こんにちは、2018年はウェルスナビの確定申告をしたシータ(@reuse_theta)です。
「ウェルスナビは全自動でやってくれるから良さそうだけど、税金まわりはどうなんだろう」
「確定申告は必要だったら面倒だな」
と気になっている人も多いと思います。そんな方向けにウェルスナビの確定申告について徹底解説します。
結論から言うと、他の証券会社と同じく特定口座(源泉徴収あり)を選べばウェルスナビも確定申告は不要です。
- ウェルスナビの口座は特定口座(源泉徴収あり)を選べば確定申告は不要
- 確定申告をするほうがお得なケースがわかる
- 海外投資の二重課税・外国税額控除がわかる
「資産運用に初めてチャレンジする」という方は「ウェルスナビ」を通じた長期の資産形成にとって重要なことを「ウェルスナビを完全攻略!資産運用初心者向けに考え方・運用法まとめ」に網羅的にまとめているのでぜひご一読ください。
目次
ウェルスナビで確定申告は必要?【特定口座(源泉徴収あり)を選べば不要】
ウェルスナビでは、「特定口座(源泉徴収あり)」を選択すれば、確定申告が不要になります。
「特定口座(源泉徴収あり)」にすると、取引利益から税金をウェルスナビ側で勝手に差し引いてくれるのです。
日本証券業協会の調査によると、92%の人が特定口座の中でも(源泉徴収あり)を選択しています。
特定口座(源泉徴収なし)を選ぶのは上級者の人だね
ウェルスナビで発生する税金
先に確定申告の話をしましたが、確定申告で支払うべき税金の種類も確認しておきましょう。
ウェルスナビで発生する税金は2種類あります。
- 売却益への税金:譲渡所得で税率20.315%(所得税15.315%、住民税5%)
- 分配金への税金:配当所得で税率20.315%(所得税15.315%、住民税5%)
これらは、他の証券会社で株や投資信託の取引をした場合も同様の税金がかかります。
特定口座(源泉徴収あり)の口座を開設しておけば、これらの税金処理をウェルスナビの方で全自動で行ってくれます。
ウェルスナビにある3種類の口座の違い【特定口座(源泉徴収なし・あり)・一般口座】
特定口座(源泉徴収あり)が最も初心者におすすめの口座ですが、ウェルスナビには他にも2つの口座があります。
- 特定口座(源泉徴収あり)
- 特定口座(源泉徴収なし)
- 一般口座
違いを表にまとめると以下のようになります。
口座種別 | 年間取引報告書 | 確定申告 |
---|---|---|
特定口座 (源泉徴収あり) | ウェルスナビ が作成 | 不要 |
特定口座 (源泉徴収なし) | ウェルスナビ が作成 | 自分で 確定申告 |
一般口座 | 自分が作成 | 自分で 確定申告 |
特定口座(源泉徴収なし)は、確定申告は自分でやる必要がありますが、年間取引報告書はウェルスナビが作成してくれます。
作成された年間取引報告書に記載されている数字を書類に転記すれば、複雑な計算の手間を省いて確定申告ができます。
一般口座は、年間取引報告書の作成に当たる計算を自力でやる必要があり、さらに確定申告もしなければなりません。
多くの人にとって特定口座を選ぶことが最適です。
こんな人は確定申告をした方がお得
特定口座(源泉徴収あり)がイチオシですが、場合によっては確定申告をした方がお得な場合もあります。
- 複数口座での損益通算
- 損失の翌年繰越
- 所得が38万円以内
- 外国税額控除で二重課税回避
複数の金融機関で取引をしていて、ある口座では損失が出ていて、ある口座では利益が出ている人
特定口座(源泉徴収あり)は、源泉徴収で自動的に税金を払ってくれていますが、複数の証券会社で特定口座を持っていても口座ごとに税金を徴収しています。
もし、1つの特定口座で損失があり、もう1つの特定口座で利益がある場合、確定申告をして2つの口座合算で損益を出すことで、支払う税金を減らせます。
今年の損失が大きく翌年へ損失繰越が出来る人
確定申告をすると、今年の損失を翌年に繰り越すことができます。
この場合、確定申告をするとお得です。
ただ、ウェルスナビのような長期投資を前提とした場合は、あまりやる必要はありません。
後で説明するウェルスナビの機能「税金最適化(DeTax)」でも税金が減らせるからです。
専業主婦など給与所得がなく、ウェルスナビの利益が38万円以内の人
もし、専業主婦の方のように給与所得がない場合、ウェルスナビの利益が38万円以内に収まっていれば、確定申告をすることで源泉徴収された税金を取り返すことができます。
二重課税は絶対嫌!外国税額控除を受けたい人
そもそも二重課税って何?
各国との間で「このぐらいの税率にしましょう」というのを定めた租税条約が結ばれることがあります。
ウェルスナビでは、アメリカが発行国のETFに投資をしていますが、日本とアメリカは租税条約があり、分配金は10%課税となっています。
そのため、ウェルスナビのETFから分配金が払われる時、アメリカでまず10%の税金が差し引かれます。
- 真の分配金 – 米国源泉徴収(10%)= 日本に届く分配金(真の配当金の90%)
- 日本に届く分配金 – 国内源泉徴収(20%)= 僕らが受け取る配当金(真の分配金の72%)
僕らが受け取る分配金は元の金額から72%に減額された金額なのです。
アメリカの課税と日本の課税が二重にされてしまうのが二重課税問題です。
二重課税は外国税額控除の確定申告で還付してもらえる
ウェルスナビから発行される「年間取引報告書」を使って確定申告をすれば、外国税額控除がもらえて税金の一部を還付してもらえます。
ただし、アメリカで徴収されている10%が全額戻って来るわけではないので注意です。
外国税額控除の計算式は以下のようになっています。
所得税の控除限度額=その年分の所得税の額×(その年分の調整国外所得金額/その年分の所得総額)
この式だと外国の所得(配当金)に対して、日本の所得が大きい場合、結構少なくなります。
なので、100万円ぐらいで資産運用を始める人には労力に見合わない可能性が高いので、期待しすぎないようにしましょう。
確定申告はデメリットもあるので要注意
確定申告をすると税金が還付されるのは嬉しいことですが、もし配偶者控除や扶養控除の対象者がやる場合は注意が必要です。
参考:総合課税と申告分離課税
分配金に対して確定申告をすると、扶養控除の判定に使われる「合計所得金額」に分配金額が加算されてしまいます。
予期せず合計所得が増えてしまい、配偶者控除や扶養控除の対象から外れてしまうこともあるため、確定申告をするときやちゃんと計算をした上でやるのが良いです。
ウェルスナビは自動で税金最適化(DeTax)してくれる
ここまで確定申告をした方がいい人、注意が必要な人をまとめてきましたが、そもそもウェルスナビには自動で税金を最適化するという素晴らしい機能があります。
- ETFの分配金やリバランス時の売却益で利益が確定する
- 他の銘柄に含み損がないかをチェック
- 含み損があるとき、一度売却し、そのまま買い戻すことで損失を確定させ、利益と相殺する
※税金が2万円以上となる場合を目安として発動
なので、相場が冷え込んでいるときは配当金の税金はうまくDeTAXで帳消しにしてくれるケースもあるのではないかと思います。
なので、「絶対に確定申告しないと損しちゃう!」なんてことはないので安心してください。
まとめ:特定口座(源泉徴収あり)を選べば確定申告不要
ウェルスナビの確定申告と税金まわりについてまとめました。
長々と書きましたが、90%以上の人にとっては「特定口座(源泉徴収あり)」で口座を開設して放置しておくだけで問題ありません。僕もそうしています。
確定申告をするのは10%のマニアックな上級者の方向けの税金対策と覚えておけばOKです。
なので、税金や確定申告のことは気にせずウェルスナビを利用してみてください。
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