こんにちは、シータ(@tsumitate_theta)です。
2019年12月4日、DMM株が米国株の取引手数料を無料にすると発表しました。
参考:【米国株式】業界最安値!取引手数料の完全無料化を実現! – DMM株
米国株式の取引手数料が無料の証券会社は国内初となります。
この記事ではDMM株の米国株の特徴や他社比較を徹底解説します。
- DMM株の米国株のメリット・デメリット
- 他社と比較してDMM株で米国株をやる価値があるかどうかがわかる
結論から言えば、DMM株の米国株は取引手数料+為替手数料の合計でネット証券最安となるため、コストを抑えて米国株をやりたいなら圧倒的におすすめな証券会社と言えます。
とはいえ、注意が必要な点もあるため詳しく解説します。
目次
DMM株で米国株の取引手数料が無料に!
DMM株の米国株は、2019年12月9日23時30分以降の約定分から取引手数料が無料になります!
参考:【米国株式】業界最安値!取引手数料の完全無料化を実現! – DMM株
DMM株の米国株手数料のビフォーアフターは次のとおりです。
旧・取引手数料 | 新・取引手数料 | |
---|---|---|
1約定ごとの手数料 | 約定代金の0.45%(税込0.495%) | 無料 |
上限手数料 | 20ドル(税込22ドル) | 無料 |
最低手数料 | 無料 | 無料 |
もともと「最低手数料」は無料でしたが、今回DMM株は「1約定ごとの手数料」と「上限手数料」までも無料となりました。
米国株の手数料が無料の証券会社は日本で初めてとなります!
DMM株の米国株手数料を他社と比較
- 売買手数料(取引手数料+為替手数料)
- 配当金受取時の為替手数料
売買時の手数料の違い
米国株の売買手数料は大きく以下の2つがあります。
- 取引手数料
- 為替手数料
他社との取引手数料と為替手数料の違いをまとめたものがこちらです。
証券会社 | 1約定ごとの 手数料 | 最低手数料 | 上限手数料 | 為替手数料 |
---|---|---|---|---|
DMM株 | 無料 | 無料 | 無料 | 25銭 |
SBI証券 (SBIネット銀行 外貨積立) | 0.45% | 無料 | 20ドル | 2銭 |
SBI証券 | 0.45% | 無料 | 20ドル | 25銭 |
楽天証券 | 0.45% | 無料 | 20ドル | 25銭 |
マネックス証券 | 0.45% | 無料 | 20ドル | 25銭 |
DMM株は「1約定ごとの手数料」と「上限手数料」が無料となったことで、「取引手数料」の面では他社より圧倒的に安く米国株が買えるようになりました。
一方でDMM株の「為替手数料」は「片道25銭」です。
約定レートが確定するのは現地約定日の翌国内営業日07時30分以降です。なお、買付注文時には参考レートのTTSを用いて計算し、売却注文時には参考レートのTTBを用いて計算します(TTSとTTBには、原則として50銭の為替スプレッドがあります)。
概算受渡金額と立替金発生について
DMM株公式サイトでは上記の記載があるので一見「片道50銭」と思うかもですが、電話確認したところ「TTMとTTS(TTB)は25銭のスプレッド、つまり片道25銭です」との回答でした。
為替手数料「片道25銭」は、大手3社と同じ水準ですが「SBIネット銀行の外貨積立を利用してSBI証券で米国株を購入するケース」よりは高くなっています。
取引手数料と為替手数料を合計すると、以下のようになります。
- DMM株:0.25%(0%+0.25%)
- SBI証券:0.47%(0.45%+0.02%)
(住信SBIネット銀行外貨積立利用時) - マネックス証券:0.70%(0.45%+0.25%)
- 楽天証券:0.70%(0.45%+0.25%)
※手持ちの日本円で米株を購入するケースで計算
※1ドル=100円として、為替スプレッド1銭=0.01%換算で計算
配当金重視の人は要注意!配当金にかかる為替手数料が割高
当初DMM株サポートへ電話確認したとき「配当金に対して為替手数料はかからない」との回答をもらっていたのですが、後日以下のようなメールが届いていました。
上記は「配当金にかかる為替手数料は1ドルに対して1円かかる」という意味ととらえて良いと思います。
- DMM株:配当金に対して1%(円貨決済のみ)
- SBI証券:0円(外貨決済=ドル受取利用)
- マネックス証券:0円(外貨決済=ドル受取利用)
- 楽天証券:0円(外貨決済=ドル受取利用)
上記のとおり、ネット大手3社は「配当金をドルで受取可能なため為替手数料は発生しませんが、DMM株では強制円貨決済のため1%の為替手数料がかかりコストが増える」ということになります。
どんな使い方をするとDMM株の方がお得になるか:受け取る配当金が少ないほどお得
DMM株は売買手数料は他社より安いですが、配当金にかかる手数料が他社より高くなっています。
- 売買手数料:DMM株が0.22%お得
= SBI証券0.47% – DMM株0.25% - 配当手数料:DMM株が1%高い
例えば、毎月5万円を米国株に積み立てて、年間60万円を投資する場合で見てみます。
- 売買手数料:1,500円DMM株がお得= 60万円 x 0.25%
- 配当手数料:年間配当金が15万円を超えるとDMM株が損になる15万円 x 1% = 1500円
上記の場合、年間でもらえる配当金が15万円を超えてくるとSBI証券を利用した方がお得になります。
配当利回り別で運用残高を計算してみると以下のようになります。
- 配当利回り3%の銘柄:500万円以上保有しているとSBI証券の方がお得
- 配当利回り5%の銘柄:300万円以上保有しているとSBI証券の方がお得
- 配当利回り7%の銘柄:214万円以上保有しているとSBI証券の方がお得
配当利回りが高くなるほど、SBI証券を利用した方がお得になる可能性が高まります。
というわけで、以下のような方はDMM株の恩恵を活かせると思います。
- 運用予定額が200万円以下のような少額な人
- 配当ではなく値上がり益を狙った投資をする人(成長株・グロース投資)
- 短期売買で利益を出したい人
逆に次のような人はDMM株のメリットを活かしにくいといえます。
- 高配当戦略でコツコツ長期投資をする予定の人
- 運用残高が大きく、既に多額の配当金を毎年受け取る予定の人
とはいえ、大局的にみると配当金にかかる「1%の為替手数料」よりも、「約28%かかる税金」の方が28倍コストがかかっているので、そこまで神経質になる必要はないかなと個人的に思っています。
DMM株の配当金にかかる為替手数料は1ドルに対して1円らしい
米株配当金にかかるコストをまとめると以下
・為替手数料:約1%
・税金:約28%(海外現地課税10%、国内課税20%)配当金狙いはコスト払って「安心感」をとる方法だと思うから、個人的には気にするほどでもない派かな(税金に比べると誤差)
— シータ@ブログ攻略中Lv30 (@tsumitate_theta) December 10, 2019
もし「配当金にかかる税金」を減らしたいなら、DRIPが使えるサクソバンク証券を検討してみてください。
我慢できずMO70株をサクソバンクで買ってしまった
・四半期ごとに1株あたり0.84ドルの配当
・70株の配当金は58.8ドル
・米国税金10%引かれて52.9ドル
・株価が52.9ドル以下ならDRIPで1株分自動で再投資これで四半期ごとに1株ずつ増える予定。やっぱり配当再投資はDRIPあるサクソバンクが最強かな🤤
— シータ@ブログ攻略中Lv30 (@tsumitate_theta) September 27, 2019
僕もサクソバンク証券で高配当戦略で投資していますが、いまのところ大変満足しています。
サクソバンク証券については以下の記事で徹底比較しているので、気になる方はぜひ一度ご覧ください。
DMM株の米国株の特徴・メリット
- 米国株の取扱銘柄は931銘柄
- スマホアプリでも米株取引ができる
米国株の取扱銘柄は931銘柄(普通株式、米国ETF、ADR)
普通株は767銘柄もあるので、誰もが耳にする有名所の企業なら大抵は買うことができます。
ETFは、iシェアーズをはじめ、みんな大好きバンガードの「VT」「VTI」「VOO」「VWO」「VYM」などインデックス投資家なら大好物な商品が揃っています。
海外ETFはもともとの信託報酬が0.03%など超低水準にあるため、売買手数料が無料となるとほとんど「ゼロコスト」で運用できてしまいます。
取扱銘柄はリクエストフォームで受け付けており、可能な限り対応してくれるとの記載がありました。
実際、2019年も積極的に銘柄追加が実施されているので、要望を出していけば今後もどんどん銘柄を追加してくれそうです。
スマホアプリでも米株取引ができる
大手ネット証券は米国株スマホアプリがなかったり、あっても米国株専用だったりする会社が多いですが、DMM株は1つのスマホアプリで日本株式、米国株式の両方を取引できます。
例えば、テーマで検索すると以下のように該当する国の国旗が表示されます。
米株と日本株を同じ画面内で売買できるのも他証券会社にはない操作感で新鮮。
上記は「かんたんモード」という初心者向けモードなのですが、過剰な要素をすっきり削ぎ落としているので、誰でも感覚的に操作ができると思います。
DMM株のデメリット
- 米株取引で外貨決済ができない
- 米株取引で逆指値ができない
米株取引で外貨決済ができない
デメリットの1つは、米国株の売買に円貨決済しかできないことです。
ネット証券3社は外貨決済ができるため、一度ドルに交換した後は米国株を何度売買してもドルのまま取引ができ、為替手数料を節約できます。
とはいえ、前述のとおりDMM株は取引手数料が無料、為替手数料は片道25銭なので、外貨決済はできずともトータルの手数料は最安になるため、デメリットとはなりません。
取引スタイルが長期保有なら、なおさら気にする必要はないでしょう。
逆に円貨決済しかないことで「為替損益」を一切気にする必要がなくなるため「確定申告で心配ごとが一つ減る」というメリットもあります。
米国株で逆指値ができない
米国株を買う時の注文方法は、成行と指値の2種類で「逆指値」をすることはできません。
逆指値は、株価暴落時に損失を限定する「損切り」に使ったり、株価が指定した価格を上回ったときに買う「順張り」に使いますが、DMM株ではこうした使い方はできないことになります。
とはいえ「翌日の寄り付きで購入する・手仕舞う」といった方法をとれば必ずしも逆指値は必要ではないため、そこまで悲観することもないと思います。
DMM株の評判
米国株始めるときが来た気がする!
SBIと楽天が近日中に追随しなければ、DMMの口座開設する! https://t.co/pNdF7r99Hj— いちりた@長期×積立×分散⭐️検証中 (@daieunoi) December 4, 2019
DMM株が12/9〜
米国株取引手数料を無料化に‼️米国高配当ETF
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・SPYDも取扱っており、早速開設です🙆♂️ pic.twitter.com/I5yEjjCIhR
— Fランナー@経営×副業×投資×健康 (@kka82541343) December 4, 2019
DMM証券が米国株手数料無料らしいけど円貨決済しか対応してないのがなあ
— karaage (@karaage89067890) December 4, 2019
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まとめ:有名企業の米国株をやるならDMM株はアリ!
「まだ対象銘柄が少ない」「円貨決済しかできない」というデメリットはありつつも、DMM株には取引手数料無料というデメリットを遥かに上回るメリットがあります。
僕は既にDMM株の口座は持っているので、米国株取引手数料が無料となる12月9日以降はDMM株で米国株を購入しようと思います。
トランプの一言で簡単に暴落する不安定な相場ですが、逆に言えばいつ買い場があらわれるか分からない状況とも言えます。
「買いたいときに口座がない」のが1番もったいないです。
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CHECK! DMM株