こんにちは、インデックス投資で1000万円を運用しているシータ(@tsumitate_theta)です。
あわせてデメリットととの上手な向かい方も解説します。
- つみたてNISAの5つのデメリットが分かる
- デメリットとの付き合い方も分かる
なお、「iDeCo・一般NISAとの違い」「おすすめの資産配分」「金融機関」「商品」などつみたてNISAの網羅的な攻略情報は「つみたてNISAサイトマップ」にまとめているので、これからつみたてNISAを始めようという方は、ぜひご覧ください。
CHECK! つみたてNISAサイトマップ
また、その他の「始める前に知っておくべき基本」について知りたい方は「積立NISA(つみたてNISA)の基礎知識|始める前に知っておきたい仕組み・基本まとめ」もあわせてご覧ください。
文字を読むのが面倒な方向けに動画でも解説しているので、簡単に内容を理解したい方はぜひ一度ご覧ください。
つみたてNISAの5つのデメリット
- 元本割れの可能性がある
- 買える商品が少ない・個別株が買えない
- 年間の非課税枠が40万円までで「一般NISA」よりも少ない
- 損失が出た時、損益通算・繰越控除ができない
- 非課税枠の再利用ができない(一度売却をすると非課税枠はなくなる)
つみたてNISAは元本割れの可能性がある
お願いだから何とかできないぽっぽか
損をするリスクを取る人だけが、儲かる可能性を手にすることができるんだよ
いつまでたっても資産は増えないよ。むしろ、インフレになると資産は今よりも目減りしちゃう。それでもいいの?
だいじょうぶ。リスクを減らす方法はたくさんあるから、それも後で教えるね
つみたてNISAは買える商品が少ない・個別株が買えない
そんなことがあるぽっぽか?!
優良な銘柄を見極めるのは素人には難しい。投資信託のような多くの株式に分散投資できる商品の方が初心者にはおすすめなんだ。
それにしても品数が少なくて、欲しい商品が見つからなかったらどうすればいいぽっぽ?
むしろ、「銀行が高齢者に売りつけて問題になっている手数料が無駄に高い悪質な商品」は、売りたくても売れなくなってるから、初心者でも安心して買えるよ
年間の非課税枠が40万円まで。「一般NISA」よりも少ない
「NISA」は年間で120万円分まで非課税になるけど、「つみたてNISA」は40万円までなんだ。
何でわざわざ減らしたんだぽっぽ?
もう1つは、少額でも長く続ける方がプラスになる確率が高く、資産形成には有効だっていうデータがあるからだよ。
損失が出た時、損益通算・繰越控除ができない
損益通算って何?
相殺すると、利益が減って、支払う税金が減らせるんだ。
繰越控除って何?
繰越ができると、翌年に儲かった場合にも利益との相殺が使えて、支払う税金が減らせるんだよ
つみたてNISAで「損益通算」「繰越控除」が使えないのは支払う税金がそもそもないから
そもそも払う税金がないから、損益通算しても税金は0のままってことだね
そんな目の前の小銭にとらわれるんじゃなくて、「マイナスにしない運用」=「20年間世界経済へ長期投資する」を実践すれば、ほぼマイナスになる可能性はなくなるから、そっちに注力した方がいいと思うよ
非課税枠の再利用ができない(一度売却をすると非課税枠はなくなる)
デメリットをメリットに変える、つみたてNISAとの上手な付き合い方
- 元本割れの可能性がある
- 買える商品が少ない・個別株が買えない
- 年間の非課税枠が40万円までで「一般NISA」よりも少ない
- 損失が出た時、損益通算・繰越控除ができない
- 非課税枠の再利用ができない(一度売却をすると非課税枠はなくなる)
- 全世界株式へ長期の積立投資をする
- 元本割れ確率を限りなく0にできる
- 全世界株式なら多くの商品は不要
- 長期投資ならむしろ売却は禁止
- 長期投資なら非課税枠は小額でも十分
元本割れ確率を限りなく0にできる
これは過去データを調べたことがある人なら誰もが知っている事実です。
全世界株式の市場平均をあらわすMSCI ACWIの1987年から2019年までの約40年のデータを使って、運用期間ごとの元本割れ確率を調査したところ次のような結果になりました。
- 1ヶ月:38.44%
- 3ヶ月:33.06%
- 6ヶ月:29.30%
- 1年:24.59%
- 3年:18.42%
- 5年:15.09%
- 10年:1.55%
- 20年:0%
運用期間が短いほど元本割れで終わる確率が高くなり、運用期間が長くなると元本割れで終わる確率は劇的に下がっていきます。
これは1987年から2019年にかけてどの20年間を切り取ってみても、元本割れで終わった期間は1つもなかったということです。
この期間にはITバブルやリーマンショックなどの大暴落をまともに食らったケースも含まれていますが、それでも20年運用すれば元本割れで終わったことは1つもなかったんです。
ただし、この結果はあくまで全世界株式へ投資した場合です。
日本株式のように特定の国に依存した投資をした場合は、全く異なる結果になるので気をつけてください。
元本割れ確率に関する過去データの検証は「積立NISA(つみたてNISA)で元本割れする可能性は?【長期保有で確率を下げられます】」で詳しく解説しているので、まだご覧になっていない方はぜひ一度みてみてください。
暴落で不安になったときなんかは特に心の支えになってくれると思います。
全世界株式なら多くの商品は不要
つみたてNISAは取り扱い商品が制限されているとはいえ、2020年3月1日時点で173本の対象商品があります。
この中には全世界株式に投資できる信託報酬が最安の商品が含まれているので、ぶっちゃけた話その1本さえ購入できればぜんぜん問題ないんですよね。
- eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)
その他の初心者向けのおすすめ商品は「【初心者向け】つみたてNISAで本当におすすめできる商品ランキングベスト3【これ1本でOK】」で紹介しているので、ぜひ一度ご覧ください。
ただ最安の商品というのは、時代のうつりかわりとともに変わっていきます。
その変化にも対応できるようにつみたてNISAの商品の選び方を「つみたてNISAの商品の選び方!失敗しない5つのポイント」で丁寧に解説しているのでこちらも合わせてご覧ください。
CHECK! つみたてNISAの商品の選び方!失敗しない5つのポイント
一度みてもらえればこれからは迷うことなく自分で商品を選べるようになると思います。
長期投資ならむしろ売却は禁止
さきほど元本割れの話でも触れたように、長期投資をすると暴落を食らって大きく資産を減らすタイミングはありますが、20年という長期間保有をすれば高確率で資産を増やすことができるという魔法のような投資手法です。
長期投資を成功させるために唯一守らなければいけないルールがあります。
それは「何があってもけして売却しない」ということです。
- 何があってもけして売却しない
「【積立NISA】コロナでリーマンショック再来?!当時の下げ幅・推移・期間は?歴史を知り暴落に備えるべし」で紹介していますが、大暴落の直後の1年間は最もリターンが高い年になりやすいです。
暴落のタイミングで怖くなり途中で売却をしてしまうと、この最もリターンが高くなるタイミングを取りこぼしてしまうんです
つみたて投資をする上でこれだけは絶対に避けてほしいです。
- 2000年から2018年までのS&P500複利ベースのパフォーマンス
- 期間中のすべての日を含むリターン:4.8%
- 期間中のリターン上位TOP10の日を除外:1.1%
- 期間中のリターン上位TOP25の日を除外:-2.43%
2000年から2018年までは複利ベースで年間4.8%のリターンがありました。
ただし、同じ期間中の最もリターンが高かった日トップ10を除外すると、S&P500の年間リターンはわずか1.1%にまで減ってしまいます。
さらにリターンTOP25の日を除外すると年間リターンは-2.43%にまで減ってしまいます。
途中で売却をしてしまうと、「高いリターンが生まれる日」を自ら放棄してしまうので絶対にしないで欲しいです。
つみたてNISAのデメリットとして「非課税枠の再利用ができない」というものがありましたが、あれはそもそも投資商品を売却したときに起こる問題です。
長期投資なら非課税枠は小額でも十分
5年程度の短期間で大きな利益を出そうと思ったらそれなりの金額を投資する必要がありますが、投資に十分な時間をあてることができるなら話は別です。
長期投資なら時間を味方につけて複利効果を発揮できるからです。
複利効果というのは「リターンがさらにリターンを生んで雪だるま式にリターンが積み重なっていく効果のこと」です
- 1年に1個たまごを生むニワトリを1羽買っている
- 1年目:1羽のニワトリから1個のたまごが取れる。
たまごを食べるのを我慢してニワトリに育てる - 2年目:2羽のニワトリから2個のたまごが取れる。
また我慢してニワトリに育てる - 3年目:4羽のニワトリから4個のたまごが取れる。
取れるたまごの量が年々増えていく
上記は複利効果をニワトリとたまごで考えてみた例ですが、1年で手に入ったものをさらに次の年の生産にまわすことで、どんどん加速度的に資産が増えるスピードを早めることができます。
これが複利効果です。
つみたてNISAは20年間という長期の運用益が非課税になる制度なのでこの複利効果を使わない手はないです。
そして長期投資して複利効果を使えば年間の非課税枠が一般NISAよりも小さいことはデメリットではなくなります。
全世界株式へ長期で積立投資をすれば、以下のようにつみたてNISAのデメリットをすべて打ち消すことができます。
- 元本割れ確率を限りなく0にできる
→元本割れの可能性がある
→損益通算や繰越控除ができない - 全世界株式なら多くの商品は不要
→取り扱い商品が制限されている - 長期投資ならむしろ売却は禁止
→非課税枠の再利用ができない - 長期投資なら非課税枠は小額でも十分
→年間の非課税枠が一般NISAよりも少ない
このように「全世界株式への長期積立投資」をすれば、すべてのデメリットを解消して「むしろそれってメリットだよね?」というぐらいにつみたてNISAを使い倒すことができるようになります。
投資初心者の方はぜひ全世界株式への長期の積立投資にトライしてみてください。
まとめ:つみたてNISAは楽天証券で始めよう
つみたてNISAのデメリットをおさらいします。
- 元本割れの可能性がある
- 買える商品が少ない・個別株が買えない
- 年間の非課税枠が40万円までで「NISA」よりも少ない
- 損失が出た時、損益通算・繰越控除ができない
- 非課税枠の再利用ができない(一度売却をすると非課税枠はなくなる)
デメリットをプラスに変える方法はこちらです。
- 全世界株式へ長期の積立投資をする
全世界株式への長期の積立投資をすれば、つみたてNISAのデメリットはすべて問題ではなくなります。
国の用意してくれる税制優遇は隅々まで活用して、賢く資産を残していきましょう!
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1%コストを安くできると、長期の資産運用で有利に働きます。少しでもリターンを増やしたいので、僕もSBI証券から楽天証券のつみたてNISAへ移管をしました。
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楽天証券と他証券会社の比較は、こちらの記事をご覧ください。