こんにちは、シータ(@tsumitate_theta)です。
2019年9月26日、国内最安の信託報酬を引っさげてSBIバンガードS&P500が登場しました。
「ものすごい投信が出てきたみたいだけど本当にいいやつなの?」
「すぐに買った方がいいの?待った方がいいの?どっちなの?!」
こんな方向けにSBI・バンガード・S&P500の評価・他商品の比較を徹底解説します。
- SBIバンガードS&P500の評価・他商品との比較
- あなたはSBIバンガードS&P500を買うべきか、待つべきか
目次
SBIバンガードS&P500の評価:国内最安の信託報酬は伊達じゃない
「SBI・バンガード・S&P500」の最大の特徴は、圧倒的に信託報酬が安いことです。
米国株式へ投資できる投資信託の中で最安なだけでなく、国内のすべての投資信託で最安でもあります。
ファンド名 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド |
---|---|
設定日 | 2019/09/26 |
商品種別 | インデックス投信 |
資産クラス | 先進国株式 |
対象インデックス | S&P500 |
購入手数料 | 0% |
信託財産留保額 | 0% |
信託報酬 | 0.0938% |
純資産総額 | 2428.26億円 (2021/06/30) |
主な販売会社 | SBI証券、マネックス証券、カブドットコム証券 |
対象指数はS&P500
「SBI・バンガード・S&P500」は米国を代表する指数「S&P500」の値動きと同じ成果を目指します。
S&P500は、米国の時価総額上位500社の加重平均で構成されています。
次のような企業で構成されています。
構成銘柄 | 銘柄コード | 業種 |
---|---|---|
マイクロソフト | MSFT | 情報技術 |
アップル | AAPL | 情報技術 |
アマゾン | AMZN | 一般消費財・サービス |
フェイスブック | FB | コミュニケーション・サービス |
バークシャー・ハサウェイ | BRK.B | 金融 |
JPモルガン | JPM | 金融 |
アルファベット C | GOOG | コミュニケーション・サービス |
アルファベット A | GOOGL | コミュニケーション・サービス |
ジョンソン&ジョンソン | JNJ | ヘルスケア |
P&G | PG | 生活必需品 |
SBIバンガードS&P500の仕組み:ファンドの中でバンガード社のS&P500 ETFに投資する
SBI・バンガード・S&P500は、ファンドの内部でバンガード社のS&P500ETF(VOO)へ投資をします。
上図のように、僕ら投資家はSBI・バンガード・S&P500へ投資をすると、間接的にバンガード社のS&P 500 ETFへ投資をすることになります。
バンガード・S&P500 ETF(VOO)とは?
バンガード社は、米国ペンシルバニア州に本拠地を構える世界最大級の資産運用会社で、運用資産残高は600兆円を超えます。
バンガード社のETFの最大の特徴は、圧倒的な低コストです。
バンガード・S&P500 ETFの信託報酬は0.03%です。
バンガード社はなんと全ファンドの信託報酬の平均が0.10%です。日本の投資信託の最安水準は、バンガード社の投資信託の平均レベルなんです。
この圧倒的な低コストが世界中の個人投資家にも支持されていて、バンガード社はインデックスファンドの世界シェアNo1にもなっています。
参考:バンガード・インベストメンツ・ジャパン – 商品案内 – バンガードETF
SBI・バンガード・S&P500の信託報酬は0.0968%:eMAIXS Slimや楽天VTIと比較
米国株式に投資できる投資信託は「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」と「楽天全米株式インデックスファンド(VTI)」と信託報酬を比較してみます。
ファンド名 | 信託報酬 | 純資産総額 (2021/06/30) |
---|---|---|
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 0.0938% | 2428.26億円 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.0968% | 4943.07億円 |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 0.162% | 3010.61億円 |
これまでの国内投資信託は「将来に渡り業界最安水準を目指し続けるeMAIXS Slimシリーズ」があらゆる資産クラスの最安をリードしていました。
ですがさすがのeMAXIS Slimも、SBI・バンガード・S&P500には最安の座を譲ることになりました。
というのも、今回のSBI・バンガード・S&P500は従来の信託報酬からすると異次元すぎる安さだったんですよね。
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500):0.165%
- 楽天VTI:0.162%
上記のとおり、これまでの信託報酬は0.16%台の争いだったところ、SBI・バンガード・S&P500が予想を遥かに超える0.0938%というとてつもない低価格を放り込んできた形です。
圧倒的低コストを実現したSBI・バンガード・S&P500は既にSBI証券で大人気で、2019年11月の月間積立設定金額で見事1位となっています。
純資産総額もものすごい勢いで増加中です。
SBIバンガードS&P500と本家バンガードS&P 500(VOO)を比較
SBIバンガードS&P500は驚くほどの低コストであることはわかりましたが、さらに低コストなバンガード社本家のS&P500 ETF(VOO)と比べるとどちらがお得なのか、違いを比較しました。
項目 | SBIバンガード S&P500 | VOO (バンガードS&P500) |
---|---|---|
購入手数料 | 無料 | 0.495% (税込) |
為替手数料 | 無料 | 4銭 (SBIネット 銀行利用) |
信託報酬 | 0.0968% | 0.03% |
分配金再投資 | 自動 | 手動 |
再投資単位 | 1円から | 1株から |
一般的にETFと投資信託は次のような有利不利があります。
- ETF:信託報酬が低く、売買手数料がかかるため、一括で大金を購入し長期間保有する場合は有利
- 投資信託:売買手数料が無料で、信託報酬がやや高いため、積立投資の場合に有利
ですが、SBIバンガードS&P500の信託報酬は0.1%以下で、限りなくETFとの差が縮まりつつあります。
この次元まで保有中のコストが下がっているのなら、海外ETFであるVOOではなく、素直にSBIバンガードS&P500に積み立てる方が楽で良さそうです。
- 為替手数料がかかる
- 購入時に手数料がかかる
- 1株単位でしか買えない
- よって、1株分貯まるまで配当金再投資もできない
海外ETFは上記のデメリットがあるため、つみたてNISAなどの少額資金で積立投資をする場合は、SBIバンガードS&P500を買う方が良いです。
一方で、数百万円単位で一括購入したい場合なら、VOOの方が投資効率をあげることができると思います。
SBIバンガードS&P500の注意点:実質コストがどのくらいになるかまだわからない
国内最安を誇る圧倒的な低コストに魅せられ「もう今すぐ買いたいよ!」と興奮している方もいるかもしれませんが
投資信託は目論見書に記載のない「隠れコスト」と呼ばれる費用(ファンド内の売買手数料など)が発生します。これは実際に1年間ファンドを運用してみないことにはわかりません。
運用してみたら、当初の信託報酬からは予想できないぐらい多額の費用がかかってしまったよ、というケースもあります。
記憶に新しいところでは、みんな大好き楽天VTの第1期は、当初の信託報酬と実質コストに以下のような大きな違いがありました。
- 信託報酬:0.2296%
- 実質コスト:0.502%
これから新規で始める人はSBIバンガードS&P500は最有力!SBIバンガード以外で既に積立中の人はわざわざ乗り換えなくてもOK!
実質コストに関しては、楽天VTのように1年目が高くなる可能性はありますが、なんやかんやで2年目以降は落ち着いてくるのではと思います。
なので「これから積立投資を始めるんだ!」という人は、SBIバンガードS&P500に積み立てるのは全然アリだと思います。
ただ、既にeMAXIS Slim米国株式(S&P500)など他のファンドで積み立てている場合は、わざわざ乗り換えるほどのことではないので実質コストが判明するまで様子見でOKです。
逆にうちの嫁はSBI証券で他の商品に積み立てているので、この機会にSBIバンガードS&P500を勧めてみようかなと思います。
まとめ:SBIバンガードS&P500はSBI証券で始めよう
「SBIバンガードS&P500」は米国株式に投資できる国内最安の投資信託です。
投資先のバンガード社も世界的なローコストファンドリーダーなので安心です。
もし、これから米国株式への積立投資を始めるなら、積極的にSBIバンガードS&P500を狙っていくのが良いと思います。
ただ、SBIバンガードS&P500は、SBI証券かマネックス証券でしか取扱がないので注意してください。
SBI証券はTポイントで投資信託を買付できるので、余っているTポイントを有効活用できます。
また、投資信託を持っているだけでTポイントが勝手にたまっていくのでお得です。
無料で口座開設でき、維持手数料もかかりません。
もし口座をお持ちでない方はこの機会に作っておきましょう。
今なら期間限定でキャンペーンが開催中です。
CHECK! SBI証券
SBI証券の万能神っぷりは、以下の記事にまとめているのであわせてご覧ください。