こんにちは、CFDで資金200万円を運用しているシータ(@trade_theta)です。
「株価指数CFDは儲かるの?」
「株価指数CFDって結局は勝てないんじゃないの?」
こんな方向けに、株価指数CFDのリアルな運用実績をご紹介します。
株価指数CFDに限ぎった話ではありませんが、トレードは以下の3つを守れば勝つことができます。
- 期待値がプラスのトレード手法を使う
- 破産確率が0となるポジションサイズでトレードする
- 事前に定めたトレードルールを守る(感情でトレードしない)
今回は、僕が使っている期待値がプラスのトレード手法もあわせてご紹介します。
この記事で紹介するトレード手法は、過去15年に渡り期待値がプラスになっているので、ポジションサイズを大きくしすぎず、長期的に機械的に実践すれば誰でも利益を積み上げられるはずです。
なお「破産確率」や「期待値」などトレードで勝つために必須の事前知識は、以下の記事で解説しているのでこれからCFDを始める方はぜひ一度ごらんください。
また、「初心者向けのおすすめ証券会社」、「観点別の証券会社比較」、「取扱商品ごとの証券会社比較」、「その他の金融商品との比較」などCFDに関する網羅的な情報は「CFD口座の比較!初心者向けのおすすめ国内業者・証券会社を紹介」にまとめているので、これからCFDを始める方はぜひ一度目を通してみてください。
この記事で紹介する手法は上昇トレンドでエントリーシグナルが点灯するものなので、コロナショックで暴落した2020年は当分出番がないと思われます。
下落トレンドでも利益を出したい場合は、少し難易度は上がってしまいますがトレンドフォロー戦略が最適なので、以下の記事をご覧ください。
目次
株価指数CFDの運用実績をブログで公開!【2020年は-11.85%】
僕は2019年9月から今のトレード手法を使い始めました。
2020年の運用実績は以下のとおりです。
年月 | 月次損益 | 月末残高 | 月次 リターン | 年初来 リターン |
---|---|---|---|---|
2020年1月 | -¥196,835 | ¥2,516,074 | -7.26% | -7.26% |
2020年2月 | -¥124,737 | ¥2,391,337 | -4.96% | -11.85% |
2020年3月 | ¥0 | ¥2,391,337 | 0.00% | -11.85% |
僕の手法は上昇トレンドでの株価指数に逆張りをする手法なので、2020年のコロナショックのような大きな下落とは相性が悪く、マイナスになるのは避けられません。
下落トレンドでも利益を出したい場合は、少し難易度は上がってしまいますがトレンドフォロー戦略が最適です。
2020年3月の暴落で50%以上のリターンが出ているので、もし興味のある方はみてみてください。
トレードの集計値はこちらです。
項目 | 集計値 |
---|---|
総トレード数 | 30 |
勝ちトレード数 | 18 |
勝率 | 60.00% |
平均利益 | 0.69R |
平均損失 | -1.11R |
ペイオフレシオ | 0.62 |
平均利益、平均損失はR倍数というもので計測してます
R倍数とは、バン・K・タープ博士が「新版 魔術師たちの心理学」の中で紹介している期待値の計測方法です。損切り時に失う金額を1Rとして、損益がRの何倍に当たるかを指しています。
参考:新版 魔術師たちの心理学
2020年での運用成績をみると、勝率は高いですが、勝利時の利益が少なく、敗北時の損失が大きいため、トータルでマイナスとなってしまっています。
過去15年間のバックテストで期待値がプラスであることを確認済み【期待年間リターンは7.8%〜31%】
僕は2019年9月から今の短期逆張り手法でトレードを始めましたが、始める前に「この手法を長期間実践すると期待値がプラスになるのか」をプログラムを書いてバックテストを行いました。
具体的にはTradingViewというチャートサービスを利用して、2004年1月〜2018年12月までの過去15年間のチャートデータを使い、バックテストを行いました。
バックテスト結果はこちらです。
上記の株価指数9銘柄で期待値がマイナスとなったのは日経225のみでした。
勝率は、最高がS&P500で82.78%、最低が日経225で62.75%、平均は73.18%です。
S&P500は、15年間で151回のトレード機会があり、そのうち125回が勝ちトレードです(勝率82.78%=125/151)
勝率が高いため、比較的資産推移も安定します。
ペイオフレシオ(リスクリワードレシオ)は、平均で0.617と低めですが、勝率が高いため「期待値」はプラスになっています。
表の中の「期待値」とは、「リスクにさらす金額に対するリターン」のことで、期待値が29.98%の場合「1回のトレードで1万円をリスクにさらすと2,998円の利益が期待できる」ということになります。
期待値の重要性は「【FX・株・CFD】トレードの期待値とは?計算方法・考え方を解説【すべてで使える】」で詳細に解説しているので、先に目を通していただくと先の内容がスムーズに理解できると思います。
期待値が最も高いのはNYダウで29.98%、次にDAX28.02%、次がFTSE100の26.29%です。
期待値の平均は18.23%です。1回のトレードで18%以上の期待値があるので、比較的良好な手法ではと思います。
一方、トレード機会は1銘柄で年間平均9回と少なめになっているので、銘柄を増やしてトレード機会を増やすのが得策です。今回は9銘柄を対象としていますが、さらに対象銘柄を増やすのもアリです。
期待できる年間リターンは「1回のトレードでリスクにさらす金額割合」に応じて変わるため、それぞれの割合ごとの期待年間リターンをまとめました。
銘柄 | リスク 0.5% | リスク 1% | リスク 1.5% | リスク 2% |
---|---|---|---|---|
S&P500 | 1.09% | 2.18% | 3.27% | 4.37% |
NYダウ | 1.48% | 2.96% | 4.44% | 5.92% |
NASDAQ | 1.20% | 2.41% | 3.61% | 4.82% |
日経225 | -0.04% | -0.08% | -0.11% | -0.15% |
FTSE100 | 1.21% | 2.42% | 3.63% | 4.84% |
DAX | 1.39% | 2.78% | 4.18% | 5.57% |
香港H | 0.61% | 1.22% | 1.83% | 2.44% |
ユーロ50 | 0.40% | 0.79% | 1.19% | 1.58% |
中国50 | 0.48% | 0.97% | 1.45% | 1.94% |
合計 | 7.83% | 15.66% | 23.48% | 31.31% |
- リスク0.5%:7.83%
- リスク1.0%:15.66%
- リスク1.5%:23.48%
- リスク2.0%:31.31%
「リスクにさらす金額」とは、「1回のトレードで負けうる最大額」のことです。トレードでは必ず損切り注文を入れておくようにしますが「損切り注文に引っかかったとき元手資金の何%を失うか」が「リスクにさらす金額」になります。
例えば、元手資金が100万円あり、損切時に1万円を失う場合「1回のトレードで元手資金の1%をリスクにさらしている」ということになります。
この「リスクにさらす金額」を増やすと年間リターンは上記のように増えていきますが、その分負けるときの金額を大きくなるので注意してください。
僕は0.5%から初めて、今リスク1.5%ぐらいでトレードしています。
僕が株価指数CFDで実践しているRSI短期カウンタートレード手法
僕が使っているトレード手法は、ネットでよくみかける配当金を狙った株価指数CFDの長期投資ではなく、短期逆張りの手法なので注意してください。
トレードの時間軸は「日足」を使います。すべての判断は日足が確定した後に行います。
なので「行動に移せる人」は、ここで紹介する方法を読むだけでなく、小額で良いので検証するつもりで試してみてください!
RSI短期カウンタートレード手法で取引対象とする銘柄
株価指数CFDの短期カウンタートレード手法では、以下の銘柄をトレードします。
- 米国S500(S&P500)
- 米国30(NYダウ)
- 米NQ100(ナスダック100)
- 日本225(日経225)
- イギリス100(FTSE100)
- ドイツ30(DAX)
- 香港H
- ユーロ50
- 中国50
上記は、株価指数CFD会社の中でもスプレッドが最も安いGMOクリック証券で購入可能な銘柄から選定しています。
もし、まだGMOクリック証券の口座をお持ちでない方は、先に口座開設をしておいてください。
またトレード機会を増やし、リターンを高めたい場合は、サクソバンク証券やIG証券で取り扱っているマイナーな株価指数CFDを追加することもできます。
RSI短期カウンタートレード手法のエントリー条件
短期カウンタートレード手法で取るポジションは「買い」のみです。「売り」ではポジションをとりません。
株価指数は長期的に上昇トレンドを形成することが多いためです。
ポジションを建てるのは、以下の条件を満たしたときです。
- 日足の終値が200日移動平均線よりも上にある
- 日足の4日間RSIが25を下回る
「RSI」とは買われすぎ、売られすぎを表すインジケータです。「4日間RSI」は、特に4日間のデータから買われすぎ、売られすぎの値を計算します。
TradingViewを使うと、簡単にRSIを確認できます。
日足が確定してから上記条件に当てはまるか確認します。確定前にポジションをとってしまうと結果が大きく変わってしまう可能性があるので注意してください。
一度買いポジションをとった後、さらに値下がりをした場合、以下の条件を満たせば増し玉をします。
- 終値が200日移動平均線よりも上にある
- 4日間RSIが20を下回る
エントリー数の上限は最大で上記の2回までです。その後さらに値下がりしても、追加で購入はしません。
RSI短期カウンタートレード手法の損切条件
損切は以下の基準で行います。
- 日足の終値が購入価格から2ATR下落したとき
日足が確定したあとに、上記条件を満たしていれば損切をします。
ATRとはアベレージトゥルーレンジのことでX日間の値動き平均のことを指します。TradingViewを使うと、簡単にATRを確認できます。
RSI短期カウンタートレード手法の利益確定の条件
建てたポジションを決済するのは、次の条件を満たしたときです。
- 日足の4日間RSIが55を上回る
日足が確定したあと、4日間RSIが55を上回っていたら決済をします。
RSI短期カウンタートレード手法のポジションサイジング・資金管理
前述のとおり損切は2ATRで行いますが、損切したときの損失が元手資金の1.5%になるようなポジションサイズにしています。
ポジションサイジングはタートルズの手法を大いに参考にしています。もし「2ATR?ポジションサイジング?」という状態の方は「タートルズのATRをつかった資金管理を徹底解説|実際のトレードでの具体的な使い方を紹介」の記事を先に目を通すと理解がスムーズです。
この手法は、勝率73%、ペイオフレシオ0.6なので、1.5%の資金をリスクにさらしたとしても破産確率は0%を維持できます。
リスクにさらす金額に対するそれぞれの破産確率は「バルサラの破産確率表とは?自分の破産確率を知り、長く生き残れるトレードをしよう」で表を掲載しているので「破産確率なんて初めて聞いたよ!」という方はぜひ確認してみてください。
とはいえ、初めてトレードをするときは、最小サイズのポジションから始めるのが良いと思います。
僕も最初は小さいサイズでスタートして、勝ちを経験して安心してから、サイズを上げています。
「もっとリスクをとってリターンをあげたい!」という方は2%程度までは問題ないかもしれませんが、基本的には自己責任で判断してください。
実際にチャートで短期カウンタートレードのエントリーと手仕舞いをみてみる
チャートツールは、ATRとRSIを表示できるものであれば使い慣れたものを使ってもらえればOKです。
僕は株価指数から仮想通貨まで幅広くチャートを見れるTradingViewを使ってます。
ここではTradingViewを使ってチャートを見ていきます。
中国A50の直近のエントリータイミング
- 11月13日:終値が200日移動平均線の上にあり、4日間RSIが25を下回ったのでエントリーシグナルが点灯
- 11月14日:エントリー
- 11月15日:終値が200日移動平均線の上にあり、4日間RSIが20を下回ったので増し玉のエントリーシグナルが点灯
- 11月18日:エントリー
- 11月19日:4日間RSIが55を超えたので手仕舞いサインが点灯
- 11月20日:全ポジションを決済
上記のような感じになります。
このときの僕のトレード履歴はこちらです。
まずは元手資金とシグナルが点灯した日のATRからポジションサイズを決めます。
僕は230万円を元手資金としていて、損切の2ATRに1.5%の資金を割り当てます。また、11月15日の中国A50のATRは194でした。
このとき、ポジションサイズは以下の計算式から8になります。
- ポジションサイズ = 元手資金 x リスクにさらす資金割合 / (取引単位 x 2ATR x ドル円為替レート)
- = 230万 x 1.5% / (0.1 x 194 x 2 x 108.41)
- = 8.2
- ≒ 8
ポジションの計算方法はタートルズの資金管理を使っています。
「ポジションサイズの計算式の意味が全然わからないよ!」という方は「【GMO】株価指数CFDの運用実績をブログで紹介【2020年は-11.85%】」で詳しく解説しているのでぜひ一度御覧ください。
ポジションを建てたら、購入価格から2ATR下に損切価格を決めます。損切になった場合の最大損失をこのときイメージしておきます。
結果的には11月15日のポジションで+9,306円、11月18日のポジションで+11,611円の利益が出ました。
僕はTradingViewでスクリプトを書いてエントリーシグナルを画面に表示するよう設定していますが、スクリプトを書けない場合でもRSIと移動平均線を表示しておけば、目視で確認できると思います。
ナスダック100のエントリータイミング
以下は2019年9月のナスダック100のエントリータイミングです。
- 9月24日:終値が200日移動平均線の上にあり、4日間RSIが25を下回ったのでエントリーシグナルが点灯
- 9月25日:エントリー
- 10月2日:終値が200日移動平均線の上にあり、4日間RSIが20を下回ったので増し玉のエントリーシグナルが点灯
- 10月3日:エントリー
- 10月4日:4日間RSIが55を超えたので手仕舞いサインが点灯
- 10月7日:全ポジションを決済
上記のような流れになります。
僕の実際のトレード履歴はこちらです。
まずは元手資金とシグナルが点灯した日のATRからポジションサイズを決めます。
- 元手資金:230万
- 損切の2ATRに割り当てる資金:元手資金の1.5%
- 9月24日のATR:128.03
このとき、ポジションサイズは以下の計算から1になります。
- ポジションサイズ = 元手資金 x リスクにさらす資金割合 / (取引単位 x 2ATR x ドル円為替レート)
- = 230万 x 1.5% / (1 x 128.03 x 2 x 107.55)
- = 1.25
- ≒ 1
上記の計算から、1枚でポジションを建てました。
結果、9月25日のポジションは2,262円のマイナス、10月3日のポジションは16,787円のプラスでした。
このように必ず勝つわけではないですが、70%を超える確率で勝つことができるので、比較的穏やかな心でみていることができます。
まとめ:株価指数CFD初心者は勝率が高い短期逆張りな手法がおすすめ
今回紹介した株価指数CFDの短期逆張りの手法は、平均勝率が73%と高いため、初心者の方でも心が折れることなくきっと実践できると思います。
TradingViewは最初は戸惑うかもしれませんが、慣れれば簡単にインジケータを利用できるので使わない手はありません。
また、今回の手法で対象とする9銘柄もGMOクリック証券1社ですべてトレードできるため、複数口座を開設する必要もありません。
GMOクリック証券は、CFD初心者の方が最初に始める証券会社にピッタリです。
取扱銘柄も多く、今回の短期逆張り手法でも大活躍してくれます。
僕もCFDのメイン会社として利用中です。
まだ口座をお持ちでない方は、この機会に口座開設をしておきましょう。