こんにちは、CFDで資金200万円を運用しているシータ(@trade_theta)です。
こんな方向けにCFD大手4社の必要証拠金とレバレッジを商品種別ごとに徹底比較したので違いとおすすめ証券会社をご紹介します。
結論から言えば、レバレッジは大差なし、必要証拠金はGMOクリック証券が最も小額で済む証券会社です。
レバレッジ・必要証拠金でのおすすめ証券会社は次のとおりです。
- GMOクリック証券:とにかく小額で始めたい人向け
- サクソバンク証券:手広く商品CFDを小額でやりたい人向け
- IG証券:ハイレバレッジやノースリッページを求める上級者向け
各項目ごとの比較結果をご紹介します。
また、「初心者向けのおすすめ証券会社」、「観点別の証券会社比較」、「取扱商品ごとの証券会社比較」、「その他の金融商品との比較」などCFDに関する網羅的な情報は「CFD口座の比較!初心者向けのおすすめ国内業者・証券会社を紹介」にまとめているので、これからCFDを始める方はぜひ一度目を通してみてください。
目次
CFD会社のレバレッジを徹底比較!
CFD会社4社の各商品種別ごとのレバレッジは次のとおりです。
種別 | GMOクリック 証券 | DMM.com 証券 | サクソバンク 証券 | IG証券 |
---|---|---|---|---|
株価指数CFD | 10倍 | 10倍 | 10倍〜20倍 | 7倍〜10倍 |
商品CFD | 20倍 | 20倍 | 10倍〜20倍 | 10倍〜20倍 |
個別株CFD | 5倍 | – | 5倍 | 5倍 |
各社の商品種別ごとのレバレッジに大差はありません。
基本的には次のようなレバレッジになっています。
- 株価指数CFD:レバレッジ10倍
- 商品CFD:レバレッジ20倍
- 個別株CFD:レバレッジ5倍
個別株CFDは値動きが激しいのでレバレッジは小さく、商品CFDは値動きがゆるやかなのでレバレッジは大きく設定されています。
レバレッジが大きいと、用意する必要証拠金が少なく済むため、資金効率がよくなるメリットがあります。
CFD会社の必要証拠金・取引単位を徹底比較!
証券会社によっては、最小の取引でも10万円以上の証拠金が必要になる商品もあります。
少ない資金ではスタートラインにさえ立たせてもらえないケースもあるので、必要証拠金を抑えておくのは非常に重要です。
必要証拠金は、レバレッジと同様に以下の3つの商品種別で比較していきます。
- 株価指数CFD
- 商品CFD
- 個別株CFD
株価指数CFDの必要証拠金の比較:GMOクリック証券が優秀
主要な10個の株価指数の必要証拠金を比較したものが次の表です。
銘柄 | GMOクリック 証券 | DMM.com 証券 | サクソバンク 証券 | IG証券 |
---|---|---|---|---|
日経225 | ¥20,523 | ¥20,552 | ¥2,057 | ¥206,249 |
NYダウ | ¥27,668 | ¥27,691 | ¥277,047 | ¥522,606 |
NASDAQ | ¥81,499 | ¥81,367 | ¥81,402 | ¥764,911 |
S&P500 | ¥30,904 | ¥30,908 | ¥30,894 | ¥291,522 |
FTSE100 (イギリス) | ¥9,519 | – | ¥95,470 | ¥145,914 |
DAX (ドイツ) | ¥14,234 | – | ¥142,800 | ¥121,115 |
香港ハンセン | ¥35,925 | – | ¥36,003 | ¥528,502 |
ユーロ50 | ¥4,086 | – | ¥40,987 | ¥80,047 |
FTSE中国A50 | ¥14,754 | – | ¥295,080 | ¥29,633 |
Nifty50 (インド) | ¥11,596 | – | ¥232,388 | ¥217,210 |
10個のうち、9個の株価指数で必要証拠金が最小になっているのはGMOクリック証券です。
一方、IG証券は全てにおいて必要証拠金が高めになっています。ある程度の資金力がある方が対象となりそうです。
商品CFDの必要証拠金の比較:GMOクリック証券かサクソバンク証券がいい
商品CFDの各社の必要証拠金は次のとおりです。
銘柄 | GMOクリック 証券 | DMM.com 証券 | サクソバンク 証券 | IG証券 |
---|---|---|---|---|
金スポット | ¥8,129 | ¥8,129 | ¥8,129 | ¥15,069 |
銀スポット | ¥992 | ¥992 | ¥992 | ¥18,183 |
WTI原油 | ¥3,013 | ¥3,013 | ¥7,532 | ¥56,667 |
コーン | ¥1,924 | – | ¥3,846 | ¥18,930 |
大豆 | ¥4,622 | – | ¥9,255 | ¥115,446 |
天然ガス | ¥1,295 | – | ¥5,157 | ¥26,829 |
北海原油 | – | – | ¥7,995 | ¥65,662 |
プラチナ | – | – | ¥10,452 | ¥50,830 |
銅 | – | – | ¥7,031 | ¥155,954 |
小麦 | – | – | ¥4,945 | ¥24,714 |
コーヒー | – | – | ¥5,177 | ¥38,854 |
ココア | – | – | ¥19,422 | ¥24,319 |
⽣⽜ | – | – | ¥10,157 | ¥102,165 |
砂糖 | – | – | ¥2,943 | ¥35,094 |
ガソリン | – | – | ¥4,212 | ¥176,588 |
アルミニウム | – | – | – | ¥47,753 |
鉛 | – | – | – | ¥55,481 |
ニッケル | – | – | – | ¥104,942 |
綿花 | – | – | – | ¥31,381 |
材木 | – | – | – | ¥104,074 |
オレンジ ジュース | – | – | – | ¥40,911 |
大豆油 | – | – | – | ¥18,351 |
大豆 ミール | – | – | – | ¥78,344 |
米 | – | – | – | ¥63,807 |
豚赤身肉 | – | – | – | ¥67,894 |
オーツ麦 | – | – | – | ¥35,952 |
GMOクリック証券は、ラインナップが少なめながらも取扱のある7つの商品に関しては、最小水準の必要証拠金で売買ができます。
IG証券は商品数は多いものの、必要証拠金は高めです。
サクソバンクは、GMOクリック証券とIG証券のちょうど中間程度の位置づけです。
個別株CFDの必要証拠金の比較:3社互角
個別株CFDの必要証拠金は次のとおりです。
銘柄 | GMOクリック 証券 | DMM.com 証券 | サクソバンク 証券 | IG証券 |
---|---|---|---|---|
Amazon | ¥39,263 | – | ¥39,211 | ¥39,321 |
Apple | ¥4,565 | – | ¥4,562 | ¥4,589 |
Alphabet (Google) | ¥25,819 | – | ¥25,796 | ¥25,824 |
マイクロソフト | ¥2,978 | – | ¥2,976 | ¥2,987 |
¥4,012 | – | ¥4,012 | ¥4,020 | |
アリババ | ¥3,782 | – | ¥3,779 | ¥3,797 |
ツイッター | ¥972 | – | ¥972 | ¥975 |
ネットフリックス | ¥6,212 | – | ¥6,207 | ¥6,242 |
テスラ | ¥4,871 | – | ¥4,867 | ¥4,896 |
マクドナルド | ¥4,711 | – | ¥4,708 | ¥4,715 |
AT&T | ¥775 | – | ¥776 | ¥827 |
Visa | ¥3,976 | – | ¥3,973 | ¥4,002 |
個別株CFDは3社が全く同じ水準の必要証拠金なので、個別株はどこでやっても良いと思います!
IG証券の飛び道具:ノックアウト・オプションを使うと用意する資金を劇的に少なくできる
ここまで見てきたCFDの必要証拠金では多額の証拠金を求められたIG証券ですが、ノックアウト・オプションを使えば用意する資金を劇的に小さくすることができます。
つまり、実質的に資金効率を上げたトレードが可能です。
- ノックアウト価格と呼ばれる損切り価格を決める
ノックアウト価格に到達すると強制的に決済される - 価格が上昇すると思ったら「ブル」を、下落すると思ったら「ベア」を購入する
- 購入時の価格とノックアウト価格までの金額差が小さいほど必要証拠金も小さくなる
日経225を買う場合の例で必要証拠金がどのぐらい小さくなるか見てみます。
CFDで日経225を買う場合、約20万円の証拠金が必要でしたが、上の画像のようにノックアウト・オプションで買うとわずか5万円の資金(オプション料)で済みます。
損切りとなるノックアウト価格をもっと購入価格に近く置けば、さらに資金を少なくすることができます。
- 損失を限定した安全なトレードができる
- 損切りを狭く置けばCFDより圧倒的に高い資金効率で取引が可能
- スリッページが発生しない(窓開けでも発生しない)
- 後でノックアウト価格を変更できない(損切りできない人にはメリットになる)
- 銘柄によってはスプレッドがCFDよりも広い
- ノックアウトプレミアムとして追加のコストがかかる
上記のデメリットを加味しても、必要証拠金を少なくトレードができるメリットは大きいと思います。
【CFD比較】必要証拠金・レバレッジのおすすめ証券会社
株価指数CFD、商品CFDともに小額で済むGMOクリック証券がおすすめ
CFDの必要証拠金・レバレッジ比較で最もおすすめの証券会社は「GMOクリック証券」です。
GMOクリック証券はCFD大手4社の中で、株価指数CFD、商品CFDのすべてにおいて小額の必要証拠金で済みます。
- 株価指数CFDの必要証拠金が最も小額
- 商品CFDの必要証拠金が最も小額
- 個別株CFDは3社互角
- レバレッジは3社互角
最初に大金を用意しなければ始められない証券会社と比べると、GMOクリック証券は小額でトレードがスタートできるので、初心者の方も使い勝手が良いと思います。
幅広い商品CFDを少ない証拠金でやりたいならサクソバンク証券がおすすめ
サクソバンク証券は、株式指数CFDや個別株CFDのコストは、GMOクリック証券には劣るものの他の2社より優秀です。
- 株価指数CFDの証拠金は2番目に小額
- 商品CFDはGMOよりラインナップ多く、証拠金はIG証券より小額
- 個別株CFDは3社互角
- レバレッジは3社互角
サクソバンク証券は、商品CFDのラインナップがGMO証券より多く、IG証券よりも小額の必要証拠金で済むのが良いところです。
商品CFDは互いに独立した値動きをする銘柄が多いので、より多くの銘柄に分散したトレンドフォロー戦略をやりたい人に特に向いています。
高いレバレッジやスリッページの大事故を防ぎたい人はIG証券がおすすめ
おすすめ度 | ||
---|---|---|
株価指数 CFD | 商品 CFD | 個別株 CFD |
3位 | 3位 | 引き分け |
日経225 必要証拠金 | NYダウ 必要証拠金 | 金 必要証拠金 |
206,249 | 522,606 | 15,069 |
必要証拠金は他社の方が小額で済みますが、IG証券には最強の飛び道具「ノックアウト・オプション」があります。
「ノックアウト・オプション」を使えば、実は3社の中で最も高い資金効率でトレードができます。
- ノックアウト・オプションでCFDより圧倒的に高い資金効率で取引が可能
- ノックアウト・オプションなら100%スリッページが発生しない
IG証券の強烈なポイントは「ノックアウト・オプション」と呼ばれる、CFDよりも高い資金効率で取引ができる新しいタイプの商品があることです。
1,000円程度の保証金で100万円相当の商品が買えてしまいます。購入時に最大損失(1000円など)を確定させることができるため、大敗するリスクもないのが嬉しいポイントのです。
また、ノックアウト・オプションなら「スリッページ」と呼ばれる約定価格が大幅にずれてしまう現象を回避できるのも素晴らしいです。
必要証拠金・レバレッジ比較まとめ:初めてのCFD口座はGMOクリック証券で始めよう
CFD大手4社の必要証拠金・レバレッジ比較のおさらいです。
- レバレッジは3社同水準
- 株価指数CFDの必要証拠金はGMOクリック証券が小額
- 商品CFDの必要証拠金はGMOクリック証券かサクソバンク証券が小額
- 個別株CFDの必要証拠金は3社互角
手数料・スプレッド面でのおすすめ証券会社はつぎのとおりです
- GMOクリック証券:とにかく小額で始めたい人向け
- サクソバンク証券:手広く商品CFDを小額でやりたい人向け
- IG証券:高い資金効率やノースリッページを求める上級者向け
どの証券会社にすればよいかわからない初心者の方は、GMOクリック証券から始めれば間違いありません。
GMOクリック証券は、CFD初心者の方が最初に始める証券会社にピッタリです。
取扱銘柄も多いため、中長期のトレンドトレーダーの方にとってもチャンスを掴みやすい唯一の国産証券会社です。
まだ口座をお持ちでない方は、この機会に口座開設をしておきましょう。
他の観点でのCFD会社との比較はこちら記事をご覧ください。