こんにちは、シータ(@tsumitate_theta)です。
この記事では「eMAXIS Slim米国株式ってどうなの?」という方向けに、eMAXIS Slim米国株式の利回りや競合比較などの評価を徹底解説します。
結論から言えば、圧倒的な低コストを誇るため米国へ投資したい人にとっては必須の1本と言えます。
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の特徴が分かる
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)を買える証券会社がわかる
その他のeMAXIS Slimシリーズについては「【2020年版】eMAXIS Slimの実質コストが判明!今後はeMAXIS Slimだけ買えばいい>」で紹介しているので、脱初心者を目指している方はぜひご覧ください。
目次
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の評価は?コストを抑えて米国投資をしたい人に必須のファンド
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、コストを抑えたい人には必須の1本だよ!
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「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の最大の特徴は、圧倒的な信託報酬の安さです。
同じ米国株式へ投資できる投資信託の中では、最安水準の信託報酬・実質コストになっています。
基本情報はこちらです。
ファンド名 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
---|---|
設定日 | 2018/07/03 |
商品種別 | インデックス投信 |
資産クラス | 先進国株式 |
対象インデックス | S&P500 |
購入手数料 | 0% |
信託財産留保額 | 0% |
信託報酬 | 0.0968% |
実質コスト | 0.24188% |
純資産総額 | 4943.07億円 (2021/06/30) |
主な販売会社 | 楽天証券、SBI証券、マネックス証券 |
対象指数はS&P500
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、「S&P500」の値動きと同じ成果を目指します。
「S&P500」は、米国企業の時価総額上位500社で構成されています。
代表的な構成銘柄は次のとおりです。
構成銘柄 | 銘柄コード | 業種 |
---|---|---|
マイクロソフト | MSFT | 情報技術 |
アップル | AAPL | 情報技術 |
アマゾン | AMZN | 一般消費財・サービス |
フェイスブック | FB | コミュニケーション・サービス |
バークシャー・ハサウェイ | BRK.B | 金融 |
JPモルガン | JPM | 金融 |
アルファベット C | GOOG | コミュニケーション・サービス |
アルファベット A | GOOGL | コミュニケーション・サービス |
ジョンソン&ジョンソン | JNJ | ヘルスケア |
P&G | PG | 生活必需品 |
信託報酬・実質コストは米国株式で最安水準
投資信託の3種類の手数料がありますが、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」では以下のように信託報酬のみになっています。
- 購入時手数料:なし
- 信託財産留保額:なし
- 信託報酬:0.0968%
実質コストも安い
「信託報酬」は言わば、額面の費用(運用前に定めた費用)で、実際に運用してみるとそれ以上に費用が発生することがあります。
なので、正しいコストの比較は実質コストで見るといいです。実質コストの比較は次のとおりです。
ファンド名 | 信託報酬 | 実質コスト | 純資産総額 (2021/06/30) |
---|---|---|---|
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.0968% | 0.24188% | 4943.07億円 |
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 0.0938% | - | 2428.26億円 |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 0.162% | 0.2328% | 3010.61億円 |
上記の実質コストは、2019年の運用報告書ベースのもので、eMAXIS Slim米国株式は信託報酬0.162%の時のもので計算されています。
最新の信託報酬0.0968%で計算すると実質コストは0.17668%程度まで下がりそうです。
2019年9月に登場した「SBI・バンガード・S&P500」は信託報酬最安ですが、初年度のため実質コストはまだ不明です。
さらに楽天VT同様に初年度の実質コストは悪くなる可能性もあるため、運用実績もあるeMAXIS Slim米国株式(S&P500)が実質コスト面では最も信頼性が高いと言えます。
信託報酬の値下げを実施するeMAXIS Slimは長期保有に心強い
eMAXIS Slimのすごいところは、他社が信託報酬を値下げして最安値を更新すると、すかさず値下げを決行して最安値に食らいつく運用をしていることろです。
eMAXIS Slimのコンセプト「業界最低水準の運用コストを将来に渡って目指し続ける」は伊達じゃありません。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)のこれまでの信託報酬値下げは次のとおりです。
- 2019/06/14:
信託報酬0.1728% → 0.162%(消費税8%込) - 2019/11/12:
信託報酬0.165% → 0.0968%(消費税10%込)
eMAXIS Slimシリーズのファンドは、他の商品も含めて他社の値下げに対してきっちり最安水準まで値下げを実施してくれるから、ここまでされると「あなたについていきます」って気になるよね!
利回りは10年以上の長期で見れば6%〜15%の範囲に
eMAXIS Slim米国株式(S&P)はまだ日が浅く、2年程度の実績しかないのでこの数字を見てもあまり長期投資の参考にはなりません。
代わりに連動する指数「S&P500」の利回りを見てみます。
以下は2019年11月末時点での「S&P500」の利回りです。
- 1年:10.2%
- 3年:16.4%
- 5年:10.1%
- 10年:15.9%
- 15年:9.3%
- 20年:6.4%
- 30年:8.9%
参考:『S&P 500 (配当込み) (円) インデックス』 |株価指数
実際にはこの利回りから、実質コストに当たる0.2%を差し引けばリアルな数字に近づくと思います。
10年以上の長期で見れば、6%〜15%ぐらいの範囲に収まりそうですね。
年利6.2%で毎月3万円の積み立てを20年継続すると1420万円に増える
例えば、20年利回り6.4%を使って20年運用するといくらになるかシミュレーションしてみます。
実質コスト0.2%を差し引いて、計算には6.2%を使うことにします。
年利6.2% = 年利6.4% – 実質コスト0.2%
毎月30,000円を20年積み立てたシミュレーションはこちらです。
- 元本+運用益:14,267,787円
- 元本:7,200,000円
- 運用益:7,067,787円
積立金額を変えて計算してみたい場合は、こちらのシミュレータを使えば一発でグラフ化できるのでぜひご利用ください。
分配金は抑制する方針
分配金は基本的に出さない方針としています。
分配金額の決定にあたっては、信託財産の成長を優先し、原則として分配を抑制する方針とします。(基準価額水準や市況動向等により変更する場合があります。)
「毎月分配金」などの人気を見ると、分配金がある方が嬉しく感じる人が多いのだと思いますが、長い目で見ると真逆の結果です。
分配金が払い出されるとその金額に対して20.315%の税金がかかります。
分配金を払い出さない投資信託は、支払う税金がなくなるので得になります。
純資産総額は順調に右肩上がり
最新の純資産総額の推移はこちらです。
参考:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | eMAXIS
グラフをみると分かるように、純資産総額は順調に右肩上がりに積み上がっています。
初心者向けの補足:純資産総額は投資信託選びで大切
投資信託選びで「純資産総額」の推移は大切です。
運用会社は「純資産総額」に応じた報酬をもらっているため、金額が減ってしまうと赤字に陥り運用が継続できなくなり「償還(解散)」に陥る可能性があります。
「償還」されるとその時点で利益・損失が確定してしまうので、税金が発生して運用効率が下がるなど、投資家にとっては嬉しくないことが起こります。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)をつみたてNISA・iDeCoで買える証券会社
つみたてNISAでeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を買える証券会社は次の5社です。
つみたてNISAをやる上で最もお得な証券会社は、楽天カード払いの積立で1%のポイント還元がもらえる楽天証券です。
クレジットカードによる積立でポイント還元がもらえるのは楽天証券だけです。
例えば、毎月33,333円=毎年40万円をつみたてNISAで20年間投資をし続けると、楽天証券と他社では8万円もポイント還元で差が生まれます。
- 楽天証券:1年間で4000円、20年間で8万円のポイントバック
- 他社証券:還元なし、0円
なので、基本的につみたてNISAは楽天証券で始めることをおすすめします。
ただし「複数口座は管理しきれない!1つの証券会社でつみたてNISA以外もすべてカバーしたい!」という方は、SBI証券を使うのが良いです。
SBI証券はつみたてNISAだけでなく、iDeCoや米国株にいたるまであらゆるジャンルで低コストを実現しているため万能です。(うちの嫁も複数口座が無理だったので、SBI証券1つで運用してます。)
iDeCoでeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を買える証券会社
一方、iDeCoでeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を買える証券会社は以下の2社のみです。
初めて投資を始めるような初心者の方はSBI証券、既に投資経験がある方は将来の商品拡張性も安心できるマネックス証券がおすすめです。
まとめ:米国へ投資するならeMAXIS Slim米国株式(S%P500)が最強
eMAXIS Slim米国株式(S%P500)は、米国(S&P500)へ投資できる投資信託の中では費用が最安水準です。
SBI・バンガード・S&P500という手数料がさらに安い商品が登場しましたが、eMAXIS Slim米国株式(S%P500)はこれまで信託報酬値下げ実績があり、将来に渡って低コストで運用し続けてくれる安心感があります。
僕も米国株を学ぶにつれて米国の強さを実感したため、今ではつみたてNISAとiDeCoの両方でeMAXIS Slim米国株式(S%P500)を積立中です。
1年や2年利益が出なくても、長い目で見れば必ず世界経済は上向きます。その時に利益に大きな影響を与えるが運用コストです。
短期的に赤字が続いても腐らずに、低コストなeMAXIS Slim米国株式(S%P500)をコツコツと積み上げていきましょう!
購入する証券会社は手数料が安いネット証券で買うようにしてください。
つみたてNISAなら楽天証券、iDeCoならマネックス証券、1つの会社で完結させたいならSBI証券が最適です。
- 楽天証券:つみたてNISAならカード払いでポイントもらえる楽天証券が最良
- SBI証券:総合口座は口座数No1。初心者向けのiDeCoに最適。
- マネックス証券 iDeCo:中級者向けのiDeCoにピッタリ
おすすめ金融機関の詳細は、こちらの記事をご覧ください。