、ぜひ活用しましょう。
まとめ:CFD初心者の方は低コストで商品ラインナップも充実しているGMOクリック証券で始めよう
FTSE100は、投資スタイルに応じて利用する証券会社を使い分けると最もお得に運用ができます。
また「CFDは一度もやったことないけどどこの証券会社がいいんだろう」という方は、初心者に優しいGMOクリック証券がおすすめです。
必要証拠金が少なく済むため小額から投資をスタートできるだけでなく、FTSE100以外の多くの商品も手数料が安く、商品ラインナップも充実しています。
僕もトレンドフォロー戦略を実践中ですが、メイン口座はGMOクリック証券を利用しています。
まだ口座をお持ちでない方は、この機会に口座開設をしておきましょう。
他の観点でのCFD会社との比較はこちら記事をご覧ください。