こんにちは、インデックス投資で1000万円を運用しているシータ(@tsumitate_theta)です。
つみたてNISAでは、非課税枠を生かすために長期保有がお得ですが、リバランス(資産配分の再調整)をするには投資信託の売却が必要になることもあり、戸惑う方が多いかもしれません。
この記事では、資産運用の習熟度別で3つのリバランス効果を得る方法をご紹介します。
- 投資初心者・中級者・上級者向けのリバランス方法がわかる
- 自分がどの方法でリバランスすれば良いかわかる
なお、「iDeCo・NISAとの違い」「おすすめの資産配分」「金融機関」「商品」などつみたてNISAの網羅的な攻略情報は「つみたてNISAサイトマップ」にまとめているので、これからつみたてNISAを始めようという方は、ぜひご覧ください。
CHECK! つみたてNISAサイトマップ
また、その他の「抑えておきたい運用のポイント」について知りたい方は「積立NISA(つみたてNISA)の運用方法|抑えておきたいポイントまとめ」をご覧ください
つみたてNISAでリバランスをする方法
- 初心者向け:リバランスが不要なインデックスファンドorバランスファンドを買う
- 中級者向け:つみたてNISA内でノーセルリバランスをする
- 上級者向け:確定拠出年金などNISA外の資産でリバランスをする
初心者向け:リバランスが不要な全世界株式インデックスファンドorバランスファンドを買う
「資産運用はつみたてNISAが初めて」なんて人は、全世界株式インデックスファンドで運用することをおすすめします。
全世界株式インデックスファンドなら1本買うだけで、ファンドの中で自動的に全世界の配分をリバランスしてくれるので、ほったらかしでOKです。
最近は信託報酬が「先進国株式」と変わらないぐらいまで安くなっているので、費用面でも問題ありません。
ただ「全世界株式」は100%株式で構成されているため、比較的値動きが激しくなりがちです。
もし「多少の利益を捨ててもマイルドな値動きで安心したい」という方は、初めての資産運用では安全に継続することを重視すべきなので、バランスファンドが適していると思います。
初心者におすすめの全世界株式インデックスファンド・バランスファンド
つみたてNISAでおすすめできる全世界株式インデックスファンド・バランスファンドは以下の2つです。
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー):
これ1本で全世界に満遍なく投資ができる優れもの
- 楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)
全世界株式70%、全世界債券30%でマイルドな値動きに
「日本の将来は不安だから除外でOK」「安い方がいいや」という人は、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)を、「相場なんて全くわからない。とにかく安全に投資をしたい」という人はeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)を選ぶといいと思います。
バランスファンドのおすすめについてはこちらの記事をご覧ください。
中級者向け:つみたてNISA内でノーセルリバランスをする
リバランスには2つのやり方があります。
- 売却を伴うリバランス:
膨らんだ銘柄を売却し、縮んだ銘柄の買い増しをすることで配分を調整する - 売却なしのリバランス:
毎月の積立のときに当初の資産配分で買い付けるのではなく、縮んでいる銘柄を多く、膨らんでいる銘柄を少なく買うことで配分を調整する
つみたてNISAで、①の売却を伴うリバランスをすると損をしてしまいます。つみたてNISAのメリット「運用益が非課税」は、売却をするとそこで終了してしまうからです。
最大期間の20年間、複利運用で寝かせに寝かせて資産を増やし切った後に売った方が、節税額は大きくなりお得です。
非課税枠を20年間利用し続けるには②の売却なしのリバランスをするのが良いです。
新興国:先進国=9:1でノーセルリバランスをする具体例
次のような資産配分(新興国株式:先進国株式=9:1)で運用する例で考えて見ます。
- あなたはつみたてNISAで毎月積立をしている
- 目標としている資産配分は「新興国:先進国=9:1」
- 気づいたら配分が「新興国:先進国=7:3」崩れてきていた
売却をせずにリバランスをするには、毎月の積立金額で調整します。
いつもは「新興国:先進国=9:1」で積み立てていたところを「先進国:100%」として、不足している資産を多く買うようにします。
一度で調整しきれなくてもこれを続けていけば、先進国株式の残高が増えていくので、そのうち目標としていた「新興国:先進国=9:1」にもどすことができます。
これで売却をすることなく、つみたてNISAの非課税枠を消費することなく、資産配分の調整ができます。
ただ、この方法は次の理由からやはり中級者向けになってしまいます。
- 自分で目標とする資産配分を定められる人でないと難しい
- どのぐらいの分量を買っていくと何ヶ月で目標配分に到達するかなど、ある程度計算ができないと難しい
- 配分が目標値に戻ったら、当初の積立配分に直すよう定期的なチェックが必要になる
やっぱり難しそうだな、と感じた人は、初心者向けのバランスファンドを買うことをおすすめします。
上級者向け:確定拠出年金などNISA外の資産でリバランスをする
僕はつみたてNISAしかやってないぽっぽ
さらに上級者向けの方法としては、NISAの範囲を超えて確定拠出年金の資産を使ってリバランスをしてしまう方法があります。
確定拠出年金の口座では、何度売買をしようと税金はかかりません。
つみたてNISAだけではなく、確定拠出年金の分も合わせた合計で資産配分を考えます。
上の図では、つみたてNISAと確定拠出年金で次のような配分になっています。
- つみたてNISA:
新興国株式=3000円、先進国株式=7000円
新興国:先進国=3:7 - 確定拠出年金:
新興国株式=30000円、先進国株式=70000円
新興国:先進国=3:7 - 資産全体:
新興国株式=33000円、先進国株式=77000円
新興国:先進国=3:7
目標とする新興国:先進国=1:9にするために、確定拠出年金の方の資産を使ってリバランスをしようというのがこの方法です。
確定拠出年金の中の新興国株式を売り、代わりに先進国株式を買います。
リバランス後の資産配分は次のとおりです。
- つみたてNISA:変化なし
新興国株式=3000円、先進国株式=7000円
新興国:先進国=3:7 - 確定拠出年金:
新興国株式=8000円、先進国株式=92000円
新興国:先進国=3:7 - 資産全体:
新興国株式=11000円、先進国株式=99000円
新興国:先進国=1:9
これで、つみたてNISA内の資産は売却することなく、全体の資産配分を調整できました。
なお、特定口座の資産を利用しても同じようにリバランスは可能です。
ただし、ご覧の通り計算も面倒、かつ、それなりのつみたてNISA以上の資産規模が他口座に必要となってくるので、上級者向けのリバランス方法になります。
確定拠出年金のすべては「確定拠出年金(iDeCo)の完全運用ガイド!初心者が失敗しない始め方、選び方、終わり方まとめ」にまとめているのでぜひご覧ください。
まとめ:初心者はバランスファンドで十分。つみたてNISAは楽天証券で始めよう
上級者向けの方法は「自分で資産配分を組むのが好きで、割と年中資産運用について思いを馳せている」ようなよく言えば勤勉な方、悪く言えば変態な人向けです。笑(僕もここです)
そんなに欲張る必要はありません。初心者の方であれば、バランスファンドでの運用で十分と思います。
「資産配分を自分で組めて、低コストに済ませたい」中級者の人はノーセルリバランスで良いと思います。
リバランスは正確さより定期的にだいたいで行うぐらいがストレスも少なく良いと思います。
あまり、神経質になりすぎず、自分のペースでリバランスしていきましょう!
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1%コストを安くできると、長期の資産運用で有利に働きます。少しでもリターンを増やしたいので、僕もSBI証券から楽天証券のつみたてNISAへ移管をしました。
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楽天証券と他証券会社の比較は、こちらの記事をご覧ください。