こんにちは、昨年は医療費控除で27万円節税したシータ(@tsumitate_theta)です。
「医療費控除はいくらから対象になるの?」
「還付金はどのぐらいもらえるの?」
そんな医療費控除をこれから利用したい方向けに、還付金のシミュレーションから対象となる医療費、申請方法まで徹底解説します。
- あなたの医療費控除の還付額が分かる
- 控除の対象となる医療費が分かる
- 医療費控除の申請方法が分かる
早速みていきましょう!
「他の節税も詳しく知りたい」という方は、節税の網羅的な情報を「サラリーマンも節税できる!僕が100万円削減した税金対策まとめ」にまとめているのでぜひご覧ください。
目次
医療費控除ではいくら返ってくるの?還付金を計算・シミュレーションしてみる
もし自分の所得税率が分からない方は、先に「年収別(200万〜1500万)の所得税早見表と計算方法を紹介!」で所得税率を確認しておくと把握がスムーズです。
縦方向に1年間で使った医療費を、横方向に所得税率を置いています。
あなたの医療費と所得税率を当てはめて、表のクロスする部分が医療費控除で還付される金額になります。
年間医療費 | 所得税率 5% | 所得税率 10% | 所得税率 20% | 所得税率 23% | 所得税率 33% | 所得税率 40% | 所得税率 45% |
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¥50,000 | ¥0 | ¥0 | ¥0 | ¥0 | ¥0 | ¥0 | ¥0 |
¥100,000 | ¥0 | ¥0 | ¥0 | ¥0 | ¥0 | ¥0 | ¥0 |
¥150,000 | ¥7,500 | ¥10,000 | ¥15,000 | ¥16,500 | ¥21,500 | ¥25,000 | ¥27,500 |
¥200,000 | ¥15,000 | ¥20,000 | ¥30,000 | ¥33,000 | ¥43,000 | ¥50,000 | ¥55,000 |
¥300,000 | ¥30,000 | ¥40,000 | ¥60,000 | ¥66,000 | ¥86,000 | ¥100,000 | ¥110,000 |
¥400,000 | ¥45,000 | ¥60,000 | ¥90,000 | ¥99,000 | ¥129,000 | ¥150,000 | ¥165,000 |
¥500,000 | ¥60,000 | ¥80,000 | ¥120,000 | ¥132,000 | ¥172,000 | ¥200,000 | ¥220,000 |
¥600,000 | ¥75,000 | ¥100,000 | ¥150,000 | ¥165,000 | ¥215,000 | ¥250,000 | ¥275,000 |
¥700,000 | ¥90,000 | ¥120,000 | ¥180,000 | ¥198,000 | ¥258,000 | ¥300,000 | ¥330,000 |
¥800,000 | ¥105,000 | ¥140,000 | ¥210,000 | ¥231,000 | ¥301,000 | ¥350,000 | ¥385,000 |
¥900,000 | ¥120,000 | ¥160,000 | ¥240,000 | ¥264,000 | ¥344,000 | ¥400,000 | ¥440,000 |
¥1,000,000 | ¥135,000 | ¥180,000 | ¥270,000 | ¥297,000 | ¥387,000 | ¥450,000 | ¥495,000 |
(前提条件:受け取った保険金なし、年間所得200万円以上)
去年の我が家は不妊治療(保険が効かない)をしていたので、年間医療費は70万を超えるほど高額になりました。
でも、医療費控除のおかげで27万円分の税金が還付・減税されたので助かりました。
医療費控除の対象となる金額は?10万円以上の医療費がかかると還付金がもらえる
医療費控除の計算式はこちらです。
- 年間医療費 – 保険金 – 100,000円 = 医療費控除額
最大で200万円まで
その場合は、医療費控除額からちゃんと差し引くのを忘れないでね
- 生命保険で支給される入院給付金
- 健康保険:高額療養費
- 健康保険:家族療養費
- 健康保険:出産育児一時金
などなど
参考:No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)|国税庁
医療費控除の対象となる医療費
- 医師又は歯科医師による診療又は治療の対価
(健康診断の費用や医師等に対する謝礼金などは原則として含まれない) - 治療又は療養に必要な医薬品の購入の対価
(風邪をひいた場合の風邪薬などの購入代金は医療費となるが、ビタミン剤などの病気の予防や健康増進のために用いられる医薬品の購入代金は医療費とならない) - 病院、診療所、介護老人保健施設、介護療養型医療施設、指定介護老人福祉施設、指定地域密着型介護老人福祉施設又は助産所へ収容されるための人的役務の提供の対価
- あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師による施術の対価
(疲れを癒したり、体調を整えるといった治療に直接関係のないものは含まれない) - 保健師、看護師、准看護師又は特に依頼した人による療養上の世話の対価
(この中には、家政婦さんに病人の付添いを頼んだ場合の療養上の世話に対する対価も含まれるが、所定の料金以外の心付けなどは除かれる。また、家族や親類縁者に付添いを頼んで付添料の名目でお金を支払っても、医療費控除の対象となる医療費にならない) - 助産師による分べんの介助の対価
- 介護福祉士等による一定の喀痰吸引及び経管栄養の対価
- 介護保険制度の下で提供された一定の施設・居宅サービスの自己負担額
などなど
参考:No.1122 医療費控除の対象となる医療費|国税庁
基本的に病院で「保険が効いて自己負担3割になるもの」は、医療費控除の対象になると思ってだいじょうぶです。
「これは医療費控除の対象になるんだろうか」と迷ったときは、以下の確定申告書コーナーのページをのぞいてみてください。
参考:【確定申告書等作成コーナー】-控除の対象になるか具体例で確認する
具体例を交えて、比較的わかりやすく紹介してくれているのでピンとくるものがあるかもしれません。
医療費控除の必要書類と申請方法
- 「医療費の領収書」の提出、提示が不要になった
- 「医療費控除の明細書」の提出が必要になった
ただし「医療費の領収書」は5年間自宅で保存する必要あり。捨てないように注意
参考:(詳細ページ)医療費控除の提出書類が簡略化されました:平成29年分 確定申告特集
「医療費控除の明細書」の書き方
明細書は次の3箇所を埋めていきます。
- 医療費通知に関する事項
- 医療費の明細
- 控除額の計算
医療費通知に関する事項
平成29年分から、協会けんぽなどから送られてくる「医療費のお知らせ」をそのまま医療費控除の申請に使えるようになりました。
この「医療費のお知らせ」の「自己負担した金額の合計」を転記します。
医療費の明細
「医療費のお知らせ」を使うと便利は便利なのですが、以下のデメリットがあるので僕は「医療費のお知らせ」を使っていません。
すべて「医療費の明細」に記入するやり方をしています。
- 「医療費のお知らせ」は1月〜10月の分しか記載がない。
11月〜12月は自分で「医療費の明細」に書く必要がある - 保険が適用されなかったものは記載がない
- 薬局で買った薬などは記載がない
- 通院に使った交通費も記載がない
- 医療を受けた方の氏名
自分だけじゃなく、配偶者・家族もOK - 病院・薬局名
- 医療費の区分
- 医療費の額
- 保険で補填される額
ネットに強い人なら断然e-Taxが早くておすすめだよ
控除額の計算
支払った医療費など必要事項を埋めます。
こういう不毛な計算はできればやりたくないよね。
ネットで申告するe-Taxなら面倒な計算が不要。医療費はエクセルで集計しておくと便利
面倒な計算もサイトがやってくれるので「ネットは得意だけど計算は苦手」という人にはぴったりです。
e-Taxで使える「医療費集計フォーム」は以下の国税庁のページからダウンロードできます。
CHECK! 医療費集計フォームのダウンロード:平成29年分 確定申告特集
こんな感じだよ
平成28年分以前用の医療費集計フォームを29年用フォームに移す時は以下のページが参考になります。
参考:【確定申告書等作成コーナー】-平成28年分以前用の医療費集計フォームに平成29年分の医療費を入力された方へ
医療費控除の期限は?過去5年以内なら遡って申請できる
まとめ
医療費控除の還付額から申請方法まで徹底解説しました。
20代の頃はそれほどでもありませんが、30代になってくると医療費にかかるお金も増えてくるものです。
特に不妊治療など保険が効かない医療のお世話になると、医療費控除だけで20万円以上も還付をもらえることもあります。
結構大きい額になるので、ぜひ制度を活用し、節税していきましょう!