こんにちは、インデックス投資で1000万円を運用しているシータ(@tsumitate_theta)です。
投資のリターンは90%がアセットアロケーション(資産配分)で決まると言われているため、配分はとても重要です。
この記事ではこれからつみたてNISAを始める初心者の方向けに、つみたてNISAでおすすめのアセットアロケーション(資産配分)をご紹介します。
- つみたてNISAにふさわしいアセットクラス(資産クラス)
- つみたてNISAでおすすめのアセットアロケーション
- アセットアロケーションを実現するポートフォリオ
なお、「iDeCo・NISAとの違い」「おすすめの資産配分」「金融機関」「商品」などつみたてNISAの網羅的な攻略情報は「つみたてNISAサイトマップ」にまとめているので、これからつみたてNISAを始めようという方は、ぜひご覧ください。
CHECK! つみたてNISAサイトマップ
また、その他の「抑えておきたい運用のポイント」について知りたい方は「積立NISA(つみたてNISA)の運用方法|抑えておきたいポイントまとめ」をご覧ください
文字を読むのが面倒な方向けに動画でも解説しているので、簡単に内容を理解したい方はぜひ一度ご覧ください。
目次
つみたてNISAにふさわしい資産クラス(アセットクラス)はリターンの大きい株式。債券は買わないようにしよう
参考:株式投資の未来
つみたてNISAは最大で20年間、運用による利益が非課税になります。
そのため、リターンが大きい資産クラスを中心に資産配分を決めるのが効果的です。
資産クラス(アセットクラス)って何?
アセットクラスとは「投資対象となる資産を値動きが似ているグループ」で分類したものです。「先進国株式」「新興国株式」「日本株式」などがよく使われます。
先に「アセットクラスとは?投資の成否の8割を握る資産配分を理解する」に目を通していただくと、この記事の理解がスムーズになります。
リターンが大きいのは「株式」です。「株式」はリターンだけでなくリスク=値動きのバラツキも大きくなる特性がありますが、20年間という長期投資が前提であればバラツキは収束しやすいので気にする必要はありません。
- 長期で見ると株式の方がリスクが低くなる
- 長期で見ると株式の方がリターンが高い
- 債券はインフレに弱い
間違っても債券はアセットアロケーションに組み込まないようにしましょう。つみたてNISAの非課税枠は年間40万円と有限なので、リターンが少ない債券で埋めてしまうのはもったいないです。
「そんなこと言っても不安だから債券も買いたいよ!」という方は、NISAの旨味を殺さず防御力を高める方法を「積立NISAで債券は必要?【長期投資では不要です】」で紹介しているのでぜひご覧ください。
CHECK! 積立NISAで債券は必要?【長期投資では不要です】
つみたてNISAで初心者におすすめのアセットアロケーションは「市場(マーケット)ポートフォリオ」
それは「市場ポートフォリオ(マーケットポートフォリオ)」です。
「市場ポートフォリオ(マーケットポートフォリオ)」は全世界の株式時価総額の配分通りに株式を保有したポートフォリオ
参考:世界各国のPER・PBR・時価総額 (毎月更新) – myINDEX
「市場ポートフォリオ」とは、全世界の株式時価総額の配分通りに株式を保有したポートフォリオのことです。
全世界で見ると半分以上をアメリカの株が占めています。
「市場ポートフォリオ」は今のところ「最も効果的なポートフォリオ」として世に受け入れられており、これを提唱したウィリアム・シャープさんはノーベル賞を受賞しています。
ロボアドバイザーとして評判のウェルスナビも、株式配分は「市場ポートフォリオ」に従うアルゴリズムになっています。
参考:WealthNaviの資産運用アルゴリズム
初心者は「市場ポートフォリオ」からスタートするのが最も無難
資産運用の上級者は「市場ポートフォリオ」を起点として、自らの将来予測を加味して最終的なアセットアロケーションを決めますが、投資の初心者の方は「市場ポートフォリオ」をそのままの形で運用するのが最も無難で安全です。
「米国株が最強だ」とか「これからは新興国株式が間違いなくくる!」など投資通の方々は自分の持論を展開することが多いですが、この記事では初心者向けのポートフォリオということで「市場ポートフォリオ」を最もおすすめします。
最初は「市場ポートフォリオ」からスタートし、資産運用を少しずつ学んでいき、思うところが出てきたら自分色のアセットアロケーションに組み替えていくといいと思います。
ちなみに僕の個人的な見解と運用中のアセットアロケーションは、以下の記事で紹介しているので暇で暇でしょうがない人は見てみてください。
上級者向け。アセットアロケーションはNISA、iDeCo、特定口座を併用した全体で考えるといい
内容が上級者向けになるので、初心者の方はこの部分はスルーしてもらってだいじょうぶです。
「市場ポートフォリオ」は地域別の資産クラス「先進国株式」「新興国株式」「国内株式」で分けるとだいたい82:10:8の配分になります。
投資初心者の方は、以下の画像のようにつみたてNISAの中で「市場ポートフォリオ」の配分通りに投資信託を保有すればOKです。
運用資産がつみたてNISAの限度額を超える人、iDeCoも同時に運用中の人など、投資の上級者に当たる方は、以下の画像のように「市場ポートフォリオ」をつみたてNISAだけでなく、iDeCo、特定口座も含めてトータルで保有するようにすると、税制面で効果的です。
- iDeCo:先進国株式 or 新興国株式を配置
- つみたてNISA:先進国株式 or 新興国株式を配置
- 特定口座:先進国株式 or 国内株式を配置
先進国株式に軸足を起きつつ、当たれば高いリターンが期待できる新興国株式は10%を超えない範囲で、iDeCoやつみたてNISAに配置するのが良いと思います。
つみたてNISAで「市場ポートフォリオ」を組むためのおすすめ商品
- 初心者向け:
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー) - 中級者以上向け:
eMAXIS Slim先進国株式
eMAXIS Slim新興国株式
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)
初心者向けのおすすめ商品:eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
2018年10月31日より、楽天全世界株式よりも低コストで全世界に投資できる「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」が新たに登場したため、今後は楽天VTではなくこちらを積み立てることをおすすめします。
ファンド名 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) |
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設定日 | 2018/10/31 |
商品種別 | インデックス投信 |
資産クラス | 全世界株式 |
対象インデックス | MSCI ACWI Index |
購入手数料 | 0% |
信託財産留保額 | 0% |
信託報酬 | 0.1144% |
実質コスト | 0.25028% |
純資産総額 | 2128.39億円 (2021/06/30) |
主な販売会社 | 楽天証券、SBI証券、マネックス証券 |
- 全世界の株式にこれ1本で投資できる(時価総額比率)
- 全世界株式への投資信託で信託報酬が最安
- eMAXIS Slimシリーズは信託報酬の値下げ実績が豊富なため、長期保有に心強い
「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」は、これ1本で全世界の株式へ理想的な配分で投資をしてくれます。投資信託の中で配分の調整をしてくれるので完全ほったらかしでOKです。初心者に最適の1本といえます。
「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の詳細は「ついにeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)が登場!初心者はこれ1本を買えばいい」で紹介しているので、初心者の方はぜひご覧ください。
中級者以上向け:eMAXIS Slim先進国株式、新興国株式、国内株式(TOPIX)で自作する
「コストは常に最低限に抑えたい」「自分でポートフォリオを組むのが楽しくてしょうがない」と言った中級者以上の方には、(すでにそんな方ならご存知だとは思いますが)「eMAXIS Slimシリーズ」でコストを抑えるのが良いと思います。
CHECK! 【2020年版】eMAXIS Slimの実質コストが判明!今後はeMAXIS Slimだけ買えばいい
eMAXIS Slimの「先進国株式」「新興国株式」「国内株式」を組み合わせます。
配分はざっくり80:10:10の配分で十分でしょう。
この配分で自動積立設定をして1年間ほったらかしにします。
1年後にその時点での市場ポートフォリオ配分を確認して、積立配分を調整すると良いです。
つみたてNISAでリバランス効果を得る方法は「積立NISA(つみたてNISA)でリバランスをする方法!バランスファンド・ノーセルリバランス・iDeCo活用まで図解で解説」で紹介しているのでリバランスをしたことがない方は一度ご覧ください。
まとめ:つみたてNISAはポイントバックがお得な楽天証券で始めよう
つみたてNISAでおすすめのアセットアロケーションは「市場ポートフォリオ」です。
初心者の方から上級者の方まで万人向けのポートフォリオになるので、これを起点に思うところがあれば自分のポートフォリオを練り上げていきましょう。
この記事で紹介した投資信託は主要ネット証券なら全て購入可能ですが、ネット証券ごとにポイント還元などの付加サービスでお得度が変わってきています。
つみたてNISAをやるなら「楽天カード払いで積立をすると1%ポイント還元がもらえる楽天証券」が圧倒的にお得です。
1%コストを安くできると、長期の資産運用で有利に働きます。少しでもリターンを増やしたいので、僕もSBI証券から楽天証券のつみたてNISAへ移管をしました。
口座開設は少し面倒に感じるかもしれませんが、ノーリスクでリターンが増やせるので単純にやらないともったいないです。
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まだの口座をお持ちでない方は、お得なこのタイミングで申し込んでおきましょう。
CHECK! 【楽天証券】口座開設キャンペーン
楽天証券と他証券会社の比較は、こちらの記事をご覧ください。
初心者向け:
楽天・全世界株式インデックス・ファンド
↑なぜつぶしてあるのだろう・・・・
以前は「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」が最もおすすめでしたが、今はより低コストな「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」が登場したので、訂正させてもらっていました!
逆にわかりづらいかもしれないので、記事内も訂正することにします。
コメントありがとうございます!