こんにちは、シータ(@reuse_theta)です。
「SBI FXでドル転してみたいけど、FXってなんだかこわい手を出したくないな」
「でも自分で調べるのめんどくさいから、誰か安全なやり方教えてくれないかな?」
こんな方向けに、SBI FXでドル転(日本円を米ドルに交換)する方法をご紹介します。
実際に僕がSBI FXでドル転した手順を画像つきで解説するので、「FXって何なの?」という初心者の方でも安全に米ドルに交換ができるようになります。
- SBI FXで安全に日本円を米ドルに交換する方法が分かる
- SBI FXでドル転するときの注意点が分かる
ぜひ最後までご覧ください。
なお、米国株投資で手数料負けしない金額については「米国株(アメリカ株)で手数料負けしない売買金額は?【最低手数料は無料になりました】」で紹介しているので、気になる方はご覧ください。
目次
SBI証券のFXでドル転すると、米国株為替手数料を国内最安(0.2銭)にできる
米国株を買うには「米ドル」が必要で、その際に「為替手数料」が必ず発生しますが、SBI FXを使うと為替手数料を最安の0.2銭にできます。
日本円を米ドルに交換できるいくつかの方法の為替手数料をまとめたものが次の表です。
米ドル 購入方法 | 為替手数料 (1米ドルあたり) |
---|---|
SBI証券 | 25銭 |
楽天証券 | 25銭 |
マネックス証券 | 25銭 |
住信SBIネット銀行 外貨預金 | 4銭 |
住信SBIネット銀行 外貨積立 | 2銭 |
SBI FX | 0.2銭 |
ただし、SBI FXには次のデメリットがあります。
- 1万ドル単位でしか交換できない。
最低でも110万円(1ドル=110円の場合)が必要
まとまったお金が用意できている人が米国株を始める場合、SBI FXで米ドルを調達すると為替手数料を最安に抑えられます。
僕もSBI FXを使って米ドル交換してみましたが、証券会社で普通に為替取引をするよりも2000円以上安く米ドルを買うことができたので、大満足でした。
110万円未満の米ドル両替なら住信SBIネット銀行の「外貨積立」を利用しよう
一方「110万円なんて用意できないよ!」という方も少なくないと思います。その場合は、住信SBIネット銀行の「外貨積立」を利用するのがいいです。
外貨積立なら1通貨あたりの為替手数料を2銭にできます。SBI FXには負けますが、証券会社の25銭と比べれば1/10以下です。
置かれた状況に応じて、次のように米ドル調達方法を使い分けるのがおすすめです。
- 住信SBIネット銀行「外貨積立」:毎月の積立に利用
- 住信SBIネット銀行「外貨預金」:スポットの積立に利用
- SBI FX:110万円以上の一括投資に利用
いずれのパターンもSBI証券と住信SBIネット銀行が不可欠になるので、米国株投資をやる場合はこれら2つの口座を用意すると幸せになれると思います。
SBI FXでのドル転して、現引きでSBI証券へ入金するやり方
- 住信SBIネット銀行の代表口座に入金
- 住信SBIネット銀行代表口座のお金をハイブリッド口座に振替
- ハイブリッド口座のお金をSBI証券FX口座へ振り替え
- SBI FXで日本円を米ドルに交換
- SBI FXで現引→SBI証券の買付け余力に反映
「①代表口座への入金」は普通に銀行口座へお金を振り込むだけなので、割愛します。
SBI FXでドル転するための事前準備
実際に自分で米ドルを買うときは、あらかじめ手順に必要な以下の口座解説を済ませておいてください
- 住信SBIネット銀行
- SBI証券
- SBI FX α
SBI証券の中でFX口座を開設
住信SBIネット銀行代表口座のお金をハイブリッド口座に振替
SBIネット銀行にはメイン口座となる「代表口座」以外に「ハイブリッド口座」と呼ばれる口座があります。この口座にお金を入れるだけで、SBI証券で株や投資信託などが買えるようになるのでとても便利です。
まずはSBIネット銀行へログインします。僕はアプリを愛用してますが、ブラウザからログインしてもOKです。
ホーム画面に「振替」ボタンがあるのでこれをタップします。
振替画面では「どの口座からどの口座へお金を移動させるか」を指定します。
今回は「代表口座」から「ハイブリッド口座」へお金を移します。「出金口座」に「代表口座」を、「振替口座」に「SBIハイブリッド口座」を選び、振替金額を指定しましょう。
SBI FXでのドル転には1万米ドル(約110万円)が必要なので、110万円より多めに振替しましょう。僕はもしものために150万円を振替しました。
「確認する」ボタンを押すと、確認画面に進みます。
内容に問題がなければ、WEB取引パスワードを入れて「確定する」を押します。
これで「ハイブリッド口座」への入金は完了です。
振替はすぐに反映されるので、ホーム画面の残高表示部分をスクロールして「ハイブリッド口座」の残高をみてみてください。
こんな風に入金額が反映されていればOKです。
ハイブリッド口座のお金をSBI証券FX口座へ振り替え
ハイブリッド口座は、株や投資信託を買う場合は追加の手続きなしで使えるのですが、SBI FXで使う場合は振替作業が必要です。
振り替えるには、SBI証券へログインします。
SBI証券画面上部の「入出金・振替」→「振替」へ進みます。
ここでは次の内容を入力します。
- 口座選択:振替元「証券総合口座」、振替先「FX口座」を選択
- 指示可能額:ハイブリッド口座に入っていて、振替可能な残高が表示される
- 指示金額:振り替えたい金額を入力。僕は120万にした
- 取引パスワード:SBI証券の取引パスワードを入力
ここでもSBI FXで最低限必要な1万USドル(約110万円)以上の金額になるよう注意しましょう。
「振替指示確認」を押すと、確認画面にすすみます。
内容に問題ないか確認しましょう。問題なければ「振替指示」をクリックします。
振替完了するとこんな画面になるので、そのまま「FX取引サイト」に進み振替できてるか確認します。
SBI FXで日本円を米ドルに交換
まずは画面上部「口座管理」から振替した金額が反映されているか確認しましょう。
さきほど振り替えた120万円が「預託保証金」のところに表示されてますね。こうなっていれば正しくお金が反映できています。
画面上部「取引」から取引画面にいきます。
ここでは次の内容を入力します。
- 商品:SBI FX α
- 通貨ペア:米ドル-円
- 注文パターン:通常
- 取引:新規買
- 執行条件:成行
- 数量:1(1単位=10000米ドル=約110万)
- 期間:変更しないでOK
- 取引パスワード:アカウント作成時に設定した取引パスワードを入力する
「執行条件」で「指値をして購入価格を指定したい」という人もいるかと思います。僕も指値で買うことありますが、指定した価格まで下がってこないときになかなかドル転ができずやきもきすることが多いです。
単純な積立投資に置き換えて考えると、約定価格など指定せずに「成行」で取引しているに等しいので、あまり眼の前の小銭を拾うことにこだわらず、「成行」で気持ちよくドル転させるのが長期投資家は良いと思います。
確認画面へ進むとこんな画面が表示されます。
問題なければ「注文発注」をクリック。
これで注文完了です。「成行」で注文していればすぐに約定します。
画面上部「照会」→「約定照会」へと進み、約定しているか確認してみましょう。
ここで「米ドル-円」の「買」の注文が表示されていれば、注文は成立しています。晴れて日本円を米ドルへ交換することができました。
SBI FXで現引→SBI証券の買付け余力に反映
「現引」をすると、SBI FXで購入した米ドルを使ってSBI証券で海外株式を買えるようになります。
画面上部「取引」→「現引」と進み、保有中のリストから「現引」リンクをクリックします。
すると、こんな現引注文をする画面になります。
購入した米ドル分(今回の例では1単位)が対象になっていることを確認します。
問題なければ「取引パスワード」を入力し、「注文確認画面へ」をクリック
ここでも内容を確認して、問題なければ注文発注をします。
こんな画像が出れば「現引」の注文は完了です。「注文照会」をクリックして注文状況をみてみます。
注文の直後は「発注状況」が「発注中」となっているはずです。
後述しますが、現引注文は14時までの注文であれば、当日に処理されるのでしばし待ちましょう。
現引前でもSBI証券外国株式口座で買付余力の確認はできる
SBI証券にログインして「外国株式」→「口座管理」→「買付余力」と進むと、通貨ごとの買付け余力が確認できます。
今回は、米ドルを現引したので、米ドルの買付け余力を見てみると、こんな感じになっていると思います。
この画像は、5/20の朝7時に現引したときのものです。1営業日後の5/21の「入金額」のところに「10,000USD」と表示されています。
これは「現引した1万米ドルが明日には入金されているよ」ということを意味します。
入金と同じく、「残高」や「買付余力」のところにも1万USドルが加算されているのがわかりますね。
SBI FXでドル転するときの注意点
FX市場が閉じている時間(土曜AM7:00〜月曜AM7:00)は米ドルを買えない
FX市場は月曜午前7:00〜土曜午前7:00(夏時間のときは6:00)にオープンしています。この期間であればいつでも米ドルを買うことはできます。
逆に土曜午前7:00〜月曜午前7:00(夏時間のときは6:00)は市場が開いていないので、米ドルを買うことができません。
14:00までの現引注文は当日に処理される
SBI FXの「現引」は、14:00までに注文されたものが当日に処理されます。
現引を行うには、毎営業日月曜日夏時間冬時間ともに7:00~14:00、火曜日から金曜日は夏時間6:00(冬時間7:00)~14:00、SBI FX αにて、現引する建玉を指示する方法により行っていただきます。
現引レートは、現引指示日の14:30以降の当社の定めるレート(以下「現引レート」といいます。なお、この現引レートは本取引において当社が提示する取引レートとは基本的に異なります。)を適用します。
現引に伴う買建玉の決済は当該現引レートをもって算出します。建値と現引レートとの差損益金及び現引代金を計算した後、14:30以降に預託保証金から控除いたします。なお、現引した米ドルは証券総合口座の外貨建取引口座へ入金されます。
引用元:SBI証券-現引注文
SBI FXでドル転したときの確定申告はどうすればいい?
米国株の為替にまつわる確定申告について、税務署で直接相談してきました。
- SBI FXでドル転したもの:FXの枠組みで申告をする
- ドル転か米株購入時までの為替差益はスルーでOK
- 配当金として受け取った米ドルで米株を買う場合も為替差益はスルーでOK
- 米株売却からのあらたに米株購入時も為替差益はスルーでOK
米国株の確定申告に関してはネット上にも様々な声があり、どれが正しいのか自分で判断するのは危険です。
不安な部分があれば、面倒かもしれませんが税務署で直接確認してしまうのが確実です。
僕が相談してきた内容は「米国株の確定申告|売却・配当金・待機資金まわりの為替差益【税務署で確認済み】」に詳細にまとめているので、確定申告に不安がある方はぜひご覧ください。
まとめ:米国株は手数料が最安のSBI証券で始めよう
SBI FXでドル転(日本円を米ドルに交換)すると、為替手数料を国内最安の0.2銭に抑えることができます。
この記事で紹介したとおりに操作をすれば、誰でも安全に米ドルを調達できるので、機会があれば是非試してみてください。
米国株をやるなら手数料が最安になるSBI証券が相対的にお得です。
僕は積立NISAは楽天証券を使っていますが、米国株は手数料を最安にできるSBI証券でスタートしました。
口座を作るのは面倒かもしれませんが、ノーリスクで手数料を下げられるので、やらないともったいないです。
もしまだお持ちでない方は、口座開設をして米国株を攻略するベストな装備を整えましょう!
CHECK! SBI証券
その他の証券会社との比較はこちらの記事をご覧ください。
はじめまして。
この記事を見て、米ETF購入しようと思いました。
わかりやすいので、とても助かります。
1つ質問があります。
初心者の質問でがっかりさせたらすみません。
120万円をFXαに入金し、110.029円で1万ドル購入なので、110万290円
120万-110万290円=9万9730円がFXαの口座に残ると思うのですが
この残金はどうされていますか?
SBI証券へ戻すときは手数料は発生するでしょうか?
FXαのFAQから回答を見つけることができず、
お忙しいところ恐縮ですが、返信いただけると幸いです。
ふう丸さん、コメントありがとうございます。
ドル転後の日本円残金は、FXαからSBI証券へ振替ができます。
このとき、手数料は一切かからないので、
またドル転したくなったらFXαに移すこともできますし、
しばらく投資するつもりがなければSBIネット銀行に移すこともできます!
はじめまして。
今回、米国株をSBI証券で購入しようとしています。
とても分かりやすい説明、ありがとうございました!
質問させてください。
SBI FXを使ってドル転・現引して米株を購入したとします。
その後、運用していた米株を売却し円に戻したい場合、
①SBI FXを使ってドル→円へ戻す
②SBI FXからSBI証券の口座へ振替
という経路をたどらなければならないのでしょうか。
その場合、SBIFXは1単位ごと(10000ドルごと)の取引となるため、
1単位に満たない場合は円に戻すことができないという理解でよいでしょうか。
(複数社に分けて購入し、一部の株しか売却しなかった場合等は10000ドルに満たなくなる。)
もしわかれば教えてください。
メープルさん、コメントありがとうございます。
ドルを円に戻す場合は、3つ方法があります。
①SBI FXで円に戻す
②SBIネット銀行で円に戻す
③SBI証券で円に戻す
①SBI FXはおっしゃるとおり10000ドル単位となるため、この額に満たない場合は交換できません。
その場合は、取引制限のない② or ③を使うと良いと思います。
特に為替手数料が安い②の方がおすすめです!
この記事を見て、FXαでドルを購入しようと思います。
そこで、現引について教えて下さい。
現引は、FXαの取引レートではなく現引レートを適用するとあります。
最初に、1ドル=100円の取引レートで1万ドルを交換し、
その後、1ドル=99円の現引レートで現引を行った場合、
1万円の為替差損は発生しますか?
逆に、1ドル=101円の現引レートで現引を行った場合は、
1万円の為替差益になりますか?
ドル購入時と現引時とではタイムラグがあるので為替差損益が発生しますか?
すみませんが、教えて下さい。
よろしくお願いします。
ドルドルさん、コメントありがとうございます。
僕の手元で確認したところ、為替差益は記録されていました。
SBI FXαで発行される「月次取引残高報告書」には
ドル転時が「新規買」として
現引き時が「決済」として
両者の差分を「実現損益」として表示される感じです。
ドル転から現引きまでタイムラグがあった場合は未確認ですが
SBI FXα側で両者を区別する理由はなさそうなので
同様に為替差益が発生するのではと思います。
詳しい説明ありがとうございます。
SBIFXミニで1000ドルずつx10回やった場合は、1万ドルあっても交換できないでしょうか?
ご存知でしたら御教示ください。
ころべさん、コメントありがとうございます。
たしかSBI FXミニの方では現引きができなかった記憶で、1万ドル分あれば現引きはできるのではと思います。
ただ、直接僕がやってみたわけではないので、SBI FXの方に確認してもらうのが確実です。
あまりお役に立てず申し訳ないです!