こんにちは、シータ(@reuse_theta)です。
ロボアドバイザーで資産運用してみようかと思って調べてみると、「ウェルスナビ」と「テオ」が出てきて、どちらがいいのかわからないことありますよね。
結構僕のまわりでも「テオってどうなの?ウェルスナビとどっちがいいの?」という声を聞くことが増えたので、記事にしたいと思います。
この記事では、ウェルスナビとテオの違いを比較。徹底解説します。
「資産運用に初めてチャレンジする」という方は「ウェルスナビ」を通じた長期の資産形成にとって重要なことを「ウェルスナビを完全攻略!資産運用初心者向けに考え方・運用法まとめ」に網羅的にまとめているのでぜひご一読ください。
そんな僕はこの記事で紹介している考え方・運用法で、実際に現在年利6%で運用できているので、きっと資産運用初心者の方のお役に立てると思います。
THEO(テオ)とは

「THEO」は株式会社お金のデザインが運営するロボアドバイザーによる資産運用サービスです。
実はウェルスナビよりも早い2016年2月16日にリリースされたロドアドバイザーです。
ウェルスナビと同じようにETFで国際分散投資を行い、ユーザーは完全放置で資産運用ができます。

生前、絵が売れなかったゴッホを
経済的に支えたのが弟のテオでした。
「お金」を通じて、
自分らしい生き方をサポートしたテオ。私たちも、
テクノロジーを駆使することで、
すべての人にとっての「テオ」になれないか。
そんな想いから、
このサービスを「THEO(テオ)」と名付けたのです。
絵が売れなかったゴッホを経済的に支えた弟のテオ。全ての人にとっての「テオ」になりたい。
だなんて、超おしゃれな名前の由来です。しびれますね。
と、そんなテオなのですが、一見ウェルスナビとどこがどう違うのか分かりません。
両者の違いを次から見ていきます。

ウェルスナビとテオの違いを比較

| 項目 | ウェルスナビ | テオ |
|---|---|---|
| 手数料 | 1% | 1% |
| 3000万以上部分 | 0.50% | 0.50% |
| 長期割 | 最大0.90% まで割引 | × |
| 最低投資額 | 10万円 | 1万円 |
| 自動積立額 | 1万円〜 | 1万円〜 |
| 自動積立 | ◯ | ◯ |
| 自動リバランス | ◯ | ◯ |
| 投資銘柄数 | 7 | 33 |
| 投資 アルゴリズム | 市場 ポートフォリオ | 分散最小 ポートフォリオ |
| 資産配分変更 | リスク許容度 を変更 | カスタマイズを 自分でできる |
| DeTAX | ウェルスナビ のみ | × |
| クイック入金 | ◯ | ◯ |
| アプリ | ◯ | ◯ |


ウェルスナビとテオの共通点

手数料は同じ


- 手数料:1%
- 預かり金3000万以上:0.5%


積立、リバランス機能あり


- 自動積立額:1万円〜
- 自動積立機能:あり
- 自動リバランス機能:あり
ただ、リバランスの頻度が異なります。THEOの方は毎月リバランス、ウェルスナビは原則半年に1度です。
ウェルスナビとテオで違う点

最低投資額



テオは1万円から始められるので、少額で投資をしたい人にとっては嬉しいポイントです。
取り扱い銘柄数


- テオ:33
- ウェルスナビ:7

ウェルスナビは、バンガード社のETFを中心に分散投資をしています。
| ETF | アセットクラス | 名称 | 信託報酬 |
|---|---|---|---|
| VTI | 米国株 | Vanguard Total Stock Market ETF | 0.03% |
| VEA | 日欧株 | Vanguard FTSE Developed Markets ETF | 0.05% |
| VWO | 新興国 | Vanguard FTSE Emerging Markets ETF | 0.14% |
| AGG | 米国債券 | iShares Core U.S. Aggregate Bond ETF | 0.06% |
| TIP | 先進国国債 | iShares TIPS Bond ETF | 0.20% |
| GLD | 金 | SPDR® Gold Shares | 0.40% |
| IYR | リート・不動産 | iShares U.S. Real Estate ETF | 0.43% |
VTIは米国単体に投資するETFですが、VEAは米国以外の先進国に投資をするETFです。
「FTSE Developed All Cap ex US Index」というインデックスに追従するよう設計されていて、先進国の国々に以下の配分で投資をしています。
| 国 | 割合 |
|---|---|
| 日本 | 21.89% |
| イギリス | 15.68% |
| カナダ | 8.41% |
| フランス | 8.37% |
| ドイツ | 8.01% |
| スイス | 6.57% |
| オーストラリア | 6.18% |
| 韓国 | 4.34% |
| 香港 | 3.18% |
| オランダ | 3.05% |
| スペイン | 2.60% |
| スウェーデン | 2.59% |
| イタリア | 2.31% |
| デンマーク | 1.46% |
| シンガポール | 1.11% |
| ベルギー | 1.00% |
| フィンランド | 0.99% |
| ノルウェー | 0.78% |
| イスラエル | 0.47% |
| オーストリア | 0.30% |
| ニュージーランド | 0.29% |
| アイルランド | 0.23% |
| ポルトガル | 0.18% |
| 合計 | 100.00% |
また、VWOは新興国に投資するETFで、追従するインデックスは「FTSE Emerging Markets All Cap China A Inclusion Index」です。
投資対象の国は以下のようになっています。
| 国 | 割合 |
|---|---|
| 中国 | 36.29% |
| 台湾 | 12.46% |
| インド | 11.20% |
| 南アフリカ | 7.86% |
| ブラジル | 7.50% |
| ロシア | 4.04% |
| メキシコ | 3.71% |
| タイ | 3.36% |
| マレーシア | 2.95% |
| インドネシア | 1.96% |
| ポーランド | 1.38% |
| チリ | 1.29% |
| フィリピン | 1.23% |
| カタール | 1.04% |
| アラブ首長国連邦 | 0.91% |
| トルコ | 0.80% |
| コロンビア | 0.48% |
| ギリシャ | 0.39% |
| ペルー | 0.39% |
| ハンガリー | 0.33% |
| チェコ | 0.21% |
| エジプト | 0.18% |
| パキスタン | 0.07% |
| Totals | 100.00% |

でも、そしたらテオはなんで銘柄の数が多いぽっぽ?

投資アルゴリズム

ウェルスナビは市場ポートフォリオ
ウェルスナビは、ノーベル賞を受賞した理論に基づいた資産配分「市場ポートフォリオ」を目指しています。
簡単に言うと「全世界の時価総額比率どおりに各国の株を持つ」という考え方です。

ウェルスナビはVTI、VEAやVWOの3つの異なるエリアへ投資するETFを組み合わせて全世界への時価総額比率どおりに投資するよう調整されています。
テオは分散最小ポートフォリオ+スマートベータ
一方、テオは「分散最小ポートフォリオ」という別のアプローチをとっています。
分散とは、投資の世界でいう「リスク」、つまり「バラツキ」のことです。

「分散最小ポートフォリオ」は「リスクが最小になる、値動きが穏やかなポートフォリオを組みましょう」という考え方です。
また「スマートベータ」と呼ばれる「ちょっと賢いインデックス投資」に当たるものも取り入れています。
この辺の考え方は、まだ「枯れていない」比較的新しい手法で、「正しそうにも見えるけど、まだ本当に正しいかはわからない」考え方です。
なので、どちらが好きかは人によって分かれるところだと思います。
「時代は分散最小ポートフォリオでしょ!」「スマートベータ最高!」と言う人にとっては良いロボアドバイザーかもしれません。

資産運用方針を自分でカスタマイズできるのはテオ



テオは「グロース」「インカム」「インフレヘッジ」と資産を分類していますが、この配分を自分でカスタマイズできます。

テオの公式サイトには配分例が公開されてます。
公式:THEO[テオ] 1周年 1st Anniversary わたしの資産公開

俺はリスクをもっととりたいんだ!と言う人は、債券・金・不動産を〇にして全部を株に回すこともできるのはいいですね。
ただ、自分でポートフォリオを組むのはちょっと上級者向けかもしれませんね。
DeTAXはウェルスナビのみ


ウェルスナビだけの特徴として「DeTAX」があります。
- ETFの分配金やリバランス時の売却益で利益が確定する
- 他の銘柄に含み損がないかをチェック
- 含み損があるとき、一度売却し、そのまま買い戻すことで損失を確定させ、利益と相殺する
※税金が2万円以上となる場合を目安として発動

DeTAXのおかげで年間の手数料は実質0.4%〜0.6%負担が軽くなるんだと、柴山CEOも言ってます。
「WealthNavi for SBI証券」の運用手数料は1%ですが、多くの場合、「DeTAX」(デタックス)の機能により年間0.4~0.6%程度の負担減となるため、事実上のコストはそれよりも少ないものになるでしょう。
このメリットは、相当大きいですよね。
長期割はウェルスナビのみ

長期割もウェルスナビだけの特典です。
その名の通り、長いこと継続すると手薄料が最大0.90%まで割引してくれるサービスです。
- 6ヶ月ごとに手数料が減少
- 運用金額が50万円以上なら0.01%減少減少
- 運用金額が200万円以上なら0.02%ずつ減少
- 最大で0.90%まで下がる
資産運用は長期間続けてこそ意味があるので、こういった長く続けるほどお得になる特典は嬉しいですね。
結局どっちがいいの?!おすすめはウェルスナビ


テオの方は「分散最小ポートフォリオ」「スマートベータ」「ポートフォリオカスタマイズ」など、ある程度良し悪しが分かる中級者向けで結構人を選ぶサービスだなという印象を僕は持ちました。
対して、ウェルスナビは運用方針は「市場ポートフォリオ」と言う王道も王道のど真ん中で、「DeTAX」「長期割」などユーザのコスト削減を意識したサービスが好印象です。
どちらを身内に勧めるかと言われれば、僕はやはり「ウェルスナビ」ですね。
ウェルスナビは初心者でもとっつきやすく、万人向けなので勧めやすいです。
テオはこんな人におすすめ

- スマートベータでAI運用したい
- リスクが少ない運用をしたい
- 自分でポートフォリオをカスタマイズしたい
まとめ
ウェルスナビとテオを比較しました。
個性が光るテオか、万人向けのウェルスナビか、好みは分かれるところだと思いますが、初心者向けとしては僕はウェルスナビを推します。
資産運用の王道「市場ポートフォリオ」やお財布に優しい「DeTAX」「長期割」があるウェルスナビに興味が出てきた方は、ぜひ申し込んでみてください。


