こんにちは、最近は米国株にどっぷりハマっているシータ(@tsumitate_theta)です。
2020年2月22日、マネックス証券から銘柄スカウター米国株・中国株がリリースされました。
リリースに先立ち2月20日にマネックス証券で開催された銘柄スカウターセミナーに参加してきたので、裏側の話も含めて徹底解説します。
銘柄スカウター米国株が生まれた背景
マネックス証券でユーザ向けに米国株取引についてのアンケートをとったところ、大多数の方は満足していることがわかったそうですが、一部の方は米国株にあまり魅力を持っていなかったそうです。
さらに掘り下げた質問をしたところ、米国株に魅力を感じていない人は「米国株についての投資情報が少ない」という声が最も多いかったとのこと。
サイトに追加して欲しい投資情報に関するアンケート結果は次のとおり。
こういったユーザの不満、ニーズを満たすために開発されたのが、銘柄スカウター米国株です。
銘柄スカウター米国株でできること
続いて、銘柄スカウター米国株でできることをご紹介します。
- 企業概要
- 2007年3月期以降の全期間の企業業績
- 四半期ごとの業績
- 過去5年間のPER・PBR・配当利回りの推移
- 各指標や業績の比較機能
- 銘柄ごとのアナリスト評価
- スクリーニング
- ニュース
- コーポレートアクション
- 値上がり、値下がり、配当利回り、時価総額ランキング
まだ、リリースしたばかりということもあり、本家日本株版の銘柄スカウターよりは機能が少ないです。
日本版銘柄スカウターにあり、まだ米国株版で未実装はこんなものがあります。
- 適時開示情報を過去5年分ストック
- 企業の決算発表スケジュール
- 業績予想の修正履歴
- 10年スクリーニング
ただ、日本株版銘柄スカウターも2017年10月のリリース当初は今ほど多機能ではなく、リリース後に順次アップデートをして強化していったという流れがあります。
米国株&中国株の銘柄スカウターも同様に、これからどんどん進化させていってくれるはずです。
- 10年スクリーニングの実装
- スマートフォンへの最適化
- ランキング情報の強化
銘柄スカウターの情報提供元
- 各種データ:イボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社(米モーニングスターの100%子会社)
- 米国株ニュース:ダウ・ジョーンズ
- 中国株ニュース:DZHフィナンシャルリサーチ
各種データは、米モーニングスターの子会社のものを使っているから、決算発表翌日にはは即座に銘柄スカウター米国株でも確認できるようになるみたいです。(ただし、米モーニングスター側でデータが更新されていることが条件)
銘柄スカウター米国株の使い方
銘柄スカウター米国株の起動方法
- マネックス証券の総合取引口座を開設
- マネックス証券の外国株管理サイトにログイン
- 銘柄スカウター米国株・中国株からログイン
前提条件として、マネックス証券の総合取引口座が必要になるので、まだ口座を持っていない方はこのタイミングで作っておきましょう。
CHECK! マネックス証券
銘柄スカウターを使うには、マネックス証券へログインした後、「米国株・中国株」→「管理サイト」と進みます。
管理サイトへ進むと、画面左下に「銘柄スカウター米国株」と「銘柄スカウター中国株」があるので、ここをクリックすると利用できます。
銘柄スカウター米国株を起動すると、こんな画面が表示されます。
銘柄スカウターで銘柄を探す
銘柄の企業概要を見る
これはマイクロソフトの画面です。株価の基本的な情報として時価総額やPERなど各種データが確認できます。
もし、よく知らない企業について調べている場合は、下にある企業概要のところを見れば、何となくどんな会社なのかが分かるようになっています。
通期業績推移は2007年分まで遡って確認できる
企業概要が表示されている画面を下にスクロールしていくと、通期業績推移が確認できます。
確認できるデータは2007年から現在までの決算数値です。
米国株の決算データを過去に遡って確認しようとすると、次のようなものを使う必要がありました。
macrotrendsは数少ない2007年分からのデータが確認できるサービスですが、いかんせん英語なので一般投資家からすると敷居が高かったと思います。
通期業績は、タブを切り替えると「前年同期比」や「指数」「利益率」を見ることもできます。
売上高や営業利益が、前年同期比で成長しているかがわかります。成長企業を探すときには必ず見ておきたいデータです。
営業利益率は、高ければ高いほど競合他社に対する競争優位性を持つ証拠として見ることもできるから、この数字が悪くなっていないかを見ておくのも大事です。
他にROEやROAは、企業の資本・資産を有効活用出来ているかを表した指標で、これらの数字も大きいほどいいです。
四半期業績推移を見る
通期業績推移からさらに下にスクロールすると、四半期業績推移が確認できます。
マイクロソフトのデータを見るに、直近20四半期のデータが確認できるようです。
四半期データも前年同期比での伸び率を確認できます。
利益率タブでは、営業利益率、税引前利益率、税引後利益率の四半期推移が確認できます。
キャッシュフローの推移をみる
四半期業績推移をさらに下にスクロールすると、キャッシュフローの推移を確認できます。
キャッシュフローとは現金の出入りのことです。
決算でごにょごにょと会社側にとって都合が良いように調整ができてしまう「利益」に対して、お化粧がしづらい数字としてキャッシュフローは重宝されます。
特に営業キャッシュフローは、企業の本業でお金がちゃんと稼げているかを判断できるため、便利です。
配当履歴を確認する
みんな大好き、配当金に関する情報も濃厚な情報を確認できます。
配当履歴は、「配当」タブから確認できます。
直近5年分の1株配当の推移です。
直近5年分のPER、PBR、配当利回りの推移を確認
割安銘柄を好物とするバリュー投資家なら、「株価指標」タブもみておきましょう。
ここでは、PER、PBR、配当利回りの直近5年間の推移が確認できます。
PERは、株価が1株利益の何倍にあたるかを示した割合のことで、株の割安度を判断するのに使われる指標です。
直近5年での平均値、最大値、最小値のガイドがあるから、最近の水準がどのぐらいに位置するのかが直感的に分かるようになってます。
PBRは、株価が1株あたり純資産の何倍まで買われているかを示した指標で、これも株の割安度を図る指標としてよく使われています。
PBRも直近5年分の推移を確認できます。
複数の銘柄を横並びで比較をする
気になる銘柄がいくつかあったら、それを横並びで比較をすることもできます。
画面上部の「銘柄比較」をクリックして、比較したい銘柄を入力します。
株価や時価総額、決算月といった基本情報から、PERやPBR、配当利回りなどの投資指標を複数の銘柄で横並びで比較することができます。
他にも、直近四半期業績やアナリストの評価なども比較できるので、いろいろ表示してみて眺めてみると面白いと思います。
銘柄のスクリーニングをする
銘柄スカウターでは、銘柄のスクリーニングもできます。
スクリーニング機能は、画面上部の「スクリーニング」からアクセスできます。
まだ、スクリーニング機能は開発途中ということもあり、やや心細い感じになっています。
日本株の銘柄スカウターを使ったことがある人だと、ちょっとがっかりしてしまうかもしれませんが、だいじょうぶです。
ちゃんと今後10年スクリーニング機能をアップデートで追加してくれるとセミナーでお話してくれていたので、じっくり待ちましょう。
その他ニュース、ランキング、コーポレートアクションを見る
ニュースはダウ・ジョーンズ社の最新ニュースです。
まとめ:米国株をやるならマネックス証券の銘柄スカウター米国株を徹底活用しよう
これまで日本語で米国株の情報を無料で入手できるサイトは、そもそも数が少なかったり、情報があっても量が少なかったりして、なかなか満足のいくサービスがありませんでした。
ですが、銘柄スカウター米国株は、これらの不満を解消してくれる数少ないサービスだと思います。
- 日本語だからわかりやすい
- 2007年からの決算データを確認できる
- 四半期決算のデータも見れる
個別株をやるには決算データの理解が必須と言えるので、銘柄スカウター米国株は、米国株を始めようと検討中の人だけでなく、既に米国株を投資している人にとっても非常に有益です。
米国株投資をやるなら、銘柄スカウター米国株を一度利用してみるのがおすすめです。
銘柄スカウター米国株は無料でできるものの、マネックス証券口座を持っていることが条件になるので、面倒でも口座開設だけはやっておくと良いと思います。
有料サービス級の情報が口座開設するだけで手に入るので、単純にやっておかないともったいないです。
マネックス証券は米国株に力を入れているため、取扱銘柄数もダントツに多く、逆指値などの注文方式も一通り利用できるため、米国株取引をするのにも重宝します。
まだ、口座をお持ちでない方はこのタイミングで口座開設しておくと良いと思います。
今なら期間限定でキャンペーンも開催中です。
CHECK! マネックス証券