こんにちは、インデックス投資で1000万円を運用しているシータ(@tsumitate_theta)です。
「つみたてNISAを始めようと思うけど何を買えば良いか全然わからない」
そんな初心者の方向けに、つみたてNISAで失敗しない商品選びの5つのポイントをご紹介します。
- つみたてNISAで失敗しない商品の選び方が分かる
- つみたてNISAでおすすめの商品が分かる
なお、「iDeCo・NISAとの違い」「おすすめの資産配分」「金融機関」「商品」などつみたてNISAの網羅的な攻略情報は「つみたてNISAサイトマップ」にまとめているので、これからつみたてNISAを始めようという方は、ぜひご覧ください。
CHECK! つみたてNISAサイトマップ
また、その他のおすすめ商品について知りたい方は「【2020年】積立NISA(つみたてNISA)のおすすめ商品・銘柄と選び方まとめ」もあわせてご覧ください。
つみたてNISAで失敗しない商品の選び方
- 市場平均の成果を目指す「インデックスファンド」の中から選ぶ
- アセットクラスは新興国株式、先進国株式、全世界株式の中から選ぶ
- 各アセットクラスの中で信託報酬が安いものを選ぶ
- 純資産残高が一定以上に大きく、右肩上がりに増えているものを選ぶ
- 信託報酬の値下げ実績があると理想
市場平均の成果を目指す「インデックスファンド」の中から選ぶ
投資信託には「アクティブファンド(投資信託)」と「インデックスファンド(投資信託)」の2つがありますが、初心者の方は「インデックスファンド(投資信託)」を選ぶようにしましょう。
- アクティブファンド:市場平均を上回るリターンを狙う
個別に銘柄を調査し、値上がりが期待できる銘柄に投資する - インデックスファンド:市場平均のリターンを狙う
個別銘柄の調査をしない。インデックス(指数)に連動した銘柄に投資する
アクティブファンドは銘柄の調査や分析をするため、コスト(信託報酬)がインデックスファンドよりも高くなりがちです。
長期間での運用成績を比較すると、アクティブファンドは手数料の高さが足を引っ張り、インデックスファンドよりもリターンが下回ることが多いです。
S&Pダウ・ジョーンズは「SPIVA」で毎年のアクティブファンドとインデックスファンドの勝率を公開しています。
参考:SPIVA
US市場での2018年6月までの5年間の勝率は次のとおりです。
- 市場平均を上回ったファンド:23.51%
- 市場平均を下回ったファンド:76.49%
※S&P500=アメリカの市場平均を表す代表的なインデックス
5年間運用をすると、76.49%のアクティブファンドは市場平均に敗れてしまっています。
期間が長くなればなるほど、アクティブファンドがインデックスファンドに負ける確率は上がります。
初心者の方は統計的にみて勝率が高い「インデックスファンド」の中から選ぶのが無難です。
アクティブファンドがインデックスファンドに勝てないメカニズムの詳細は「アクティブファンドはなぜインデックスファンドに勝てないのか」をご覧ください。
人気のひふみプラスはアクティブファンドだけどどうなの?【市場平均を下回っても確信を持って保有できる自信があれば買うべし】
インデックスファンドなら確信を持って保有できる?
国連の推計によると2100年まで世界人口は増加し続け112億人に到達します。
参考:World Population Prospects: The 2017 Revision
参考:World Population Prospects – Population Division – United Nations
参考:世界開発指標 – Google Public Data Explorer
アセットクラスは新興国株式、先進国株式、全世界株式の中から選ぶ
「アセットクラスってなんだ?!」という方は先に「アセットクラスとは?投資の成否の8割を握る資産配分を理解する」を見ていただくと理解がスムーズです。
つみたてNISAは、売却しない限り最大で20年間の運用益が非課税になる制度です。
つまり、1度買ったら20年間持ち続けることが税金的に最もお得で、途中で売却をするともったいないです。
そのため、20年後でも成長が見込める地域の投資信託を買う必要があります。
その条件にふさわしいのは以下です。
- 先進国株式(リターンやや大)
- 新興国株式(リターン大)
- 全世界株式(リターン並)
「市場ポートフォリオ」の全世界株式を軸に、大きなリターンを狙いにいくなら先進国株式、新興国株式を保有する
ノーベル賞も受賞した現代の王道と呼ばれる資産配分は、全世界の時価総額比率どおりに株式を保有する「市場(マーケット)ポートフォリオ」です。
最近はざっくり「日本:先進国:新興国=10:80:10」程度の配分になっています。
「市場ポートフォリオ」で保有していれば、世界の平均的な経済成長の恩恵をそのまま受けることができるので大失敗することは少なく、無難です。
よりリターンを大きくしたい場合は、リスクは上がりますが「先進国株式」「新興国株式」の配分を増やすのが良いです。
- リターン:全世界株式<先進国株式<新興国株式
- リスク:全世界株式<先進国株式<新興国株式
つみたてNISAに債券は不要?
「20年間ファンドを持ち続ける」という前提であれば、基本的に債権は不要です。
債権は「リスクを減らせる」メリットがあるのですが、長期投資では「株式よりもリターンが低い」「インフレに弱い」という欠点が効いてくるため、株式に劣ります。
また、シーゲル先生の「株式投資の未来」によれば、長期間保有すると株式の方が債券よりもリスクが下がると紹介されています。
参考:株式投資の未来
つまり、株式であれば「リターンを大きく」「インフレに強い」だけでなく「リスクを小さく」できます。これだけ揃ってしまうと長期投資であれば債券は不要と言わざるを得ません。
CHECK! 積立NISAで債券は必要?【長期投資では不要です】
ただし、「数年〜10年以内に必ず売却したい」というケースでは「債権」を組み込んでリスクを下げるのもありです。
なお、数年〜10年では損失を抱えて終わる可能性も十分あるため、それならいっそ特定口座で運用した方が良いかもしれません(損失を出した時も特定口座であれば損益通算ができるので)
つみたてNISAに日本株式は不要?
日本経済に過度な期待を持つのは危険なので、「市場ポートフォリオ」にしたがい保有資産の10%を目安に保有するのが良いと思います。
リターンを重視すべき「つみたてNISA」では日本株式を持たない選択肢も「全然あり」です。
日本の未来の詳細は「高負担・低福祉・増税が確定している日本の将来に投資するのはつらい」も合わせてご覧ください。
各アセットクラスの中で信託報酬が安いもの
買うべきアセットクラスは「全世界株式」「先進国株式」「新興国株式」ですが、その中で商品を選ぶときは「信託報酬」が安いものを選びましょう。
信託報酬は一見小さい数字に見えますが、長期投資になると予想以上に利益を圧迫してきます。
つみたてNISAの全対象商品を安い順に並べた一覧はこちらです。
純資産残高が一定以上に大きく、右肩上がりに増えているものを選ぶ
投資信託の運用会社は、純資産残高の金額に応じて利益を得ています。
例えば、eMAXIS Slim先進国株式なら運用会社が得る信託報酬は0.0445%です。
利益が出ないとファンド運営を維持できなくなり、「償還」と呼ばれるファンドの解散が行われます。
償還は望まぬ「利益確定」が発生するため、つみたてNISAでは非課税枠を消化されてしまいます。(最大20年間非課税にできるのに途中で強制終了になってしまう)
なので、償還する可能性の低い投資信託を選ぶのが良いです。
信託報酬の値下げ実績があると理想
つみたてNISAでは、20年間保有し続けるのがお得です。
ですが、ここ何年か信託報酬の引き下げ競争が激しくなってきていて、年々安い投資信託が世に出てきています。
業界最低水準の運用コストを将来に渡って目指し続ける「eMAXIS Slim」は信託報酬の値下げがすごい
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018」で第1位に輝いたeMAXIS Slim先進国株式は、業界最低水準の運用コストをめざすと明言していて、これまで何度も信託報酬の引き下げを実施しています。
- 2017/10/02:
信託報酬0.216% → 0.2052% - 2017/11/10:
信託報酬0.2052% → 0.20412% - 2018/01/30:
信託報酬0.20412% → 0.11826% - 2018/07/25:NEW!
信託報酬0.11826% → 0.11772%
他社から低コストな商品が登場すると間髪入れず値下げを敢行する姿勢が本当にすごいです。
これからも信託報酬は下がり続けるだろうと予測できます。
そのため、状況に合わせて信託報酬を継続的に値下げしてくれるファンドだと長く持つ上でも安心です。
つみたてNISAのおすすめ商品
次の3パターンのおすすめ商品をご紹介します。
- 初心者の方へのおすすめ商品
- 失敗したくない人向けのおすすめ商品
- 中級者以上の方へのおすすめ商品
初心者の方へのおすすめ商品
初心者の方はズバリこちらがおすすめです。
2位以下の商品を知りたい方は「【初心者向け】つみたてNISAで本当におすすめできる商品ランキングベスト3【これ1本でOK】」の記事をご覧ください。
失敗したくない人向けのおすすめ商品
出来るだけ失敗をしたくない方にはこちらの商品がおすすめです。
詳しくは「つみたてNISAのバランスファンドでおすすめを紹介【リスクを抑えたい人向け】」をご覧ください。
中級者以上の方へのおすすめ商品
中級者以上の方であれば、自分で商品を組み合わせた運用を好むと思うので、資産クラス別のおすすめ商品をご紹介します。
- 先進国株式:eMAXIS Slim先進国株式
- 新興国株式:eMAXIS Slim新興国株式
- 全世界株式:eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
詳しくは「【2019年10月版】投資信託でおすすめのインデックスファンド【先進国株式・新興国株式・国内株式・全世界株式】」も合わせてご覧ください。
まとめ:つみたてNISAはポイント還元がお得な楽天証券で始めよう
つみたてNISAで失敗しない商品の選び方のおさらいです。
- 市場平均の成果を目指す「インデックスファンド」の中から選ぶ
- アセットクラスは新興国株式、先進国株式、全世界株式の中から選ぶ
- 各アセットクラスの中で信託報酬が安いものを選ぶ
- 純資産残高が一定以上に大きく、右肩上がりに増えているものを選ぶ
- 信託報酬の値下げ実績があると理想
この基準にしたがって商品選びをすれば、20年後に大失敗は避けられる可能性は上がります。
「読んでみたけど結局よくわからなかったよ、てへ」という方は「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」を買っておけばOKです。無難に世界経済の恩恵を受けられます。
買う商品と同じく、証券会社選びも重要です。
つみたてNISAをやるなら「楽天カード払いで積立をすると1%ポイント還元がもらえる楽天証券」が他社と比べて相対的にお得です。
1%コストを安くできると、長期の資産運用で有利に働きます。少しでもリターンを増やしたいので、僕もSBI証券から楽天証券のつみたてNISAへ移管をしました。
口座開設は少し面倒に感じるかもしれませんが、ノーリスクでリターンが増やせるので単純にやらないともったいないです。
今なら期間限定で楽天ポイントをもらえるキャンペーンも開催中です。
まだの口座をお持ちでない方は、お得なこのタイミングで申し込んでおきましょう。
CHECK! 【楽天証券】口座開設キャンペーン
楽天証券と他証券会社の比較は、こちらの記事をご覧ください。