こんにちは、平成30年分のふるさと納税で上限37万円のはずがうっかり40万円分納税をしちゃっていたシータ(@tsumitate_theta)です。
「予想外の医療費控除があってもしかしたら限度額を超えちゃったかも」
「限度額を超えちゃったらどうなっちゃうの?」
こんな方に向けて、この記事では限度額を超えた時の扱い、限度額を超えたか確認する方法、限度額を超えないための方法をご紹介します。
- 限度額を超えてふるさと納税をしたとき、税金控除がどうなるかわかる
- 昨年のふるさと納税が限度額におさまったか確認する方法がわかる
- 自分のふるさと納税の限度額がわかる
なお、ふるさと納税の仕組み・限度額・おすすめ返礼品などの網羅的な情報は「やらなきゃ大損!初心者でも簡単にできるふるさと納税まとめ」でまとめているので初心者の方はぜひご覧ください。
CHECK! やらなきゃ大損!初心者でも簡単にできるふるさと納税まとめ
目次
ふるさと納税で限度額を超えたらどうなる?全額が無駄になるわけではない
ふるさと納税には3つの税金控除があり、それぞれに上限金額が設定されている
参考:総務省|ふるさと納税ポータルサイト|ふるさと納税のしくみ|税金の控除について
- 所得税の控除:(ふるさと納税額-2,000円) × 所得税率
上限は「総所得金額」の40%まで - 住民税の控除(基本分):(ふるさと納税額-2,000円) × 10%
上限は「総所得金額」の30%まで - 住民税の控除(特例分):(ふるさと納税額-2,000円) × (100%-10%(基本分)-所得税率)
上限は「住民税所得割額」の20%まで
だから、ふるさと納税の限度額は実質的に「住民税所得割額」の20%になるんだよ
年収300万の場合、3つ税金控除の上限額はいくらぐらいになるか見てみる
- 所得税の控除の上限金額:440,000円
- 住民税の控除(基本分)の上限金額:330,000円
- 住民税の控除(特例分)の上限金額:28,000円
ふるさと納税の限度額を超えても一部は控除される
- 所得税の控除:12,000円 x 5%(年収300万の所得税率) = 600円
- 住民税の控除(基本分):12,000円 x 10% = 1,200円
合計:1,800円
でも、実際のところ去年のふるさと納税も限度額を超えてたのかどうか、よくわかってないぽっぽよ
それなら次は限度額を超えてないかどうか確認する方法を紹介するよ
前年のふるさと納税が限度額におさまったか、住民税の控除額を確認する方法
拡大するとこんな感じだよ
2つの「税額控除額」を足して2500円(調整控除)を引くと、ふるさと納税にによる控除額が求まります。
- 特別区民税の税額控除額:107,326円
- 都民税の税額控除額:71,551円
- ふるさと納税の控除額:
→107,326円 + 71,551円 – 2,500円 = 176,377円
ワンストップ特例制度を利用した人は、この方法でふるさと納税の控除額が分かります。確定申告をした人は所得税の還付金も含めた合計額がふるさと納税全体の控除額になりますが、これは後で紹介します。
住民税決定通知書をなくしてしまった場合、役所でもらえる納税/課税証明書でも確認できる
手元にない人はどうすればいいんだぽっぽ?
「課税証明書」「納税証明書」は役所で300円払うと発行してもらえます。都内であればマイナンバーカードを使ってコンビニのコピー機で発行できるので、24時間いつでもOKです。
拡大するとこんな感じだよ
「課税証明書」の場合、あらかじめ「調整控除」の金額(1,000円と1,500円)は別項目で書かれているので、「寄附金税額控除額」の中の2つの金額を合計するだけでOKです。
157,440円 + 104,960円 = 262,400円
この場合、26万円がふるさと納税による控除額になります。
確定申告をした場合は、さらに「所得税の還付金」を足したものがふるさと納税全体の控除額になる
所得税の控除金額の計算をおさらいすると、次のような式でした。
- 所得税の控除:(ふるさと納税額-2,000円) × 所得税率
自分の所得税率がいくらかは「年収別(200万〜1500万)の所得税早見表と計算方法を紹介!」の記事を見れば一目でわかるので確認してみてください。
403,000円 – 2,000円 x 33% = 132,330円
132,330円が「所得税の控除」の金額になります。
「所得税の控除」と「住民税の控除」を合計すると、ふるさと納税での控除額が計算できます。
262,000円 + 132,330円 = 394,330円
控除された金額が394,330円なら、寄付した金額401000円よりも少ないぽっぽ!
7000円オーバーしちゃったから、自己負担は2000円じゃなくて9000円になっちゃったよ
損をしないように限度額を事前に正しく把握しておこう
もし、年収や家族構成に大きな変動がない場合は、さとふるで自動計算するのが最も簡単です。
CHECK! 控除シミュレーション
また、iDeCoや医療費控除など、他の所得控除を併用していると、早見表の金額よりも限度額が小さくなることがあります。
割と計算は得意だよ?という方は「【ふるさと納税】iDeCo・医療費控除併用時の限度額計算を丁寧に解説!」を参考に限度額を計算してみましょう。
CHECK! 【ふるさと納税】iDeCo・医療費控除併用時の限度額計算を丁寧に解説!
まとめ
ふるさと納税の限度額を超えてしまったとしても、全額が丸損になるわけではなく、一部は税金控除を受けることができるので安心してください。
もし、超えてしまった人は今年こそ限度額を超えないようにしっかり限度額を把握しておきましょう。
ふるさと納税を最もお得にできるのは楽天ふるさと納税です。楽天で毎月開催される「お買い物マラソン」のタイミングにあわせれば、16%のポイントバックを得ることもできます。
実際に僕が40,000円のふるさと納税で6400ptゲットしたやり方を「楽天ふるさと納税でポイント還元率を最大化する3つの方法。お買い物マラソンとSPUを併用」でまとめているので、ふるさと納税をやる前に必ず一度目を通してみてください。
節税と資産運用、両方に興味がある人には特にイチオシだよ!
はじめまして、とっても気になってたところを説明下さり、ありがとうございます!!!
これを機にこちらのブログ、読ませて頂きます♪♪
一つ質問なのですが…
オーバーした分が一部控除されるのも、普通に確定申告を通常通りやれば勝手に控除してくれるのでしょうか?
それとも特別な、別の処理が必要ですか??
教えてください!!よろしくお願いします。
オッティさん
コメントありがとうございます。オーバーした分の控除は、普通に確定申告をすれば控除されます。
別の処理は必要ないのでだいじょうぶです!
ご返信、ありがとうございます!!
これからも参考にさせて頂きます!よろしくお願いします。
この何日も調べていた事が、シータさんのブログを読んでスッキリ理解できました^_^ありがとうございます^_^
質問なのですが、ふるさと納税で2000円の負担で控除してもらえるギリギリまでやってしまったら、別の方法でも、さらに所得税や住民税が控除される方法はないのでしょうか?
ピピピさん、コメントありがとうございます。
お役に立てたようでうれしいです!
>ふるさと納税で2000円の負担で控除してもらえるギリギリまでやってしまったら、別の方法でも、さらに所得税や住民税が控除される方法はないのでしょうか?
こちらの質問ですが「ふるさと納税以外の方法で所得税や住民税が控除されるものはないか?」ということでしょうか。
ふるさと納税は数ある所得控除の中で「寄附金控除」にあたります。
他にも所得控除となるもので、僕らが使えるものはたくさんあります。
・基礎控除
・扶養控除
・医療費控除
・社会保険料控除
・生命保険料控除
・地震保険料控除
・小規模共済等掛金控除:iDeCoなど
これらに該当するものがあると、所得控除が増えるので
ふるさと納税限度額が減ります。
この場合、意図せず限度額を超えてしまうこともあるかもしれません。
答えになっているかわかりませんが、よくわからないことがあればまたコメントください!