こんにちは、CFDで資金200万円を運用しているシータ(@trade_theta)です。
「CFDとFXって似てる気がするけど何がどう違うの?」
「FXとCFDはどっちからやるのがおすすめなんだろう」
こんな方向けにCFDとFXの違いとどっちがおすすめなのかを解説します。
- CFDとFXの共通点、相違点がわかる
- あなたにとってどっちがおすすめなのかがわかる
また、「初心者向けのおすすめ証券会社」、「観点別の証券会社比較」、「取扱商品ごとの証券会社比較」、「その他の金融商品との比較」などCFDに関する網羅的な情報は「CFD口座の比較!初心者向けのおすすめ国内業者・証券会社を紹介」にまとめているので、これからCFDを始める方はぜひ一度目を通してみてください。
CFDとFXの違いを比較:FXはCFDの一部なので共通点が多い
CFDとは「Contract For Difference」の略で差金決済取引のことです。
CFDでは株価指数、商品、個別株、債券など様々なタイプの商品を差金決済で取引できますが、FXは「為替」を取り扱ったCFDという位置づけになります。
差金決済取引は、株式や投資信託の取引のような現物の引き渡しを行いません。買値と売値の差額で決済して損益を出す仕組みです。
FXは広い意味でCFDと同じなので、共通点も多いです。
CFDとFXの類似点、相違点をまとめた表がこちらです。
項目 | CFD (日経225) | FX (USDJPY) |
---|---|---|
ポジション | 買/売 | 買/売 |
売買手数料 | 無料 | 無料 |
スプレッド | 2円 | 0.3銭 |
取引時間 | 月曜〜金曜の 8:30〜翌7:00 | 月曜午前7:00〜 土曜午前7:00 |
金利 | オーバーナイト 金利 | スワップ ポイント |
レバレッジ | 10倍 | 25倍 |
取引単位 | 価格 x10倍 | 価格 x10000倍 |
最低 必要証拠金 | 22,000 | 43,300 |
税金 | 雑所得 申告分離課税 | 雑所得 申告分離課税 |
- 証拠金取引でレバレッジが使える
- 売りから入れる
- ほぼ24時間取引できる
- 所得区分がともに雑所得・申告分離課税で損益通算できる
- FXの方がレバレッジが大きいが、ボラティリティは小さい
- 金利を支払うポジションが逆(スワップポイントとオーバーナイト金利)
- 手数料はFXが安め
共通点1:証拠金取引でレバレッジが使える
CFD、FXともにレバレッジを効かせられるので、運用資金として用意するお金(必要証拠金)を少なくできます。
例えば100万円のポジションを取るために必要な資金は、レバレッジが使えない株式とCFDでは10倍も差が生まれます。
- 株式:100万円
- CFD:10万円(レバレッジ10倍時)
額面が100万円から101万円へ増えると1万円の利益が出るわけですが、CFDなら株式の1/10の資金で同じ利益を出せることになります。
レバレッジが使える取引の方が資金効率があがり、少ない資金で大きな利益が狙えます。これはFXも備えている証拠金取引のメリットです。
共通点2:売りから入れる
CFD、FXともに「買い」だけでなく「売り」からポジションを持つことができます。これの利点は、下げ相場でも利益が狙えることです。
現物投資の株式や投資信託では基本的に「買い」ポジションを保有することしかできません。相場が下がると思えば買いポジションを売って決済をするか、相場が下がり含み損が増えていくのを我慢して耐えるかの2択しかありません。
CFD、FXであれば、下げ相場のときも「売り」ポジションをとることで受け身でなく、積極的に利益を狙うことが可能です。
共通点3:ほぼ24時間取引できる
CFD、FXともにほぼ24時間取引できるので、本業で昼間が忙しい人でも帰宅後にトレードをすることができます。
また、日本が祝日の場合でも海外の市場は開いていることが多いため、日本でいうGWなどの連休でもCFDやFXなら取引ができます。
相場が大きく動くタイミングを逃さず取引ができるは嬉しいですよね。これはCFD,FXともに取引可能です。
共通点4:所得区分がともに雑所得・申告分離課税で損益通算できる
CFD、FXの利益(売却益やスワップポイントなど)は、所得区分はともに「雑所得」となり、申告分離課税となります。
申告分離課税とは、給与所得や事業所得など本業・副業での所得と分離して課税される仕組みで、本業・副業の税率とは関係なく一律で20.315%が課されます。
CFDとFXは両方とも雑所得・申告分離課税となるため、双方で損益通算ができます。
損益通算とは、例えばCFDで損失を出し、FXで利益を出したとき、FXの利益をCFDの損失で相殺して所得を少なくできる仕組みで、支払う税金を抑えて節税することができます。
FX、CFD以外でも以下の商品による所得は雑所得・申告分離課税となるため、損益通算(利益の相殺)が可能です。
- FX
- CFD
- オプション
- 国内先物
国内先物取引、オプション取引とも損益通算ができるので覚えておくといいです。
株式や投資信託、債券、の所得とは損益通算できないので注意してください。
また、仮想通貨や海外先物、海外証券会社での所得もCFD・FXと損益通算できないので気をつけてください。
相違点1:レバレッジがFXの方が大きいが、ボラティリティは小さい
CFD、FXで異なる点1つめはレバレッジの大きさです。
FXはレバレッジ25倍ですが、CFDのレバレッジは5倍〜50倍です。
- FX:25倍
- 株価指数CFD:10倍
- 商品CFD:20倍
- 個別株CFD:5倍
- 債券CFD:50倍
CFDの中でも人気の株価指数CFDはレバレッジは10倍です。FXの方が資金効率が2.5倍高いことになります。
ただし、FXよりも株価指数CFDの方が価格の値動き(ボラティリティ)が大きいため、株価指数の方が損益が過剰に小さくなるようなことはありません。
トレードの実運用では、通貨・銘柄ごとのリスクにさらす金額を均一にするために、価格の値動き(ボラティリティ)にあわせてポジションサイズを調整する資金管理方法がおすすめです。
この方法をとればレバレッジの違いはさほど気にならなくなります。
相違点2:金利を支払うポジションが逆(スワップポイントとオーバーナイト金利)
2つめの違いはスワップポイントとオーバーナイト金利です。
取るポジションに応じて金利の支払い・受け取りが発生するという点でCFDとFXは似ていますが、受け取り・支払いとなるポジションは逆になるので気をつけましょう。
- FX(USDJPY):買いポジションで受け取り、売りポジションで支払い
- CFD:買いポジションで支払い、売りポジションで受けとり
スワップポイントは通貨の金利差により受取・支払が決まりますが、CFDでは原資産の市場金利(FFやLIBORなど)で決まります。
オーバーナイト金利の代表的な計算式は次のとおりです。
- 買オーバーナイト金利=約定代金x(LIBOR+2.5%)/360
- 売オーバーナイト金利=約定代金x(LIBOR-3.0%)/360
※サクソバンクのオーバーナイト金利の計算式の例
※2.5%、3%の数字は証券会社により異なる
※分母の360(年間日数)は、どの通貨建て商品かにより異なる
オーバーナイト金利は原則的に「売り」ポジションで金利を受け取ることができますが、証券会社が上乗せする金利(上記の例では3%)よりも市場金利が低い場合、「売り」ポジションでも支払いが発生する場合もあるので、過剰な期待は要注意です。
相違点3:手数料(スプレッド)はFXが安め
FXの方が手数料は安く設定されていることが多いです。
FXにせよCFDにせよ流動性が高い(取引する人が多い・人気)銘柄ほどスプレッドは小さくなる傾向があります。株価指数よりも通貨の方が流動性は非常に高いです。
FXとCFDの代表的な銘柄のスプレッドは次のとおりです。
- USDJPY(FX):0.3銭
- EURJPY(FX):0.5銭
- GBPJPY(FX):1.0銭
- 日経225(CFD):2円
- NYダウ(CFD):2ドル
- S&P500(CFD):0.5ドル
上記は売買価格が異なるため比較がしにくいので、スプレッド金額を銘柄価格で割った手数料率も掲載します。
- USDJPY(FX):0.0014%
- EURJPY(FX):0.0021%
- GBPJPY(FX):0.0039%
- 日経225(CFD):0.0049%
- NYダウ(CFD):0.0038%
- S&P500(CFD):0.0086%
上記のとおり、FXの方が手数料率が低い銘柄が多くなっています。
CFDとFX、どっちがおすすめ?
初心者は明確なトレンドができやすいCFD(株価指数)がおすすめ
トレードは、トレンドの流れについていく(トレンドフォロー)やり方が勝率は高いです。リチャードデニスやエドスィコータをはじめ、多くのトレードの偉人たちもトレンドフォローで莫大な資産を築いています。
よりはっきりとしたトレンドが形成されやすいのはFXよりも株価指数CFDです。なぜなら、株価は企業利益を根源的な価値としていて、世界全体の企業利益は右肩上がりの成長が期待できるからです。
株価指数CFDの中でも世界経済を代表する米国の指数S&P500を例にみてみます。
S&P500は定期的に暴落をするものの、長期で見ると右肩あがりの成長を続けています。
一方、ドル円チャートは一定のレンジを上下することが多く、タイミングによって上がったり、下がったりしています。
株が上昇7に対して下落3とすれば、ドル円は上昇5 、下落5ぐらいの配分です。
上昇の配分が高いS&P500の方がトレンドに乗るのは簡単です。
そのため、初心者がトレードに乗ったトレードをやりやすいのは株価指数CFDであり、その分勝ちやすくなります。
トレンドフォロー戦略を実践する方はトレンドに乗る機会を増やすため、CFDとFX、両方やるのがおすすめ
トレンドフォロー戦略は損小利大で、いかに大きなトレンドを取りこぼさないかが重要
トレンドフォロー戦略は中長期の順張りトレード手法です。米国のトップトレーダー集団「タートルズ」が用いていた戦略で、ルールが極めてシンプル、誰でも簡単に理解でき実行できるため、多くの偉大なトレーダー達も利用してきました。
勝率は30%〜40%と低くなるものの、勝つ時はそれまでの負け分以上の利益を出す、損小利大でコツコツ負けてドカンと大勝する戦略です。トレンドフォローのリターンは、大きいトレンドを逃さずにきっちり乗れるかどうかに大きく影響を受けます。
そのため、収益機会を広く取るためにトレードする銘柄は手広くしておく方が良いです。例えばタートルズでは23銘柄、CTAと呼ばれる米国のプロの商品トレーダーは40銘柄以上に分散してトレンドフォロー戦略を現在でも現役で実行しています。
トレンドを取りこぼさないために、多くの銘柄をフォローしよう
僕も約40銘柄に分散してトレンドフォロー戦略を実践中です。
もし、本気でトレンドフォロー戦略を実践するなら、収益機会を逃さないためにCFDだけでなくFXの方も取り扱うのが良いです。僕は7〜8銘柄の通貨を定点観測してトレンドが発生したらポジションを取るようにしています。
CFDでGMOクリック証券を使うなら、FXも同じGMOクリック証券を使うと口座間の資金移動がポチポチっとウェブでリアルタイムに行えるようになるため、便利です。
特別なこだわりがない場合は、GMOクリック証券のFXからはじめてみると良いと思います。
まとめ:CFD初心者は低コストで品揃えも十分なGMOクリック証券で始めよう
CFDとFXの類似点、相違点のおさらいです。
項目 | CFD (日経225) | FX (USDJPY) |
---|---|---|
ポジション | 買/売 | 買/売 |
売買手数料 | 無料 | 無料 |
スプレッド | 2円 | 0.3銭 |
取引時間 | 月曜〜金曜の 8:30〜翌7:00 | 月曜午前7:00〜 土曜午前7:00 |
金利 | オーバーナイト 金利 | スワップ ポイント |
レバレッジ | 10倍 | 25倍 |
取引単位 | 価格 x10倍 | 価格 x10000倍 |
最低 必要証拠金 | 22,000 | 43,300 |
税金 | 雑所得 申告分離課税 | 雑所得 申告分離課税 |
- 証拠金取引でレバレッジが使える
- 売りから入れる
- ほぼ24時間取引できる
- 所得区分がともに雑所得・申告分離課税で損益通算できる
- FXの方がレバレッジが大きいが、ボラティリティは小さい
- 金利を支払うポジションが逆(スワップポイントとオーバーナイト金利)
- 手数料はFXが安め
初心者の方は、トレンドが形成されやすい株価指数CFDから初めてみるのがおすすめです。
また、ガチンコでトレンドフォロー戦略を実践したい人は、FXとCFDの両銘柄をカバーして、できるかぎり発生するトレンドを逃さないよう運用するのが良いと思います。
CFDを始めるなら、低コストで品揃えも必要十分なGMOクリック証券からスタートするのがおすすめです。
他社では余分なコストがかかってしまうため、<b>単純にもったいない</b>です。
GMOクリック証券は、取扱銘柄も多いため、中長期のトレンドトレーダーの方にとってもチャンスを掴みやすい証券会社です。
僕もCFDはGMOクリック証券をメイン口座として使っています。
まだ口座をお持ちでない方は、この機会に口座開設をしておきましょう。
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