こんにちは、CFDで資金200万円を運用しているシータ(@trade_theta)です。
「CFDをやってみたいけど、どんなリスクがあるんだろう」
「CFDでリスクを抑えるためにどんなことをするのがいいのか知りたい」
こんな方向けにCFDの危険性・リスク・デメリットを徹底解説、リスクに対する打ち手までご紹介します。
- CFDのリスク・危険性・デメリットがわかる
- CFDのリスクに対する対策がわかる
なお、CFDを始める前に必ず知っておきたいことは、以下の記事でも解説しているので、これからCFDを始める方はぜひ一度ごらんください。
また、「初心者向けのおすすめ証券会社」、「観点別の証券会社比較」、「取扱商品ごとの証券会社比較」、「その他の金融商品との比較」などCFDに関する網羅的な情報は「CFD口座の比較!初心者向けのおすすめ国内業者・証券会社を紹介」にまとめているので、これからCFDを始める方はぜひ一度目を通してみてください。
目次
CFDのデメリット・危険性・リスク
CFDのデメリットは次のものがあります。
- 元手資金以上の損失が出ることがある(追証)
- ポジションに対してオーバーナイト金利(金利支払い)が発生する
- 損益は自分で確定申告が必要
元手資金以上の損失が出る可能性がある(追証)
元本以上の損失が出る可能性があることが、CFDで最も注意するべき点です。
例えば、株価指数CFDはレバレッジを10倍までかけることができます。
- 現物ETF:100万円の資金が必要
- CFD:10万円を用意するだけでOK
ETFなど現物取引と比べると、少ない資金で大きな金額の売買ができるのがCFDのメリットです。
レバレッジ10倍で運用すると、価格が10%減少するだけで元手資金がなくなる
例えば、米国の株価指数S&P500の過去のチャートを例に損失額を具体的に考えてみます。
次のチャートはS&P500の過去の値動きになります。
リーマンショックの2008年から2009年にかけて、資産価値は約50%に減少しています。
もしレバレッジを上限である「10倍」のまま運用をしていれば、S&P500が10%減少したところで元手資金が0となり「追証」が発生します。
レバレッジ3倍で運用すると、価格が33%減少で元手資金がなくなる
レバレッジを3倍まで下げて運用した場合、価格が10%減少してもまだ余力があります。
レバレッジ3倍のとき、S&P価格変動に対して元手資金がどのように動くのかをまとめたものがこちらです。
- S%P500が10%減:元手資金は30%減少
- S%P500が20%減:元手資金は60%減少
- S%P500が30%減:元手資金は90%減少
- S%P500が33.3%減:元手資金は100%減少
レバレッジ3倍だと破産にはいたらないものの、S&P500が10%減のときに元手資金が30%減少することになります。
元手資金が100万円だとすると、30万円のマイナスです。
ポジションに対してオーバーナイト金利の支払いが発生する
店頭CFDは証券会社との相対取引です。
証券会社に必要最小限の証拠金を預けると、それを担保にレバレッジをかけるために必要なお金を投資家に貸してくれています。
お金を借りているので、対価として金利の支払いが発生します。それが「オーバーナイト金利」です。
オーバーナイト金利は証券会社によって、設定されている金利が異なりますが、一般的に買いポジションなら支払い、売りポジションなら受け取りが期待できます。
オーバーナイト金利は次のように計算されます。
- 買いポジション:LIBOR+証券会社指定の金利
- 売りポジション:LIBOR-証券会社指定の金利
証券会社が指定する金利が、LIBOR(銀行間のお金の貸し借りに使われる市場金利)よりも高い場合、売りポジションであっても金利支払いが発生してしまいます。
各社のオーバーナイト金利の違いは「CFD会社のオーバーナイト金利(スワップポイント)を徹底比較!」で徹底比較をしているので、コストを抑えた運用をしたい方はぜひ一度ご覧ください。
CFDには特定口座が存在せず、自分で確定申告が必要
CFDには特定口座が有りません。売却益や損失額から証券会社が勝手に税金を収めてくれる仕組みは存在しません。
損失や利益を自分で把握し、自分で確定申告をする必要があります。
ただし、確定申告に必要な情報は証券会社の方で用意してくれるので、手順さえ覚えてしまえば誰にでもできるものです。
CFDの確定申告に関する詳細は「CFDで確定申告はいくらから必要?税金対策・必要書類まで解説」で紹介しているので、不安な方はぜひ一度目を通してみてください。
CFD最大のデメリット「追証」に対する対策
CFDにはここまでに説明したデメリットがあるので、それを無視して取引をすることは自殺行為です。
「レバレッジをかける」という行為は、普段移動に自転車を使っている人が車に乗るようなもの。
早く目的地へ着けますが、下手をすると大事故で命を落とすこともあります。
ここで説明することは「シートベルト」をかけることに等しいので、よく理解して資産を守れるようにしましょう。
- ポジションをとると同時に損切り注文を必ず入れる
- リスクにさらす金額を少なくする(資金管理)
ポジションをとると同時に損切り注文を必ず入れる
人の心は弱いもの。自分がポジションをとったあとに予想以上にマイナスに動いてしまうと「もしかすると元通りにもどるかもしれない」と淡い期待を胸にポジションを持ち続けてしまいます。
もちろん運良く元どおりになることもあります。そのときは「持ち続けてよかったー、マイナスが0になった!あぶねー!」と大喜びでポジションを手仕舞いしていることでしょう。
ただし、この方法を続けているといつか必ず「元通りにならず、さらにマイナスが拡大する」ときが来ます。必ずです。
どのぐらいの値幅で損切りを入れるかは、取引をする時間軸によってことなります。
基本的にはトレンドの方向にポジションをとり、一時的なノイズにひっかからないよう余裕を持った損切り価格を設定するのがおすすめです。
僕は平均保有日数が30日〜40日程度の中長期トレンドフォロー戦略でトレードをしていますが、損切りは100日間ATRの3倍の価格で設定しています。
ATRは1日の値動き幅のことで100日間ATRはその100日間の平均値動きの幅です。
平均的な1日の値動きの3倍に損切りを設定しているので、一時的なノイズにひっかかって損切りになることはほぼありません。
リスクにさらす金額を少なくする
トレードの初心者の場合、ほぼ間違いなく所持金に対してリスクを大きく取りすぎています。
あの頃の自分に資金管理の重要性を叩き込みたいですが、それは不可能です。
かわりにこの記事を読んでいる方には、無謀なリスクをとって大事故を起こさいないよう、しっかりと資金管理について理解して欲しいと思っています。
損切り注文を入れたら最大損失幅が決まるから、あとは注文する枚数を決めると最大損失額が自動的に決まります。この最大損失額が「リスクにさらす金額」です。
1回のトレードでどのぐらいリスクをとるか、は多くの先人達の知恵によると、だいたい1%、多くても3%以内程度にするのが良いようです。
例えば、リスクにさらす金額を1%とした場合、100万円の運用資金なら含み損が1万円に達したら損切りをする、ということになります。
損切り時点で1万円の損失になるような枚数でポジションを持つ、ということです。
損切り注文を徹底し、リスクにさらす金額を1%〜3%程度にとどめておけば、レバレッジをかけたトレードも怖くはありません。
自分にあったルールを決めて、徹底的に守る運用をしていきましょう。
まとめ:CFD初心者はポジション単位のロスカット機能で資産保全してくれるGMOクリック証券がおすすめ
CFDのリスク・デメリットのおさらいです。
- 元手資金以上の損失が出ることがある(追証)
- ポジションに対してオーバーナイト金利(金利支払い)が発生する
- 損益は自分で確定申告が必要
最大のリスクは元手資金以上の損失が発生する「追証」ですが、それに対しては次の対策を打てば致命傷を避けられます。
- ポジションをとると同時に損切り注文を必ず入れる
- リスクにさらす金額を少なくする(資金管理)
損切り注文と資金管理を徹底すれば、レバレッジをかけたトレードもおそるるに足らずです。
かつての僕のような1日で500万円の損失を出すトレードは、絶対にしてはいけません。
リスク管理を徹底してトレードを行いましょう。
また、CFDの初心者の方にはポジションごとにロスカットが備わっているGMOクリック証券がおすすめです。
一般的にロスカットは、口座全体の残高に応じて発動し、発動すると全資産が消滅する可能性があります。
GMOクリック証券のロスカットはポジション単位なので、最悪ロスカットが発動してもそのポジションだけが消滅するにとどまり、口座内の他の資産は守られます。
初心者の頃は特に注文ミスなどによって大きな損失を出すことも少なくないので、こうした資産保全機能があるのは嬉しいですよね。
GMOクリック証券は僕もメイン口座として使っています。
まだ、口座をお持ちでない方はこの機会に作っておきましょう。