「暴落の数だけ人は強くなれる」
こんにちは、リーマンショックではFXで500万円失い、一発退場したシータ(@tsumitate_theta)です。
いったん当時の推移を振り返ってみよう!
リーマンショックが起きた2008年、まだ投資をしていなかった人も多いと思います。正直僕も失った金額がショックすぎて、どんな推移をしていたのか全く覚えていません。
そこでこの記事では、リーマンショック近辺でのS&P500の推移を振り返り、今後の値動きを占うネタにしてみたいと思います。
- リーマンショックの底までの下げ幅と期間が分かる
- リーマンショックの底から最高値を更新するまでの期間が分かる
- 投資初心者は暴落の時に何をすればいいかわかる
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文字を読むのが面倒な方向けに動画でも解説しているので、簡単に内容を理解したい方はぜひ一度ご覧ください。
目次
リーマンショックの下げ幅と底までの期間
リーマンショック前の最高値は2007年10月11日で1576.1ドルでした。
リーマンショックの底値までの期間と下げ幅は次のとおりです。
- 下落率;
→-57.69%(最高値から)
→-46.69%(リーマン・ブラザーズ破綻から) - 期間:
→約1年半(最高値から)
→約半年(リーマン・ブラザーズ破綻から)
リーマンショックの底に至るまでの騰落率の推移
次にリーマンショックの最高値から底に至る過程をもう少し具体的にみていきます。
暴落だ!といっても、一直線に底値に急降下するなんてことはまずありえません。
株価は上がったり下ったりを繰り返して、高値と安値をじりじりと切り下げながら底を目指していきます。
データ元:TradingView
- 2007/10/11:下落前最高値
- 約1年間 10%強下落→10%弱反発を繰り返す
- 9/15 リーマン・ブラザーズ破綻
→一気に-36%まで急落 - 11/4 20%上昇で希望を見せるものの
→11/20 -25%で心を折る - 1/6 26%上昇でついに底かと思わせつつ
→3/6 とどめの-29%(ここが底)
そこから約1ヶ月半かけて2007年11月26日までに-11%下落し、次は半月程度の時間をかけて2007年12月11日に+8%の上昇をみせます。
リーマン・ブラザーズが破綻する直前まで、このように約1年間10%強の下落と10%弱の上昇を繰り返してます。
破綻前の2008年8月12日には最高値から16.68%の下落です。
その後2008年9月15日にリーマン・ブラザーズが破綻すると株価は急落していきます。
次の底は2008年10月10日で直前の高値から約2ヶ月で36%のもの急落です。
でも 本当にこわいのはここからです
その1ヶ月後 2008年11月4日には約20%株価は回復します。
ほっと一息と思いきやそこから3週間で約26%の暴落です。
ここからは2009年1月6日にかけて26%回復します。
ちょうどさっきの3週間での暴落を取り返したような形です
やっと底を抜けたかと期待を持ち始めたところで、2009年3月6日まで約2ヶ月かけてとどめの29%の大暴落です。
リーマンショックの場合は少なくとも36%、26%、29%と3回の大暴落で揺さぶられています。
よく暴落っていうのは「みんなの希望が消えて売る人がいなくなったら底をつく」と言われますが、確かに20%以上の暴落を3度も上下に揺さぶられたら僕も心がポッキリと折れてしまうかもしれません。
ちょうど最近コロナウィルスの影響で株式市場が暴落していますが、ちょうどいい機会なのでぜひリーマンショックのこの株価のゆさぶりを今の状況に当てはめて想像してみてください。
これからこういうことが起こる可能性もあるっていう風に知っておくと実際に起きたときにパニックにならずに済んで良いと思います。
リーマンショックの底値から最高値を更新するまでの期間
リーマンショックの底からの上げ幅と期間は次のとおりです。
- 上昇率:
→+138%(最高値更新まで) - 期間:
→約4年(最高値更新まで)
最高値更新までは4年と時間がかかっていますが、底からの1年間だけをみてみるとまた違った景色が見えてきます。
2010年4月26日に高値の山が出来ていますが、株価の底からこの日までは約1年です。
たった1年間なのに上昇率は82%にもなっています。
リーマンショックの底から最高値更新までの騰落率の推移
リーマンショックの底から最高値更新までの高値、安値と騰落率をまとめたものがこちらです。
こうしてみると、底から最初の1年間が最も上昇率が高いってことがはっきりとわかりますね。
1年間で83%も上昇しています。
暴落の途中でこわくなり売却をしてしまうと、この最も大切な1年間を相場から離れてしまうことになるかもしれません
それだけは絶対に避けるようにしましょう。
最初の1年で暴騰した後は、2ヶ月から半年間にわたる下落と10ヶ月近くにわたる上昇を交互に繰り返し、じわじわと高値を切り上げて最高値更新へと向かっています。
期間は4年と長いですが、我慢していれば58%近い下落であってもしっかりと最高値を更新していくのがわかると思います。
リーマンショック再来?!つみたてNISAの暴落時にどうするべきか
ここまでリーマンショックの値動きを見てきましたが、ここからは実際に暴落に遭遇したときどう行動すべきかについて話をしていきます。
- 初心者は絶対に売却しない
- タイミングを図り大金投入をしない
- いままで通り淡々と積立する
初心者は売却しない
リーマンショックの値動きを見てわかったように、暴落が底をついてから回復に向かう最初の1年間が最も株価上昇率が高くなる傾向があります。
株の年間リターンは平均で5%から7%と言われますが、リーマンショックの底からの1年では86%も上昇しています。
もちろん平均5〜7%の数字の中には、リーマンショック直後の86%上昇も含まれています。
初心者の方が資産形成に失敗してしまう理由の1つは、暴落時に売却して回復期の株価上昇を取りこぼしてしまうことです。
株価推移の損をする部分だけ引き受けて、上昇するところを手放してしまっては単純にもったいないですよね
また、もし暴落の途中で不安になってしまったらこのリーマンショックの価格推移を思い出してみてください。
例え58%クラスの大暴落であっても、4年で最高値を更新しています。
これは何もリーマンショックだけの話ではなくて、過去の暴落と言われるあらゆるものは、しっかりと最高値を更新するところまで回復してきてます。
なので目の前の下落に何も不安に感じる必要はありません。
タイミングを図り大金投入をしない
暴落の底を見事的中させるのは、素人はおろかプロにとってもとてもむずかしいです。
追加投資のかけがあたったときは気持ちいいかもしれませんが、外れた場合は苦しみが増すことになります。
上級者の方であれば「どのぐらい下落するリスクがあるかを見積もりそれに合わせて段階的に追加投資をしていく」というやり方もあると思いますが、初心者の方にはそういった方法はまだ難しいと思います。
当たると利益は大きいものの外れた場合の精神的ショックは計り知れません。
初心者の方であれば利益を増やすことではなく、無駄な損失を減らすことを優先すべきです。
いままでどおり淡々と積立をする
基本的に投資の成績が悪くなるのは暴落せいではなくて、不安になりあれやこれやと余計なことをしてしまうことが原因であることが多いです。
先日Twitterでこんな画像が話題になりました。
アメリカの資産運用会社フィデリティが2003年から2013年の顧客パフォーマンスを調査したところ、以下のような結果になったそうです。
- 1位:亡くなっている人
- 2位:運用しているのを忘れている人
いかに人が余計なことをして運用パフォーマンスを下げているか、というのがよくあらわれた調査結果だと思います。
専業投資家のような人ではなくていわゆる一般の普通の投資家であれば、
積立の設定だけしたらあとは完全放置で相場を見ることさえしない。
というぐらいの方が、暴落の途中で売却をしてみたり追加投資したりする人よりも、高確率で高いパフォーマンスが出せるはずです。
まとめ:初心者は暴落時も粛々と積立を。つみたてNISAは圧倒的にお得な楽天証券で取り組もう
過去を振り返ってみましたが、投資初心者の方にとってやるべきことは変わりません。
いつもと変わらず積み立てを続けるのみです。逆に相場を見ない方が精神的には良いかもしれません。
淡々と積立をするのは「つみたてNISA」を利用すると運用益が非課税になるのでお得です。
中でも「楽天カード払いで積立をすると1%ポイント還元がもらえる楽天証券」が圧倒的にお得です。
1%コストを安くできると、長期の資産運用で有利に働きます。少しでもリターンを増やしたいので、僕もSBI証券から楽天証券のつみたてNISAへ移管をしました。
口座開設は少し面倒に感じるかもしれませんが、ノーリスクでリターンが増やせるので単純にやらないともったいないです。
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楽天証券と他証券会社の比較は、こちらの記事をご覧ください。
またリーマンショックみたいな大暴落が来るぽっぽ?