こんにちは、シータ(@tsumitate_theta)です。
この記事では「eMAXIS Slim先進国株式インデックスってなんなの?」「目論見書ってやつ読むのめんどくさいんだけど」という方向けに、eMAXIS Slimの詳細をわかりやすく解説します。
- eMAXIS Slim先進国株式インデックスの特徴が分かる
- eMAXIS Slim先進国株式インデックスと組み合わせがいい投資信託が分かる
その他のeMAXIS Slimシリーズについては「eMAXIS Slimの実質コストが判明!今後はeMAXIS Slimだけ買えばいい」で紹介しているので、脱初心者を目指している方はぜひご覧ください。
それでは早速いってみましょう!
目次
eMAXIS Slim先進国株式インデックスの評価は?運用コストを抑えたい人に必須の1本
「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」の最大の特徴は、圧倒的な信託報酬の安さです。
同じ先進国株式クラスの中では、最安の信託報酬・実質コストになっています。
基本情報はこちらです。
ファンド名 | eMAXIS Slim 先進国株式インデックス |
---|---|
設定日 | 2017/02/27 |
商品種別 | インデックス投信 |
資産クラス | 先進国株式 |
対象インデックス | MSCI コクサイ・インデックス |
購入手数料 | 0% |
信託財産留保額 | 0% |
信託報酬 | 0.1023% |
実質コスト | 0.18389% |
純資産総額 | 2215.65億円 (2021/06/30) |
主な販売会社 | 楽天証券、SBI証券、マネックス証券 |
対象指数はMSCIコクサイインデックス
eMAXIS Slim先進国株式は、「MSCIコクサイインデックス」の値動きと同じ成果を目指します。
「MSCIコクサイインデックス」は、先進国23カ国から日本を除いた22カ国の株式で構成されています。
内訳は次のとおりです。
国・地域 | 割合 |
---|---|
アメリカ | 67.93% |
イギリス | 6.36% |
フランス | 4.19% |
カナダ | 3.76% |
スイス | 3.31% |
その他 | 14.45% |
Apple、マイクロソフト、Amazon、Google、Facebookなんかも入ってるよ
信託報酬・実質コストは先進国株式で最安
投資信託の3種類の手数料がありますが、「eMAXIS Slim先進国株式」では以下のように信託報酬のみになっています。
- 購入時手数料:なし
- 信託財産留保額:なし
- 信託報酬:0.1023%
実質コストも安い
「信託報酬」は言わば、額面の費用(運用前に定めた費用)で、実際に運用してみるとそれ以上に費用が発生することがあります。
なので、正しいコストの比較は実質コストで見るといいです。実質コストの比較は次のとおりです。
ファンド名 | 信託報酬 (税込) | 実質コスト | 純資産総額 |
---|---|---|---|
eMAXIS Slim 先進国株式 | 0.1023% | 0.1783% | 988.89億円 |
ニッセイ 外国株式 | 0.1023% | 0.1893% | 1673.05億円 |
「eMAXIS Slim先進国株式」の実質コストは最安です。
信託報酬の時点では「ニッセイ外国株式インデックスファンド」も同じ水準なのですが、実質コストも加味すると「eMAXIS Slim先進国株式」が最安となります。
信託報酬の値下げを実施するeMAXIS Slimは長期保有に心強い
eMAXIS Slimのすごいところは、他社に信託報酬の最安を更新されてしまったら、すかさず値下げを決行して最安値に食らいつく運用をしていることろです。
eMAXIS Slimのコンセプトは「業界最低水準の運用コストを目指す」は伊達じゃありません。
eMAXIS Slim先進国のこれまでの信託報酬値下げは次のとおりです。
- 2017/10/02:
信託報酬0.216% → 0.2052% - 2017/11/10:
信託報酬0.2052% → 0.20412% - 2018/01/30:
信託報酬0.20412% → 0.11826% - 2018/07/25:
信託報酬0.11826% → 0.11772% - 2019/06/25:
信託報酬0.11772%→0.107892% - 2019/12/27:
信託報酬0.10989%→0.10615% - 2020/03/17:NEW!
信託報酬0.10615%→0.1023%
ここまでされると「あなたについていきます」って気になるよね
利回りは10年以上の長期で見れば5%〜12%の範囲に
eMAXIS Slim先進国株式はまだ日が浅く、2年程度の実績しかないのでこの数字を見てもあまり長期投資の参考にはなりません。
代わりに連動する指数「MSCIコクサイインデックス」の利回りを見てみます。
以下は2019年6月末時点での「MSCIコクサイインデックス」の利回りです。
- 1年:6.2%
- 3年:14.8%
- 5年:9%
- 10年:13.3%
- 15年:8%
- 20年:5.1%
- 30年:8.2%
参考:『MSCI コクサイ・インデックス (KOKUSAI) (円)』 |株価指数
実際にはこの利回りから、実質コストに当たる0.2%を差し引けばリアルな数字に近づくと思います。
10年以上の長期で見れば、5%〜12%ぐらいの範囲に収まりそうですね。
年利5.7%で毎月3万円の積み立てを20年継続すると1340万円に増える
例えば、20年利回り5.9%を使って20年運用するといくらになるかシミュレーションしてみます。
実質コスト0.2%を差し引いて、計算には5.7%を使うことにします。
年利5.7% = 年利5.9% – 実質コスト0.2%
毎月30,000円を20年積み立てたシミュレーションはこちらです。
- 元本+運用益:13,442,544円
元本:7,200,000円
運用益:6,242,544円
積立金額を変えて計算してみたい場合は、こちらのシミュレータを使えば一発でグラフ化できるのでぜひご利用ください。
分配金は抑制する方針
分配金は基本的に出さない方針としています。
分配金額の決定にあたっては、信託財産の成長を優先し、原則として分配を抑制する方針とします。(基準価額水準や市況動向等により変更する場合があります。)
「毎月分配金」などの人気を見ると、分配金がある方が嬉しく感じる人が多いのだと思いますが、長い目で見ると真逆の結果です。
分配金が払い出されるとその金額に対して20.315%の税金がかかります。
分配金を払い出さない投資信託は、税金の分だけ得になります。
純資産総額は順調に右肩上がり
最新の純資産総額の推移はこちらです。
参考:eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | eMAXIS
グラフをみると分かるように、純資産総額は順調に右肩上がりに積み上がっています。
初心者向けの補足:純資産総額も投資信託選びで大切
投資信託選びで「純資産総額」の推移は大切です。
運用会社は「純資産総額」に応じた報酬をもらっているため、金額が減ってしまうと赤字に陥り運用が継続できなくなり「償還(解散)」に陥る可能性があります。
「償還」されるとその時点で利益・損失が確定してしまうので、税金が発生して運用効率が下がるなど、投資家にとっては嬉しくないことが起こります。
eMAXIS Slim先進国株式インデックスとの組み合わせにおすすめファンド
eMAXIS Slim先進国株式はコストが安く優秀な商品ですが、投資エリアが先進国に限定されるためこれ1本で十分と言うにはやや不安が残ります。
長期投資では、全世界の時価総額比率どおりに株式を保有する「市場ポートフォリオ」が王道です。
「市場ポートフォリオ」を組むために足りない地域は「新興国」と「日本国内」の2つです。
これらの地域でのおすすめ投資信託はこちらです。
- eMAXIS Slim新興国株式インデックス
- eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)
僕も「eMAXIS Slim先進国株式」と「eMAXIS Slim新興国株式」を組み合わせてポートフォリオを作ってるので、ぜひ活用してみてください。
もし「複数の投資信託を組み合わせて運用する自信がないよ」という方は、1本で全世界に投資ができる「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」をおすすめします。
個別で組み合わせる場合よりは流石にコストが上がりますが、1本で完結できる投資信託の中ではコストが最安です。ぜひご覧ください。
まとめ:eMAXIS Slim先進国株式インデックス買うならネット証券で
eMAXIS Slim先進国株式は、世界経済の8割を占める「先進国」へ投資する投資信託の中で、運用コストが最安です。
1年や2年利益が出なくても、長い目で見れば必ず世界経済は上向きます。その時に利益に大きな影響を与えるが運用コストです。
短期的に赤字が続くからと腐らずに、コツコツと長い目で投資をしていきましょう!
購入する証券会社は手数料が安いネット証券で買うようにしてください。
つみたてNISAなら楽天証券一択、iDeCoならSBI証券かマネックス証券が最適です。
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おすすめ金融機関の詳細は、こちらの記事をご覧ください。