こんにちは、シータ(@reuse_theta)です。
「ウェルスナビで損失が出たからやめたよ」
「半年ぐらいウェルスナビやってみたけど、じわじわマイナスになってきてたから解約したよ」
Twitterなどでこんな声を見て「あらやだ、私もやめようかしら」とあなたが考えているのだとしたら、とても心配です。
資産運用の本質は長期・分散・積立です。
半年や1年足らずでは損失になることがあります。損失を理由にやめてしまうのはもったいないし、その発想は富裕層と真逆の考え方で危険です。
今回は損失を理由にウェルスナビを解約することが危険な理由を説明します。
「資産運用に初めてチャレンジする」という方は「ウェルスナビ」を通じた長期の資産形成にとって重要なことを「ウェルスナビを完全攻略!資産運用初心者向けに考え方・運用法まとめ」に網羅的にまとめているのでぜひご一読ください。
そんな僕はこの記事で紹介している考え方・運用法で、実際に現在年利6%で運用できているので、きっと資産運用初心者の方のお役に立てると思います。
目次
ウェルスナビで損失が出た?解約する前に知っておくべきこと
ウェルスナビで損失が出るのは、全世界で損失が出ているとき
ウェルスナビはリスク許容度ごとに資産配分を決めていますが、株式の新興国:日欧国:米国の配分は、概ね全世界時価総額の配分になるように調整されています。
参考:WealthNavi_WhitePaper.pdf
これはつまり、「全世界株式平均をとったミニセットをあなたが保有している」ということです。
世界経済が成長すれば、ウェルスナビでも含み益が出て、世界経済が急落すればウェルスナビでも含み損が出るということです。
自分で全世界平均の資産配分を組んでいたとしてもマイナスになるよ。
短期的にマイナスになるなんてことは当たり前。これを受け入れられないと世界の富裕層が実践している資産運用は不可能
全世界時価総額の過去の推移を見てみましょう。
参考:世界開発指標 – Google Public Data Explorer
だいたい、世界経済は10年おきに大きいバブル崩壊を経験してきてます。
最近だと2000年前後でITバブルが、2008年にリーマンショックで経済は大きく縮小しました。
でも、そこから数年もするとバブル期の高値を超えて成長しているのがわかると思います。
なので、半年や1年程度でマイナスになることは至極当たり前のことです。
長期投資では必ず暴落を経験します。しかも、何回も。
上のグラフを例にすると、本当のお金持ちというのは1980年の世界時価総額10兆円の頃に買ったものをずっと手放しません。長期保有します。
ITバブルが来ても、リーマンショックが来てもです。その波を乗り越えると2017年には80兆円になっています。実に8倍です。
1980年に1000万買っていたら、それが8000万円になるわけです。
逆に長期投資の利点を知らない人は、ITバブルやリーマンショックで売ってしまいます。暴落のときに売ってしまっては、残念ながら増えるものも増えなくなってしまいます。
短期の上げ下げにいちいち反応していたら、未来にある大物を取りこぼします。
不安になる原因、それはあなたが株価は将来また上がっていくのか確信が持てていないからです。
全世界の株式時価総額は右肩上がりに増えていく
先ほど全世界株式時価総額の推移を再度見てみます。
参考:世界開発指標 – Google Public Data Explorer
世界の株式時価総額は右肩上がりに増えています。
人が増えれば、施設、食べ物、インフラなどあらゆるものの需要が増えます。需要に労働力が投下されて企業の売り上げが増えます。企業の売り上げが増えると、株価も成長していきます。
一方、人口が増えなかったとしても、技術の進歩により一人当たりの生産性が上がれば、それにより企業の売り上げを増やすことができます。
人口増加とテクノロジーの進化による生産性向上、この2つがある限り経済は成長し続けます。
2018年時点で76億人の世界人口は、2100年には112億人に到達する
国連の人口推計によれば、2018年76億人の世界人口は、2100年には112億人まで増え続けます。
参考:United Nations Population Division | Department of Economic and Social Affairs
2100年以降は世界的にも人口減少になってしまうのか少し気になるところですが、少なくとも今世紀は人口増加はほぼ間違いないので世界経済が成長することに賭けて問題なさそうです。
なので、少なくとも2100年までの期間は、長期投資で資産運用を行うのがベストです。
人口増加、経済成長を信じて世界経済に投資するぽっぽよ!
ウェルスナビの手数料1%は高い?冷静に考えてみよう
「他の人が手数料を高いと言っている」ではなく自力でウェルスナビの仕事をやり遂げられるかで考えてみる
世の中のありとあらゆるものは、自分でやればコストダウンができます。
- DIYによるリフォーム
- 海外就労ビザの手配
- 法人の設立
- イラスト制作
- 文章執筆
- アプリ開発
上記は「外注するとそれなりの費用がかかるけど、自分でやればコストを安くできるもの」の一例です。
自力でやってコストダウンするのが向いている人は、以下に当てはまる人です。
- 1から必要な知識・技術を身につけられる人
- 実際にそれを自分でできる人
僕なら、「DIY」「法人設立」「アプリ開発」は自分でやったことがあるし、やりきる自信があるので自力でやってコストダウンしたいですが、「イラスト制作」「文章執筆」「海外就労ビザの手配」は不得意だし面倒なので、できるなら誰かにお願いしたいです。
つまり、自分のできそうなもの・得意なものは自分でやってコストを抑えて、苦手だし面倒だなと思う部分はお金を出して外注してしまえばいいんですね。
自分の得手不得手は当然、人により異なります。
なので「手数料が高いと他の人が言っているからやめておこう」という考えは、個人的には危ういなと思います。
「ウェルスナビのやっていることは完全に理解できた。これは自分でもできるからやめよう」というのは、最高のやめ方ですね。卒業おめでとうございます!と拍手を送りたいです。
ただ、「ウェルスナビがやってるのはよく分からないけど、手数料が高いらしいからやめよう」は本当に危ないです。
投資経験が浅い日本人。本当にウェルスナビをやめてしまってだいじょうぶなのか心配です。
2018年の投資信託協会アンケートによると、投資信託・ETFの保有者は15%未満です。
参考:投資信託に関するアンケート調査報告書-2018年(平成30年)投資信託全般 – 投資信託協会
明らかに日本人は、世界と比べて資産運用の知識と経験が乏しいです。
そんな中「貯金以外の資産運用をしたことがなく、何をどのように保有するのが良いか自身で判断がつかないまま、ウェルスナビだけやめる」のだとしたら、やはり「ちょっと待って!」と止めたくなります。
資産運用を身近なものに置き換えて想像して見るとわかりやすいかもしれません。
「やったことのない海外就労ビザの手配」を自力で成し遂げるのは難しいのと同じように「やったことのない資産運用を自力で無事成し遂げる」というのは難しいことです。
資産運用経験の乏しい両親にもウェルスナビはすすめられる【成功の秘訣は何もしないこと】
実は、うちの両親も資産運用の初心者です。
「安定収入があっていいね」と最も買ってはいけない「毎月分配型の投資信託」を銀行から買ってしまうほどの初学者であります。(毎月分配型の投資信託は、一般に手数料が高く設定されていて損失を出す可能性が高い)
正しい知識がないと金融機関に簡単に騙されて損をしてしまうんですよね。それこそ手数料1%なんていう比じゃないです。
ですが、そんな両親にもウェルスナビなら胸を張っておすすめできます。AIのロジックが明快で資産運用の王道を代行してくれることが分かっているからです。
周囲の浮ついた情報に惑わされず、淡々とウェルスナビ1本を積み立ててくれる方が、対面の金融機関を頼るよりよっぽど安心です。
資産運用の初心者におすすめしたいのは、以下の2つです。
- ウェルスナビで毎月定額で積み立てる
- 完全に放置する。値動きを見ない(狼狽売り防止)
値動きを見てしまうと「なんだか下がっているぞ。このまま持っていてだいじょうぶなのか」と不安になってしまう人がいます。初心者ほどそうです。将来に確信が持てていないからです。
でも、前述したように世界人口増加とテクノロジーの進歩のおかげでまだまだ世界経済は成長し続けます。
だから短期的な小さな下落に戸惑う必要はありません。資産運用は完全放置で、本来やるべき本業の仕事や副業に集中するのが良いです。
まとめ:損失を理由にウェルスナビをやめようとしている人は、資産運用の本質を学び直すのがおすすめ
資産運用の本質は長期・分散・積立です。
短期の値動きに翻弄されず、どっしりと構えることが長期的には真の資産運用となります。
隣の芝は青く見えるものですが、それも一次的なものです。いつまで続くか分かりません。
国際分散投資は、長期間継続すればするほど成果が出やすくなる資産運用方法です。
損失を理由に解約を考えていた場合は、一度踏みとどまるのが良いと思います。
また、損失を理由にウェルスナビを始められなかった方は、長期目線でこの機会にはじめて見てはいかがでしょうか。