こんにちは、1000万円をインデックス投資で運用しているシータ(@reuse_theta)です。
でも、資産運用をしたことがない人にとっては決して高くはないと思うよ。
この記事ではウェルスナビの手数料が高いのか気になる方向けに、ウェルスナビは資産運用初心者にとって決して高くはない理由をご紹介します。
- ウェルスナビの手数料1%に含まれる内容
- ウェルスナビがやってくれることを自分でやるとどのぐらい面倒なのか
- ウェルスナビの手数料を安くする方法
- 資産運用初心者の賢い時間の使い方
「資産運用に初めてチャレンジする」という方は「ウェルスナビ」を通じた長期の資産形成にとって重要なことを「ウェルスナビを完全攻略!資産運用初心者向けに考え方・運用法まとめ」に網羅的にまとめているのでぜひご一読ください。
目次
ウェルスナビの手数料1%は高すぎる?
「ウェルスナビの手数料が高いなぁ」と言う人は「他の優良な投資信託の信託報酬と比べると高い」という意味で言われることが多いです。
資産運用の上級者なら、「資産配分の決定」「投資する銘柄の決定」「毎月の自動積立設定」「定期的なリバランス」と言ったことを自力でできるし、相場が急落したときも慌てて売却してしまうようなミスをすることもありません。
- 上級者:自分でできるレベルの作業に1%の手数料を払うのは高すぎる
上級者にとって自分でもできる作業に1%を払うのは高い、ということなのですが、初心者にとってはそこが未知の領域で、勉強するとしたら多大な労力が必要で、多くの時間がかかってしまいます。
その学習時間と運用労力を「手数料1%で買える」と考えると、初心者にとってけして高いとも言えないと思います。
手数料1%に含まれるもの
ウェルスナビは預かり残高の年率1%が手数料でかかります。
手数料 | 預かり資産 3000万円まで | 年率1.0% (税別) |
3000万円を 超える部分 | 年率0.5% (税別) | |
入金 | クイック入金 | 無料 |
自動積立 | 無料 | |
金融機関振込 | お客様負担 | |
出金 | 出金手数料 | 無料 |
取引 | 売買手数料 | 無料 |
為替手数料 | 無料 | |
為替スプレッド | 無料 | |
リバランス | 無料 | |
口座開設 | 無料 |
- 入金:クイック入金や自動積立をすれば無料
- 出金:無料
- 売買手数料:無料
- 為替手数料:無料
- 為替スプレッド:無料
- リバランス:無料
海外ETFの自動積み立て
まずウェルスナビは海外のETFを毎月自動で積立購入してくれますが、海外ETFの自動積立の取り扱いはSBI証券のみで、他の証券会社では手動で毎月購入しなければなりません。
海外ETFの売買手数料
売買手数料は、NISA口座であれば無料ですが、特定口座では売買代金の0.45%かかります。
為替手数料・スプレッド
為替手数料・スプレッドは、手間を惜しまずSBIFXやSBIネット銀行で事前に為替交換すると安くあげることもできますが、SBI証券で通常通り為替取引をすると1ドルあたり25銭です。1ドル=110円と考えると0.22%相当の手数料になります。
リバランス
最後にリバランスです。
リバランスとは
日々の運用していくなかでアメリカ株が上昇し、日本株が下落するなどして、目標とする資産配分からズレが生じてきたら、配分が下がった銘柄を買い増し、配分が増えすぎた銘柄を売却することで、当初の配分に戻すことです。
ウェルスナビは「リバランス機能付き自動積立」があるので、毎月の自動積立の時に配分が少ない銘柄を多く買い、配分が多い銘柄を少なく買うという配分調整を自動で行ってくれています。
これは僕の1ヶ月目と2ヶ月目の取引記録ですが、配分が最初と違いますよね。
先月よりも米国株が値上がりし、新興国株が値下がりしたので、もともとの資産配分を維持するために今月分の米国株を少なく、新興国株を多く買ってくれているんです。
また、原則半年に1度のリバランスも行ってくれるため、完全放置で最適な資産配分が保たれます。
改めて手数料1%に含まれているものを整理
ここまでを整理すると、次のものが手数料1%に含まれていることになります。
- 売買手数料、為替手数料・スプレッド代(購入金額の0.67%)
- 何をどれだけ買うか、資産配分の計算
- 本来手動で行う買い付け、配分調整などの作業代
僕のようなインデックス投資をするのが趣味な人は、今の保有銘柄から外国株式や新興国株式の資産配分を計算してバランスを確認したり、リバランスの計画を立てるのを楽しめると思いますが、おそらく多くの初心者の方にとって面倒な作業と思います。
投資の上級者な方々は、ウェルスナビがやってくれることを自分でもできるので手数料1%は高いと言ってます。
逆に「まだ作業内容があまりイメージできてない」「勉強が必要と感じる」という方は、1%でも割安の可能性があるので、検討してみる価値は十分にあります。
ETFの信託報酬は別途かかる
ウェルスナビの手数料1%の中には、「海外ETFの信託報酬」は含まれていません。
ウェルスナビが内部で運用しているバンガード社ETFの信託報酬は、世界的にも非常にコストが安くて優良なETFですが、それでも平均すると年率で0.10%〜0.14%の手数料が別途かかります。
これはウェルスナビから手数料として差し引かれるわけではないので気づきにくいですが、ETFの価格に間接的に反映されています。
つまり、手数料1%と信託報酬0.14%を合計した1.14%が、ウェルスナビで1年間運用したときにかかる手数料となります。
手数料が高すぎてウェルスナビは手数料負けする?
以下はウェルスナビの公式で公開されている手数料1%を差し引いた後のリターンです。
参考:WealthNaviの運用実績|ロボアドバイザーならWealthNavi(ウェルスナビ)
2016年1月から2019年9月までの手数料1%を差し引いた後のリターン実績では、リスク許容度5ではリターン18.7%と十分な成果が出ています。
また、上記リターンを年率に換算すると+7.46%にもなります。
リスク許容度別のリターンの詳細は「ウェルスナビのリスク許容度おすすめは?具体例を交えて徹底比較!」でも徹底比較しているのでリターンが気になる方はぜひ一度ご覧ください。
ウェルスナビの手数料の計算方法は?
- 1日分の手数料:計算日の時価評価額×1%(手数料率)÷365×1.1(消費税)
- ただし、3000万円を超える分は手数料率0.5%で計算
- 上記計算式で毎日1日分の手数料を計算し、1ヶ月分を合計
- 1ヶ月分の合計額を翌月1日に支払い(1円未満切り捨て)
ウェルスナビの手数料はいつどこから引かれる?
お休みの場合は次の営業日に引かれるよ
僕の8月分と9月分の手数料はこのようになってます。
9月は1日、2日が土日だったので、週明けの3日に引き落とされてます。
引き落としは、ウェルスナビの中の「現金」項目から差し引かれます。
ウェルスナビの手数料を割引してもらう方法
ウェルスナビはここまで紹介したとおり、年率で1.10%〜1.14%の手数料がかかりますが、いくつか手数料が割引になるサービスがあるのでご紹介します。
- 長期割
- DeTAX
長期割
長期割はその名の通り、長いこと継続すると手薄料が最大0.90%まで割引してくれるサービスです。
- 6ヶ月ごとに手数料が減少
- 運用金額が50万円以上なら0.01%減少
- 運用金額が200万円以上なら0.02%ずつ減少
- 最大で0.90%まで下がる
資産運用は長期間続けてこそ意味があるので、こういった長く続けるほどお得になる特典は嬉しいですね。
DeTAX(自動税金最適化)
もう1つ、実質的に割引につながる「DeTAX」があります。
DeTAXは、手持ち資産の中で含み損と含み益がある場合、それらを相殺して支払う税金を減らしてくれるサービスです。
- ETFの分配金やリバランス時の売却益で利益が確定する
- 他の銘柄に含み損がないかをチェック
- 含み損があるとき、一度売却し、そのまま買い戻すことで損失を確定させ、利益と相殺する
※税金が2万円以上となる場合を目安として発動
DeTAXのおかげで年間の手数料は実質0.4%〜0.6%負担が軽くなるんだと、柴山CEOも言ってます。
「WealthNavi for SBI証券」の運用手数料は1%ですが、多くの場合、「DeTAX」(デタックス)の機能により年間0.4~0.6%程度の負担減となるため、事実上のコストはそれよりも少ないものになるでしょう。
これもAIならではの嬉しいサービスです。手動でもできますが、やろうとすると面倒なので痒いところに手が届く、良いサービスだと思います。
ウェルスナビの手数料引き下げは今後ありうる
あまり日本では知られていませんが、実は海外では、信託報酬が無料の投資信託が登場するほど、価格競争は加熱しています。
アメリカの証券会社「Firstrade」は、株・ETF・投資信託全ての売買手数料を無料化したり、バンガードが自社で提供するプラットフォーム上では、他社ETFの売買手数料の無料化が始まっています。
国内でも「eMAXIS Slim」と「ニッセイ」の投資信託は信託報酬引き下げ合戦が繰り広げられていますが、ウェルスナビも預かり残高が増えてくれば手数料の割引は十分考えられます。
海外のロボアド大手「Wealthfront」の年間手数料は0.25%です。
ウェルスナビの預かり残高は先日4000億円を突破しましたが、今後さらに増えていけば手数料値下げもあり得ます。
最も割安にウェルスナビを使い倒す方法は、小額で運用しながら資産運用を学習させてもらうこと
「それでもやっぱり手数料1%はちょっと高いよなぁ」という方には「小額で運用しつつ運用方法を学んでしまう」方法をおすすめします。
ウェルスナビは最も小額の場合、初期資金10万円、毎月1万円の積立で運用することができますが、この場合年間での手数料は2,000円にも満たないです。
2,000円しか払っていなかったとしても、1,000万円運用している人と変わらず同じクオリティのサービスをウェルスナビは提供してくれます。
ウェルスナビがスタートする前は「具体的なリバランス前後の配分データ」や「毎月の積立配分調整方法」「DeTAX履歴」を一般投資家が知る方法はありませんでした。読書で手法を知ることはできましたが、実際の運用データを確認できるものはなかったのではないでしょうか。
自動リバランスなどのサービスを受け、さらに実運用データもたった年間2000円で見れるというのは、明らかに割安に感じます。
資産運用は複利効果が効くため、運用期間を長くする=早く始めるほど資産額は大きくなります。
「よくわからないから手が出せない」ではいつになっても資産は増えないので、次のようにウェルスナビを活用すると資産を増やしつつ、学習時間も稼げるのでおすすめです。
- ウェルスナビを小額で始めつつ、運用方法を学ぶ
- 学習が進み自力でも運用できそうなら、自分で運用を始める
- いくら学んでも理解できない、そもそも学習がめんどうならウェルスナビをそのまま活用
運用資産が大きく、運用期間が長いほど手数料の影響は大きくなりますが、資金が小さく、期間も短ければ年間2000円程度で大した金額にはなりません。
手数料の数字に過剰反応するより「何を得られるか」を基準に考えた方が大局的には得の方が大きいはずです。
まとめ:ウェルスナビの手数料は運用初心者の方からすればけして高くない
ウェルスナビの手数料1%は、「自分で資産運用できる上級者」にとっては割高ですが、初心者の方にとっては安い買い物と言えます。
もし「自分でどのように資産運用すればよいかわからない」という方は、ウェルスナビを小額ではじめてみると、具体的にどんな商品をどんな配分でいつ買い付けているのかが見えるようになるので、本で読むだけよりも理解を深めることができるようになると思います。
その上で、学習が進み独り立ちができる確信が持てれば、自分で投資信託を運用すればOKです。
ちなみに既に投資信託で運用していて、運用方針も明確な人にとってはウェルスナビは明らかに不要なので始めない方が良いです。
もし「よくわからないから何年も資産運用に手が出せていない」のなら、資産運用はいったんウェルスナビに任せて、運用しながら理解を深める方が賢い選択です。
この機会に口座開設しておきましょう。
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