こんにちは、CFDで資金200万円を運用しているシータ(@trade_theta)です。
「金のCFDってどこの証券会社でやるのがいいんだろう」
「金のCFDが買えるおすすめ証券会社を知りたい」
こんな方向けに、金のCFDの取扱がある4社を徹底比較、おすすめの証券会社をご紹介します。
- 金のCFDをやるならGMOクリック証券が最適
- 売買手数料、為替手数料、スプレッド、維持費、必要証拠金、保有期限の各社の違いが分かる
また、「初心者向けのおすすめ証券会社」、「観点別の証券会社比較」、「取扱商品ごとの証券会社比較」、「その他の金融商品との比較」などCFDに関する網羅的な情報は「CFD口座の比較!初心者向けのおすすめ国内業者・証券会社を紹介」にまとめているので、これからCFDを始める方はぜひ一度目を通してみてください。
目次
金CFDは経済危機に反応してトレンドを形成することが多く、トレンドフォロワーには必須の銘柄
金の過去のチャート
金の過去の値動きはつぎのようになっています。
金は経済が不安定になると買われやすい商品で、直近の2018年9月1170ドルから2019年9月にかけて1500ドルを超えるところまで暴騰しました。
これはちょうど世界株式が暴落した時期と重なっていて「株はどうなるかわからないからとりあえず安全なゴールドにお金を移しておこう」といった群衆心理で値が動きやすいです。
僕は「トレンドフォロー型」でトレードをしていますが、ゴールドも大きいトレンドが発生することがあるので、注視銘柄としてウォッチしています。
金(ゴールド)のCFDが買える証券会社を徹底比較!
金(ゴールド)のCFDを取り扱っているCFD会社4社の特徴を比較表がこちらです。
項目 | GMO | DMM | サクソ バンク | IG 証券 |
---|---|---|---|---|
売買手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
ミニマム チャージ | なし | なし | 期限有商品 なし or 無期限商品 50オンス以下 ¥1,080 | なし |
為替手数料 | 無料 | 不明 (記載なし) | 0.50% | 0.50% |
スプレッド | 0.4 | 1.2 | 期限有商品 0.6 or 無期限商品 0.18 | 無期限ドル建て 0.3 or 円建て/ 期限有商品 0.6 |
維持費 | 毎日 金利調整額 買:-¥10 売:+¥8 | 毎日 スワップ ポイント 買:-¥12 売:+¥7 | 期限有商品 キャリング コスト or 無期限商品 毎日 スワップ ポイント 買:-¥16 売:+¥6 | 期限有商品 無料 or 無期限商品 毎日 ファンディング コスト 買:-¥27 売:+¥17 |
最小 取引単位 | 1倍 | 1倍 | 1倍 | 2倍 |
レバレッジ | 20倍 | 20倍 | 20倍 | 20倍 |
最低保証金 | ¥8,129 | ¥8,129 | ¥8,129 | ¥15,069 |
保有期限 | 無期限 | 無期限 | 無期限 or 最大4ヶ月 | 無期限 or 最大2ヶ月 |
売買手数料:4社ともに無料だが、サクソバンクのみ取引量が50オンス以下の場合、10ドル(1080円)のミニマムチャージがかかる
売買にかかる直接的な手数料は4社すべてが無料です。
CFD取引には売買手数料の他にも間接的な費用がかかってくるので、そちらもチェックしていきます。
為替手数料:GMOクリック証券が無料
為替手数料は日本円を外国通貨へ交換するための手数料です。海外商品を日本円で売買する際に発生します。金(ゴールド)も米ドル建てのCFDなので、為替手数料がかかってきます。
GMOクリック証券は、為替手数料が唯一無料です。
DMM.com証券は、為替手数料無料の記載がなかったため不明です。
IG証券とサクソバンク証券は、0.5%の為替手数料がかかります。
スプレッド:サクソバンク証券が最も安い
スプレッドは「買い価格」と「売り価格」の差のことで、この差額は実質的な売買手数料になります。そのためスプレッドは狭ければ狭いほど良いです。
金のスプレッドはサクソバンク証券が0.18ドルで最安です。
サクソバンク証券の金は次の2種類がありますが、スプレッドが最安なのは「スポット取引」と呼ばれる保有期限がない商品の方なので注意してください。
- 金スポットCFD:保有期限なし。スプレッド0.18ドル
- 先物CFD:保有期限あり。スプレッド0.6ドル
2番目にスプレッドが狭いのはIG証券で、0.3ドルです。
IG証券の金CFDは次の5種類がありますが、スプレッドが0.3ドルは「期限なし・ドル建て」の2つになるので注意してください
- 期限なし・ドル建て:スプレッド0.3ドル
- 期限なし・ドル建てミニ:スプレッド0.3ドル
- 期限なし・円建て:スプレッド0.6ドル
- 期限あり・ドル建て:スプレッド0.6ドル
- 期限あり・ドル建てミニ:スプレッド0.6ドル
維持費・金利:GMOクリック証券が最も優秀
CFDは「ショート」や「ロング」のポジションを持ってまま日を跨ぐと維持費がかかることがあります。
各社で「ポジションを保有した状態で日を跨ぐと発生する費用」の呼び名が異なるため、ややこしい状況になっています。
- GMOクリック証券:金利調整額
- DMM.com証券:スワップポイント
- サクソバンク証券:スワップポイント
- IG証券:ファンディングコスト
先に結論を言ってしまうと、これらの維持費は、GMOクリック証券がコストが安くオトクです。
GMOクリック証券の金利調整額は、他の証券会社より受け取りが多く、支払いが少ない
GMOクリック証券の金CFDでは、「金利調整額」と呼ばれる調整金の受け払いが発生します。
金CFDの過去の金利調整額はこちらです。
「売」に書かれている金額がショートポジションを持っているときに受け払いする金利調整額で、「買」に書かれている金額がロングポジションを持っているときの金利調整額です。
例えば、2019年9月2日に1lotの金CFDを保有していた場合、ポジションにより以下のような受け取り・支払いになります。
- ロングポジション:10円の支払い
- ショートポジション:8円の受け取り
この金額は他の証券会社と比べると、受け取り金額が多く、支払いが少なくなっています。
DMM.com証券の金CFDは、2番目に金利条件がいい
DMM.com証券の金CFDは、毎日スワップポイントと呼ばれる調整金が発生します。
最新のスワップポイント履歴はこちらです。
- ロングポジション:12円の支払い
- ショートポジション:7円の受け取り
サクソバンク証券の金CFDは2種類あり、スワップポイントorキャリングコストが発生する
ちょっとややこしいですが、サクソバンク証券の金CFDは次の2種類があり、それぞれスワップポイントorキャリングコストが発生します。
- 金スポットCFD:保有期限なし。スワップポイントあり
- 先物CFD:保有期限あり。キャリングコストあり
サクソバンク証券の金スポットCFDはスワップポイントがかかる(ロングは支払い、ショートは受け取り)
過去の金スポットCFD(XAUUSD)のスワップポイントはこちらになります。
上記スワップポイントは100オンスの金を保有したときのものです。最小単位である1オンスを保有したときのスワップポイントを次のようになります。(直近20日間の平均値)
- ロングポジション:約16円の支払い
- ショートポジション:約6円の受け取り
サクソバンク証券の金先物CFDはキャリングコストがかかる
2017年7月1日から「キャリングコスト」と呼ばれる追加費用が導入されました。
キャリングコストは、限月のある先物を原資産とするCFDを保有するとかかる費用で、金の先物CFDはこれに該当します。
キャリングコストは必要証拠金に対してかかり、計算式は次のようになります。
キャリングコスト=必要証拠金x持ち越し日数x(LIBOR金利+1.5%)
金先物CFDを最小取引単位で1日だけ保有した場合のキャリングコストは0.79円です。
0.79円 = 8,151円 x 1日 x (2%+1.5%)/360
金額は少ないので影響は軽微なものですが、ロング・ショート問わず必ず費用が発生するので注意が必要です。
金額は少ないので影響は軽微なものですが、ロング・ショート問わず必ず費用が発生するので、あまり長期保有はしないほうが良いと思います。
IG証券は2種類の金CFDを選べる。期限ありを選んだら維持費は無料。期限なしはファンディングコストがかかる
IG証券は保有期限ありとなし、2種類のWTI原油があります。
- 期限あり:維持費無料
- 期限なし:ファンディングコストが発生
「期限あり」の金CFDは、期限が来るたびに決済をする必要がありますが、維持費は無料です。(スプレッドも無期限より広く設定されている)
一方、「期限なし」の金CFDは、無期限にポジションを持つことができますが、維持費としてファンディングコストがかかります。
金CFD(円建てスポット¥100)のロングポジションを最小単位で1日保有したときのファンディングコストは、2019/9/20時点で-25円/1日でした。
IG証券が他社よりも支払い金額が多くなっているのは、最小取引単位の時点で他社の2倍のボリュームがあるためです。
同一のボリュームで比較すると、GMO、DMMよりは高いけど、サクソバンクよりは安い、というコスト感になります。
ここで紹介した「ポジション維持に必要なコスト」はデイトレード(1日のうちにポジションを手仕舞いする)場合は発生しないので、気にしなくてもOKです。
必要保証金:GMOクリック証券、DMM.com証券、サクソバンク証券が小額で済む
4社のうち、GMOクリック証券、DMM.com証券、サクソバンク証券は、約8,000円でお手頃な証拠金で始めることができます。
IG証券は約1.5万円です。
これは取引単位の違いが影響してます。
保有期限:4社とも無期限
4社とも無期限でCFDを保有できます。
サクソバンク証券とIG証券は「期限あり」の原資産が先物のCFDを選ぶこともできます。
基本的に「期限あり・なし」で次のような特徴があります。
- 期限あり:スプレッドは大きいけど、維持費が無料(saxoは有料)
- 無期限:スプレッドは小さいけど、維持費がかかる
まとめ:金(ゴールド)のCFDは短期トレードならサクソバンク証券、中長期トレードならGMOクリック証券を使うのがおすすめ
金CFDは目的に応じて利用する証券会社を使い分けるのがベストだよ!
金CFDをやるとき、デイトレードならスプレッドが最安のサクソバンク証券、1週間を超えるような中長期のトレードをやる場合は維持費の面でオトクなGMOクリック証券がおすすめです。
- サクソバンク:スプレッドが最安。デイトレードに最適
- GMOクリック証券:金利調整額がオトク。中長期トレードに最適
僕はGMOクリック証券からはじめて、サクソバンク証券の口座もあとから使うようになりました。
サクソバンク証券はGMOクリック証券で取扱のない銘柄をトレードするケースで使っています。
もし、複数口座作ることに抵抗がある方はまずはGMOクリック証券から始めるのが無難です。
まだ口座をお持ちでない方は、この機会に口座開設をしておきましょう。
他の観点でのCFD会社との比較はこちら記事をご覧ください。