こんにちは、2016年から確定拠出年金とNISA、両方を併用しているシータ(@tsumitate_theta)です。
「これから資産運用を始めようと思うんだけどiDeCo、一般NISA、つみたてNISAどれから始めればいいのかわけがわからないよ!」
そんな方向けに、iDeCo、一般NISA、つみたてNISAの違いを徹底比較。わかりやすくご紹介します。
- iDeCo、一般NISA、つみたてNISAそれぞれのメリット・デメリットが分かる
- あなたがどれから始めるべきかが分かる
なお、「おすすめの資産配分」「金融機関」「商品」などつみたてNISAの網羅的な攻略情報は「つみたてNISAサイトマップ」にまとめているので、これからつみたてNISAを始めようという方は、ぜひご覧ください。
CHECK! つみたてNISAサイトマップ
また、その他の「始める前に知っておくべき基本」について知りたい方は「積立NISA(つみたてNISA)の基礎知識|始める前に知っておきたい仕組み・基本まとめ」もあわせてご覧ください。
目次
つみたてNISA・一般NISA・iDeCoの違いを比較
項目 | 確定拠出年金 (iDeCo) | NISA | つみたて NISA |
---|---|---|---|
タイプ | 20年以上の 長期投資向け | 10年未満の 中期投資向け | 20年未満の 長期投資向け |
非課税上限 | 年間144000円 〜816000円 | 年間120万円 | 年間40万円 |
対象者 | 20歳〜60歳 | 20歳以上 | 20歳以上 |
口座開設 可能数 | 1人1口座 | 1人1口座 | 1人1口座 |
非課税期間 | 最大60歳まで | 最長5年 (※10年) | 最長20年 |
途中解約 | 60歳まで不可 | いつでも可 | いつでも可 |
拠出金の減税 | 所得控除 | なし | なし |
運用益の減税 | 非課税 | 非課税 | 非課税 |
受取の減税 | 退職金扱い 一部非課税 | - | - |
取扱銘柄 (株) | 取扱なし | 個別株・海外株 も買える | 取扱なし |
取扱銘柄 (投信・ETF) | 長期に適した 投信 | 良くも悪くも 無制限 | 厳選された 優良投信 ・ETF |
維持費 | 毎月64円〜 | 無料 | 無料 |
iDeCoのメリット・デメリット
- 拠出金が所得控除になる
- 運用益が非課税
- 受け取りが一部減税
拠出金が所得控除になるので、日々の税金を減らしつつ、資産運用にお金を回すことができます。
- 60歳まで引き出せない、やめられない
- 毎月64円以上の維持費がかかる
1度入ると止められないので、収入がなくなる可能性がある人は特に要注意です。
維持費だけ毎月引かれる悲しい展開になってしまうこともあります。
一般NISAのメリット・デメリット
- 運用益が非課税
- 非課税枠が年間120万円と多め
- 個別株・海外株・海外ETFも非課税の対象
一般NISAは個別株や海外ETFの売買ができるので、自由度の高い投資が可能です。
しかも売買手数料も無料なので、海外投資をやるならNISA口座でやるのが良いです。
- 非課税期間が5年(ロールオーバーで10年)と短い
一般に投資期間が短いと、価格変動が大きくなったときに利益が出せないリスクが高まるので、期間の短さはデメリットになります。
銘柄の自由度が高く、取扱金額が大きい。さらに比較的短期間での結果が求められるため、一般NISAは中級者以上向けと言えます。
積立NISA(つみたてNISA)のメリット・デメリット
- 運用益が非課税
- 非課税期間が20年で長い
- 厳選された低コストな投資信託しかないのでミスが少ない
つみたてNISAは金融庁のお眼鏡にかなった低コストな投資信託・ETFしか販売が認められていないため、初心者が銘柄選びに失敗するリスクはかなり少ないです。
- 非課税枠が年間40万円しかない
非課税枠が少ないことが唯一のデメリットですが、手元資金の少ない若年層から見ればむしろ少額だから取り組みやすくなるという意味でメリットとも言えます。
一般NISAとつみたてNISAは同年では併用できない。
僕は2016年〜2018年まではSBI証券の一般NISA、2019年からは移管して楽天証券のつみたてNISAを始めました。
今の口座状況はこんな感じになっています。
- 2016年:SBI証券・一般NISA
- 2017年:SBI証券・一般NISA
- 2018年:SBI証券・一般NISA
- 2019年:楽天証券・つみたてNISA
ポイントは、2016年のSBI証券一般NISA口座は楽天証券へ移管した2019年現在でも有効で、非課税期限が来る2020年まではSBI証券口座のまま非課税の恩恵を受けられるということです。
なので、手続きさえ踏めば「だんだん米国株について詳しくなってきたから来年から一般NISAで個別株やろうかな」なんてときに口座切り替えができちゃいます。
僕が実際にSBI証券の一般NISAから楽天証券のつみたてNISAへ移管したときの具体的な手順は以下の記事にまとめているので、移管を検討している方はぜひご覧ください。
iDeCoと一般NISA(つみたてNISA)は併用可能
僕の場合は、2016年〜2018年の一般NISA、2019年のつみたてNISAに加えて、企業型の確定拠出年金をやっているので、3つを併用している状態です。
- 一般NISA:SBI証券(2016年〜2018年)
- つみたてNISA:楽天証券(2019年〜)
- 企業確定拠出年金:野村證券(2016年〜)
資産運用初心者はつみたてNISA・一般NISA・iDeCoのどれを選ぶべきか
投資初心者の方は一般NISAではなく「つみたてNISA」が圧倒的におすすめです。
このブログでは投資初心者の方にはインデックス投資をおすすめしてます。長い時間続ければ誰でも無難に勝てる投資だからです。
そしてインデックス投資をするのであれば、一般NISAよりもつみたてNISAの方が非課税メリットが大きいことは「」で分かっています。
なので、ここではつみたてNISAとiDeCo、どちらを選ぶか、という目線でみていきます。
こんな人はiDeCoがおすすめ
- 金融資産が100万以上ある人
- 毎月5万円貯蓄ができる余力がある人
iDeCoに入れたお金は60歳まで引き出すことができません。
そのため、いざというとき自由に使えるお金が手元にある方、金融資産が100万円以上の人がまずiDeCoをおすすめできる条件になります。
さらに毎月5万円貯蓄ができる方であれば、そのうち23000円(iDeCoの月額上限となる)を拠出に回しても、問題なく継続ができ、さらに拠出金の非課税メリットも受けられると思います。
この2点を満たしている人は、ぜひともiDeCoを活用して欲しいです。
こんな人はつみたてNISAがおすすめ
- iDeCoの条件を満たさない人
- 金融資産が100万未満の人
- 近い将来収入が0になる可能性がある人
基本的にiDeCoは今の生活が安定している、今後も安定が期待できる人に適しています。
現状がまだ不安定な方は「つみたてNISA」がはじめやすくおすすめです。
貯金が100万円以下の場合、交通事故にあったり、病気になるなど突発的なトラブルが起きてしまったら、手元の資金だけで対応できず、借金に頼らざるを得ない可能性があります。
そのため、iDeCoは不向きです。まずは貯金100万円を目指しながらも、100円からの少額で積立投資が可能なつみたてNISAを始めるのが良いと思います。
また、近い将来結婚して専業主婦になる、というような収入が0になる方はiDeCoに入ると不都合が多くなる可能性があるので、つみたてNISAから始めるのが良いと思います。
専業主婦、無職など継続的な収入の方はぜひこちらの記事もご覧ください。
iDeCoが圧倒的におすすめ!と言っている人は今の生活が盤石な人たちなので要注意
「高給取り」「十分な金融資産」がある人ほど、iDeCoの節税メリットの恩恵を受けているため、確定拠出年金を大絶賛するケースが多いですが、「金融資産が100万以上ある人」「毎月5万円貯蓄ができる余力がある人」の条件を満たさない人は、慎重に判断した方が良いです。
今の生活が不安定な場合、老後の生活のためにお金を割く必要はありません。目の前の状況を打破することに注力すべきです。
- 料理を始めるとき、料理もできないのに高級調理器具を買ってしまう
- ジョギングを始めるとき、毎日走ることさえできないのにプロ仕様のシューズを買ってしまう
- プログラミングを始めるとき、無駄に最上級MacbookProを買ってしまう
まだ必要なフェーズじゃないのに、過剰に準備すると無駄に終わってしまうことは多々あります。
iDeCoは冷静に判断した方が良いでしょう。
でも、基本的にはお得な制度なので、できるだけはやく生活費を下げて、年収をあげて、iDeCo加入OKな状況を目指すべきです。
iDeCoをやれる人はつみたてNISAも併用がおすすめ
基本的にiDeCoの条件を満たしている人は、そのままつみたてNISAも併用してしまうのがおすすめです。
併用時のアセットアロケーションの組み方、具体的なおすすめ商品は「積立NISA(つみたてNISA)のアセットアロケーションとおすすめポートフォリオを紹介!」で紹介しているのでぜひご覧ください。
まとめ:つみたてNISAは楽天証券、iDeCoはSBI証券かマネックス証券で始めよう
もう1度、iDeCoがおすすめな人をおさらいするとこちらになります。
- 金融資産が100万以上ある人
- 毎月5万円貯蓄ができる余力がある人
この条件に満たない方は「つみたてNISA」から挑戦してみましょう。
利用する証券会社は手数料が安いネット証券ならリターンを最大化できます。
つみたてNISAなら楽天証券一択、iDeCoならSBI証券かマネックス証券が最適です。
- 楽天証券:つみたてNISAならカード払いでポイントもらえる楽天証券が最良
- SBI証券:総合口座は口座数No1。初心者向けのiDeCoに最適。
- マネックス証券 iDeCo:中級者向けのiDeCoにピッタリ
おすすめ金融機関の詳細は、こちらの記事をご覧ください。