こんにちは、インデックス投資で1000万円を運用しているシータ(@tsumitate_theta)です。
「つみたてNISAで一括投資ができるらしいけど、毎月積立するのとどっちが儲かるんだろう」
「初心者はどっちにするべきか知りたいな」
こんな方向けに、つみたてNISAの一括投資と積立投資はどちらがお得か、シミュレーションをしたのでデータと共にどちらにすべきかを解説します。
先に結論を言ってしまうと、勝率が高いのは一括投資ですが、初心者は無難に積立投資がおすすめです。
- つみたてNISAで一括投資と積立投資、どちらが儲かるのかが分かる
- 自分はどちらにすべきかがわかる
なお、「iDeCo・NISAとの違い」「おすすめの資産配分」「金融機関」「商品」などつみたてNISAの網羅的な攻略情報は「つみたてNISAサイトマップ」にまとめているので、これからつみたてNISAを始めようという方は、ぜひご覧ください。
CHECK! つみたてNISAサイトマップ
また、その他の「抑えておきたい運用のポイント」について知りたい方は「積立NISA(つみたてNISA)の運用方法|抑えておきたいポイントまとめ」をご覧ください
文字を読むのが面倒な方向けに動画でも解説しているので、簡単に内容を理解したい方はぜひ一度ご覧ください。
目次
そもそも積立NISAで一括投資ってできるの?【ボーナス払い・増額設定でできる】
積立NISAは毎月つみたて投資をするのが基本ですが、実は「ボーナス払い」や「増額設定」を使えば一括で投資することも可能です。
積立NISAは一括投資と積立投資どっちがお得かシミュレーション
以下の3つのインデックスについて、一括投資をした場合と積立投資をした場合でリターンにどれだけ違いがでるかをシミュレーションしました。
- MSCI AWCI:全世界株式の代表インデックス
- MSCI KOKUSAI:先進国株式の代表インデックス
- MSCI Emerging:新興国株式の代表インデックス
インデックスの過去データは、以下のMSCI公式ページから月次配当込みのものを利用させてもらいました。
CHECK! End of day index data search – MSCI
一括投資と積立投資の比較方法
一括投資と積立投資の比較は以下の条件でシミュレーションを行いました。
- 積立投資:最初の12ヶ月の間、毎月1ヶ月分の金額を購入
- 一括投資:12ヶ月分を最初の月に購入
- 共通:2年目以降は購入なしで放置
- 集計期間:投資開始月から10年後のリターンで両者を比較
上記の条件で1ヶ月ずつずらしてシミュレーションしていくと、ある期間では一括投資が勝利し、またある期間では積立投資が勝利したりします。
全区間で集計して、勝率や平均リターンの違いを比較していきます。
MSCI AWCIでシミュレーション:一括投資の勝率が70.75%、リターンは4.67%上回った
MSCI AWCIは、全世界株式の市場平均を示すインデックスです。低コストで大人気の「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」が追従するインデックスでもあります。
データが取得できた1987年12月31日からのリターン推移は、次のようになっています。
このジグザグ上で積立投資と一括投資を比較した結果がこちらです。
項目 | 一括 | 積立 |
---|---|---|
リターンが 上回った回数 | 179 | 74 |
勝率 | 70.75% | 29.25% |
10年後の 平均リターン | 202.57% | 197.93% |
全期間で「10年間」が253回あり、一括投資の方がリターンが高かったのは179回、勝率にすると70.75%でした。平均リターンは一括投資の方が4.67%高くなりました。
MSCI KOKUSAIでシミュレーション:一括投資の勝率が77.68%、リターンは15.34%上回った
MSCI KOKUSAIは、先進国の中から日本を除外した市場平均を表すインデックスです。「eMAXIS Slim先進国株式」がベンチマークとしているインデックスです。
データが取得できた1969年12月31日からのリターン推移は、次のようになっています。
余談ですが、約50年で資産が100倍に増えているのは普通にすごいですよね。複利効果の力は偉大です。
MSCI KOKUSAIの一括と積立の比較はこちらです。
項目 | 一括 | 積立 |
---|---|---|
リターンが 上回った回数 | 355 | 102 |
勝率 | 77.68% | 22.32% |
10年後の 平均リターン | 302.42% | 287.08% |
全期間で「10年間」が457回あり、一括投資の方がリターンが高かったのは355回、勝率にすると77.68%でした。平均リターンは一括投資の方が15.34%高くなりました。
たとえば次のグラフは、一括投資が勝った12ヶ月間(2005年4月29日から2006年3月31日まで)の推移です。
次のグラフは、積立投資が勝った12ヶ月間(2005年4月29日から2006年3月31日まで)の推移です
MSCI Emergingでシミュレーション:一括投資の勝率が66.80%、リターンは7.78%上回った
MSCI Emergingは、新興国株式の市場平均を表すインデックスです。「eMAXIS Slim新興国株式」がベンチマークとしているインデックスです。
データが取得できた1987年12月31日からのリターン推移は、次のようになっています。
MSCI Emergingの一括と積立の比較はこちらです。
項目 | 一括 | 積立 |
---|---|---|
リターンが 上回った回数 | 169 | 84 |
勝率 | 66.80% | 33.20% |
10年後の 平均リターン | 246.14% | 238.36% |
全期間で「10年間」が253回あり、一括投資の方がリターンが高かったのは169回、勝率にすると66.80%でした。平均リターンは一括投資の方が7.78%高くなりました。
積立NISAは一括投資の方が勝率高いけど、初心者には無難に積立投資をおすすめしたい
シミュレーション結果だけを見ると一括投資の方が勝率やリターンの両面で優れていますが、「いつも」「必ず」一括投資が積立投資に勝るわけではないので注意が必要です。
勝率が7割だとすれば、3割は積立投資に敗れるわけです。初めて投資をするような初心者の方が最初につらい経験をしてしまうと、それが心の傷として残り、その後資産運用をやめてしまう可能性があります。
多少のリターンを逃すことよりも、相場から退場してしまうことの方が、将来に渡るリターンを考慮すると損失は大きいです。
なので、暴落にも耐えうる「上級者」の人は一括投資をした方が良いと思いますが、初めて投資をするような初心者の方は無難に毎月の積立投資をすることをおすすめします。
まとめ:つみたてNISAはポイント還元がお得な楽天証券で始めよう
積立NISAの一括投資と積立投資は、勝率・リターンの両面で一括投資の方が優れています。
ですが、相場の暴落時に一括投資をすると想定外の大きな損失を食らってしまうこともあります。
これに耐えられる上級者の方は「一括投資」でOKですが、投資初心者の方は無難に積立投資をおすすめします。
なお、つみたてNISAを始めるなら「楽天カード払いで積立をすると1%ポイント還元」がある楽天証券が、他社と比べて相対的にお得です。
1%コストを安くできると、長期の資産運用で有利に働きます。少しでもリターンを増やしたいので、僕もSBI証券から楽天証券のつみたてNISAへ移管をしました。
口座開設は少し面倒に感じるかもしれませんが、ノーリスクでリターンが増やせるので単純にやらないともったいないです。
今なら期間限定で楽天ポイントをもらえるキャンペーンも開催中です。
まだの口座をお持ちでない方は、お得なこのタイミングで申し込んでおきましょう。
CHECK! 【楽天証券】口座開設キャンペーン
楽天証券と他証券会社の比較は、こちらの記事をご覧ください。