こんにちは、CFDで資金200万円を運用しているシータ(@trade_theta)です。
「DMMとGMOのCFDはどこがどう違うの?」
「てっとり早く違いを教えて欲しいな」
こんな方向けに、取扱銘柄、手数料・スプレッド、配当金、必要証拠金、ロスカット、取引時間、入出金、スマホアプリの8項目を徹底比較したのでご紹介します。
- 8つの切り口から両社の違いが分かる
目次
DMM.com証券とGMOクリック証券のCFDを徹底比較
- 取扱銘柄
- 手数料・スプレッド
- 配当
- 必要証拠金
- ロスカット
- 取引時間
- 入出金
- スマホアプリ
取扱銘柄の比較
DMM.com証券とGMOクリック証券の取扱銘柄数を種類別に比較したものが次の表です。
項目 | DMM.com 証券 | GMOクリック 証券 |
---|---|---|
株式CFD | 0 | 81 |
商品CFD | 3 | 6 |
株価指数CFD | 4 | 31 |
バラエティCFD | 0 | 18 |
DMM.comの商品ラインナップはシンプルに7銘柄のみです。取扱銘柄は以下のとおりです。
- 日経225
- NYダウ
- NASDAQ
- S&P500
- 金
- 銀
- 原油
一方、GMOクリック証券は上記7銘柄を含む136銘柄です。特に米国、中国企業の個別株CFDが豊富で81銘柄もあります。
また、バラエティCFDとしてVIX指数やレバレッジETFなどの特徴的なCFDも揃っています。
手数料・スプレッドの比較
手数料は両社ともに無料なので、スプレッドに絞って比較します。
スプレッドは銘柄ごとに異なるため、両社に存在する7銘柄の違いをみていきます。
「スプレッド」は、CFDの「買い価格」と「売り価格」の金額差のことで、CFD取引で僕らが負担する実質的な手数料です。
両社のスプレッドの違いは次のとおりです。
銘柄 | DMM.com 証券 | GMOクリック 証券 |
---|---|---|
日経225 | 7 | 2 |
NYダウ | 3 | 2 |
NASDAQ | 2 | 0.7 |
S&P500 | 0.5 | 0.5 |
金 | 1.2 | 0.4 |
銀 | 5.4 | 1.5 |
原油 | 3.9 | 3 |
スプレッドは、GMOクリック証券が7銘柄すべてで狭く、文句なしに優れています。
スプレッドは売買のたびに利益を圧迫する要因なので、安いに越したことはありません。
配当金(価格調整額・権利調整額・金利調整額/スワップポイント)の比較
配当金はCFDが参照する原資産や証券会社によって取り扱いが変わります。
取り扱いが異なるためどちらがお得なのかを比較するのが難しいですが、違いをまとめたものが次の表です。
銘柄 | DMM.com 証券 | GMOクリック 証券 |
---|---|---|
日経225 | 買:-¥5 売:-¥30 | 価格調整額 に含まれる |
NYダウ | 買:-¥26 売:-¥23 | 価格調整額 に含まれる |
NASDAQ | 買:-¥93 売:-¥43 | 価格調整額 に含まれる |
S&P500 | 買:-¥31 売:-¥22 | 価格調整額 に含まれる |
金 | 買:-¥12 売:+¥7 | 買:-¥10 売:+¥8 |
銀 | 買:-¥2 売:¥0 | 買:-¥2 売:+¥1 |
原油 | 価格調整額 に含まれる | 価格調整額 に含まれる |
DMM.com証券はスワップポイントの受け払いがあり、基本的に日々支払いが発生する(原油を除く6銘柄)
DMM.com証券では配当金は存在せず、スワップポイントとして説明がされており、銘柄を保有したまま日を跨ぐと受け取りや支払いが発生します。
ただし、DMM.comの株価指数銘柄は、すべての銘柄で「売り」「買い」のいずれもマイナスのスワップポイント、つまり支払いが発生するので要注意です。
GMOクリック証券は価格調整額や権利調整額で配当金がもらえ、日々の支払いは発生しない
一方、GMOクリック証券の株価指数銘柄は、原資産が先物なので「価格調整額」と呼ばれる調整金に配当金+金利相当額が含まれ、3ヶ月に1度支払いor受け取りが発生します。
日経225のように「金利より配当が上回る銘柄」であれば買いポジションをとることで、価格調整額として配当金がもらえます。
例えば、2019年の3月は「買いポジション」1つにつき1920円の価格調整額がもらえています。
ドル建てのNYダウやS&P500などは、「金利より配当が下回る銘柄」になるので、買いポジションだと価格調整額がマイナスになり、支払いが発生します。
米国政策金利が配当利回りを上回った2017年12月以降は、価格調整額は次のようにマイナスに転じています。
CFDで配当金狙いの投資をする場合は、金利が低く配当利回りの高い「FTSE100」など銘柄をちゃんと選ぶのが良いですね。
ともあれ、GMOクリック証券はポジションを日をまたいで持ち越しても、日々の支払いが発生しないことのメリットが大きいです。
スイングトレードなど中長期のトレードも利益が出しやすくなると思います。
必要証拠金(取引単位・レバレッジ)の比較
「必要証拠金」は、CFD取引をする上で最低限の担保として必要なお金です。必要証拠金は少なく済めば済むほど、資金効率の良い投資ができます。
DMM.com証券とGMOクリック証券の最小の必要証拠金は次のとおりです。
銘柄 | DMM.com 証券 | GMOクリック 証券 |
---|---|---|
日経225 | ¥20,552 | ¥20,523 |
NYダウ | ¥27,691 | ¥27,668 |
NASDAQ | ¥81,367 | ¥81,499 |
S&P500 | ¥30,908 | ¥30,904 |
金 | ¥8,021 | ¥8,023 |
銀 | ¥904 | ¥905 |
原油 | ¥2,943 | ¥2,942 |
※2019年8月21日時点で公式サイト、アプリから確認できたデータ
多少の価格の違いはメモを取ったタイミングによる誤差なので気にしないでください。
必要証拠金は、銘柄の最小取引単位とレバレッジ、為替レート(日本円以外の通貨単位の場合)により決まります。
必要証拠金 = (価格 x 取引単位 / レバレッジ ) x 為替レート
両社ともに全く同じ条件でしたが、参考にレバレッジと最小取引単位を載せておきます。
銘柄 | DMM.com 証券 | GMOクリック 証券 |
---|---|---|
日経225 | 10倍 最小:10 | 10倍 最小:10 |
NYダウ | 10倍 最小:0.1 | 10倍 最小:0.1 |
NASDAQ | 10倍 最小:1 | 10倍 最小:1 |
S&P500 | 10倍 最小:1 | 10倍 最小:1 |
金 | 20倍 最小:1 | 20倍 最小:1 |
銀 | 20倍 最小:10 | 20倍 最小:10 |
原油 | 20倍 最小:10 | 20倍 最小:10 |
ロスカットの比較
「ロスカット」は損失が一定水準に達したとき、さらなる損失の拡大をふせぐためにポジションを強制的に決済することを言います。
ロスカット、追証の違いをまとめたものがこちらです。
項目 | DMM.com 証券 | GMOクリック 証券 |
---|---|---|
ロスカット 単位 | 口座単位 | ポジション |
ロスカット 条件 | 証拠金維持率 50%以下 | ロスカット レート以下 |
追証単位 | 口座単位 | 口座単位 |
追証 (マージンコール) | 証拠金維持率 100%以下 | 証拠金維持率 100%以下 |
追証 解消期限 | 翌営業日 22時59分 | 翌営業日 午前3:00 |
通常ロスカットは口座全体で行われることが多いですが、GMOクリック証券のロスカットは「ポジション」ごとに「ロスカットレート」と呼ばれる基準が設けられ、その基準を価格が下回ると強制決済が実行されます。
初心者の方がいきなり無茶してしまうことを予防できるため、ポジション単位のロスカットは優秀ですね。
一方、DMM.comの方は口座全体のロスカット方式で、ロスカットの条件は証拠金維持率が50%を下回ったときです。
他社と比べるとロスカット水準が低いので、攻めた投資を行いたいときはDMMも良いかもしれません。
取引時間の比較
取引時間は銘柄ごとに異なります。違いをまとめたものが次の表です。
銘柄 | DMM.com 証券 | GMOクリック 証券 |
---|---|---|
日経225 | 月曜~金曜 09時00分~15時30分 16時30分~翌05時50分 夏時間 | 曜〜金曜 8:30〜翌7:00 米国夏時間 |
NYダウ | 月曜09時00分~翌06時15分 火曜~木曜08時00分~翌06時15分 金曜08:00~翌05時50分 夏時間 | 月曜〜金曜 8:00〜翌6:15 米国夏時間 |
NASDAQ | ||
S&P500 | ||
金 | 月曜09時00分~翌06時50分 火曜~木曜08時00分~翌06時50分 金曜08時00分~翌05時50分 夏時間 | 月曜〜金曜 8:00〜翌7:00 米国夏時間 |
銀 | ||
原油 |
すべての銘柄において、GMOクリック証券は開始時刻が早く、終了時刻が遅いです。
クイック入金・出金・振替の比較
違いをまとめた表はこちらです。
項目 | DMM.com 証券 | GMOクリック 証券 |
---|---|---|
入金 | 手数料 自己負担 | 手数料 自己負担 |
クイック入金 | リアルタイム 手数料無料 約370社 | リアルタイム 手数料無料 12社 |
出金 | 15:00までの受付 翌営業日 15:00以降の受付 | 15:00までの受付 翌営業日 15:00以降の受付 |
銀行連携 | なし | GMOあおぞら ネット銀行 と口座連携可 |
振替 | CFD、FX 株、 間で即時振替 | CFD、FX 証券口座、 コネクト口座 間で即時振替 |
振込入金は両社とも手数料が自己負担となります。手数料が無料で済むクイック入金を必ず使うようにしましょう。
クイック入金として使える金融機関の数はDMM.com証券が約370社で圧倒的に多かったです。
とはいえ、GMOクリック証券もメジャーな金融機関をおさえた12社が使えるので、多くの人にとっては問題にならないと思います。
また、GMOクリック証券はGMOあおぞらネット銀行と連携して、スムーズな入出金ができるのも特徴です。
GMOあおぞらネットにあるお金も含め、各口座間でリアルタイムで振替ができるので頻繁にお金の出し入れをしたい人は結構使えると思います。
DMM.com証券も銀行連携はないものの、CFD、FX、株などの各種口座へリアルタイムでの振替ができるので、こちらも利用する上で不便な思いをすることはないと思います。
スマホアプリの比較
DMM.com証券はFXアプリならあるのですが、CFDではアプリがなくて残念です。
一方、GMOクリック証券はちゃんとスマホアプリがあります。
しかも、みやすくわかりやすいので、移動中に値動きを確認するのも重宝してます。
DMM.com証券だけのサービス:ポイントが貯まる
DMM.com証券は「取引応援ポイントサービス」というポイントが貯まるサービスがあります。ポイントサービスはGMOクリック証券にはありません。
DMM.comのCFDで10lot取引をするたびに、以下のポイントが貯まります。
ポイントは1ポイント=1円として、口座残高へ振替ができます。
まとめ:CFDはGMOクリック証券で始めよう
以下の8つの切り口からDMM.com証券とGMOクリック証券を徹底比較しました。
- 取扱銘柄
- 手数料・スプレッド
- 配当
- 必要証拠金
- ロスカット
- 取引時間
- 入出金
- スマホアプリ
ここまでお読みいただけたらおわかりのように、初心者の方だけに限らず、多くの人にとってGMOクリック証券の方が、CFD取引で利益を出すのに条件の良い証券口座になります。
多くの銘柄で投資をしたい人、取引費用を抑えたい人、配当金をもらいたい人、一度に大損をしたくない人、できる限り好きな時間に取引をしたい人、口座間でスムーズなお金の振替をしたい人、スマホアプリで取引したい人はGMOクリック証券が希望を満たしてくれます。
特に株価指数銘柄で中長期の投資がしたい人は、GMOクリック証券なら日々の無駄な費用を払わずに済むため最適です。
まだ口座をお持ちでない方は、このタイミングで口座開設をしておきましょう。