こんにちは、確定拠出年金で100万円運用しているシータ(@tsumitate_theta)です。
人によってはそう感じる人もいるかもしれないね。
この記事では「確定拠出年金はひどいぞ!だまされるな!」と聞いた人、確定拠出年金で失敗したくない人向けに確定拠出年金のデメリットを包み隠さずご紹介します。
その上であなたが確定拠出年金(iDeCo)とどのように向け合えば良いかもあわせて徹底解説します。
- 確定拠出年金(iDeCo)のデメリットが分かる
- 自分が確定拠出年金(iDeCo)を使うべきか分かる
本当にiDeCoを始めるべきか?、運用商品の選び方、失敗しない受け取り方など、確定拠出年金の網羅的な情報は↓にまとめているのでぜひご覧ください。
目次
確定拠出年金のデメリット
「確定拠出年金はひどい」「だまされるな」と言われるのは、みんなお得だお得だ言っていたのに後になって「こんなはずじゃなかった」という部分が出てきているのだと思います。
なので、ここで確定拠出年金のデメリットを全てリストアップしました。
- 60歳まで引き出せない
- やめたくなってもやめられない
- 個人型確定拠出年金は毎月手数料がかかる
- 価格変動リスクがある
- 為替リスクがある
- 企業の退職金と重なると受け取り時の優遇が薄れる
- 企業型確定拠出年金は金融機関を選べない
- 企業型確定拠出年金は退職後6ヶ月以内に移管しないと面倒なことになる
1つずつみていきましょう。
60歳まで引き出せない
iDeCoは1度掛け金として口座に入れたお金は、60歳まで引き出すことは出来ません。
なので、事故や入院などの突発的な出費に耐えられるだけの貯蓄がない人が確定拠出年金に手を出すのは危険です。
100万円以上の預貯金がない場合は、老後よりも今の生活力を高めるほうが大事なので、無理に手を出さないよう注意してください。
やめたくなってもやめられない
確定拠出年金は、1度加入すると60歳まで解約ができません。
「仕事を辞めて無職になった」「結婚して専業主婦になった」という場合でも、確定拠出年金は解約できません。
もし「収入がなくなって毎月の掛け金出すのが厳しい」となった場合は、iDeCoの運用を「加入者」から「運用指示者」に切り替えましょう。
- 加入者:毎月最低5000円の拠出が必ず必要
→月額手数料:171円〜 - 運用指示者:拠出は不要。拠出済み資産を何で運用するかだけを決める
→月額手数料:66円〜
「運用指示者」であれば、掛け金の拠出をなしにできます。
毎月手数料がかかる(iDeCo)
さらにiDeCo(個人型確定拠出年金)では、毎月掛け金を拠出して運用すると最低171円の手数料が毎月かかります。
やむを得ぬ事情で収入が途絶えてしまった場合は「運用指示者」に切り替えるのがおすすめですが、それでも毎月66円の手数料がかかってしまいます。
なので、収入がない人にとってはデメリットが大きくなります。
価格変動リスクがある
確定拠出年金で運用する投資信託などの商品は、価格が変動して元本割れするリスクがあります。
為替リスクがある
同じく確定拠出年金で海外へ投資する投資信託では、為替が変動して元本割れするリスクがあります。
1ドル=100円のときに100万円分買った海外投資信託は、1ドル=90円のときに売ると90万円に価値が減ってしまいます。
為替の値動きの影響で、資産価値が変動するリスクがあります。
企業の退職金と重なると受け取り時の優遇が薄れる
確定拠出年金は、受け取り時に「一括で受け取る」ことで「退職金」と同じ圧倒的な税制優遇が受けられるのがメリットの1つです。
ですが、会社の退職金と受け取る年が重なってしまうと「確定拠出年金」と「退職金」の収入は合算される一方、本来2つもらえるはずの「退職所得控除」も1つにまとめられてしまうため、税制優遇が薄れてしまいます。
勤務先に退職金がない方には無関係ですが、大手企業などで退職金がある会社に勤めている方は、受け取り方に注意が必要です。
企業型確定拠出年金は金融機関を選べない
会社が導入している確定拠出年金に加入する場合は、加入者である僕らは金融機関を選ぶことはできません。
僕の勤務先も確定拠出年金を導入していますが、その金融機関は「信託報酬」が高い投資信託しかないのが残念でなりません。
とはいえ、税制メリットの方が大きいので加入せざるを得ません。
企業型確定拠出年金は退職後6ヶ月以内に移管しないと面倒なことになる
会社の確定拠出年金に加入していた人は、退職後6ヶ月以内に個人型確定拠出年金(iDeCo)へ移管をしない「自動移管」というものが行われます。
自動移管になると会社の確定拠出年金で運用されていた投資商品は全て売却して現金化され「国民年金基金連合会」にお金が移されます。
自動移管されると移管手数料として4,269円が取られる他、様々なデメリットがあります。
- 資産の運用がされず、お金が増えない
- 手数料は毎月固定でかかるので、資産が減っていく
- 自動移管中は加入者期間と見なされないので、老後の受け取りが遅くなる
- 同じく退職所得控除が減るため、受け取り時の税金が増える
退職後は忘れずにiDeCoへ移管するようにしましょう。
確定拠出年金(iDeCo)が向かない人
ここまであげたデメリットからも分かるように、以下の方は確定拠出年金(iDeCo)は向きません。
- 貯金が100万円未満の人
- 収入がない人
貯金が100万に満たない人は、老後の心配をする前に、今現在を大切にした方が幸せになれると思います。
(数字としてわかりやすいため100万としていますが、必ずしも100万円である必要はありません。ご自身の生活費と照らし合わせて何かトラブルが起きた時でも日常生活に支障をきたさない水準の金額であれば問題ありません。)
また、収入がない人は「iDeCoは無職でもメリットある?専業主婦・早期退職は?活用法を解説」で解説しているとおり、確定拠出年金をしても「拠出金が非課税」のメリットを受けられません。
その割に受け取り時は「退職金」として税がかかる可能性があるので割に合わないことがあります。
貯金がない人、収入がない人はつみたてNISAがおすすめ
貯金がない人、収入がない人でも資産運用したいと考える人もいると思いますが、そんな方にはつみたてNISAがおすすめです。
- 100円からの少額で投資が可能なので、収入がなくても始めやすい
- いつでも売却して引き出しが出来るので、突発的な出費に対応しやすい
つみたてNISAは「100円から始められる」「いつでも引き出せる」ので、確定拠出年金に向かない人に打ってつけです。
さらに楽天証券なら楽天ポイントで買ったり、楽天カード払いでポイントバックがもらえます。
- 楽天ポイントでつみたてNISAが出来る(9月末から)
- 楽天カード払いでつみたてNISAを買うと楽天ポイントが1%もらえる(10月末から)
2018年の楽天証券は「楽天カードの投資信託積立で1%ポイントもらえる!楽天証券で年間6000ポイントゲット!」で紹介しているように、ポイント関連で力を入れていてアツイです。
ポイントが使えると初心者の方も手を出しやすいと思うので、iDeCoに向かない人は楽天証券のつみたてNISAに挑戦してみましょう。
確定拠出年金(iDeCo)が向いている人
収入があり、貯金が100万円以上ある人は、ズバリ確定拠出年金(iDeCo)の恩恵を十分に得られます。
- 拠出金が非課税
- 運用益が非課税
- 一括受取が退職金扱い
3つの税制優遇を最大限生かして、資産運用を行いましょう。
ここでもう1度、確定拠出年金のデメリットをおさらいしつつ、メリットに変える方法をまとめます。
- 60歳まで引き出せない:
→むしろ選択肢が長期投資一択になるため、資産運用上は複利効果が働きやすくなり有利 - やめたくなってもやめられない:
→むしろ選択肢が長期投資一択になるため、資産運用上は複利効果が働きやすくなり有利 - 個人型確定拠出年金は毎月手数料がかかる:
→「拠出金が非課税」となり還付金をもらえるため、手数料負けすることはない - 価格変動リスクがある:
→世界経済への長期積立投資をすれば、十分リスクヘッジできる - 為替リスクがある:
→世界経済への長期積立投資をすれば、十分リスクヘッジできる - 企業の退職金と重なると受け取り時の優遇が薄れる:
→退職金の受け取り年を調整する。できなければiDeCoの受け取り年を1年以上ずらす - 企業型確定拠出年金は金融機関を選べない:
→受け入れるしかないが、転職や退職すれば金融機関は変更になるため考えすぎる必要もない - 企業型確定拠出年金は退職後6ヶ月以内に移管しないと面倒なことになる:
→忘れずに移管手続きを行う
このように、多くのデメリットは長期の国際分散投資をするだけで解消可能です。
金融機関ごとの長期国際分散投資にふさわしい投資商品は、以下の記事で丁寧に解説しているので参考にしてみてください。
また、会社の退職金と確定拠出年金を両方もらうときの効果的な受け取り方は「確定拠出年金(iDeCo)と退職金は両方もらえる?税金は?ベストな受け取り方を徹底解説」で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
確定拠出年金で節税は嘘?
それからもう1つ、ネットでは「確定拠出年金で節税は嘘」だという書き込みをちょいちょい見かけます。
これは「拠出金が非課税、運用益が非課税はあくまで課税の繰り延べ(先送り)で、受け取り時に結局税金を取られるのだから節税ではないだろう」という趣旨の意見なのですが、半分正しく半分誤りです。
「拠出金が非課税、運用益が非課税はあくまで課税の繰り延べ(先送り)」は、正しいです。
ですが、「受け取り時に結局税金を取られるのだから節税ではない」は正しくありません。
「確定拠出年金(iDeCo)で節税は嘘?サラリーマンの節税効果をシミュレーション!」で効果を検証しているとおり、受け取り時に退職金として一括受け取りをすれば、十分節税になります。
デメリットで紹介したとおり、会社の退職金との同年受け取りは節税効果が薄れるので十分に注意してください。
個人事業主や法人オーナーの方も小規模企業共済も同様です。ご注意ください。
確定拠出年金が年金破綻対策で用意されたものであることは間違いない。だったらどうする?
「国や企業が年金を払えなくなったから、さじを投げて責任を僕らに押し付けようとしているのが確定拠出年金。だから国や企業を許すな」という声もたまに聞きます。
気持ちはわかるものの、この手の問題は周囲に文句を言って、声を荒げていても何も解決しません。
結局あなたの老後のケツを持つのはあなただけです。
老後の資金作りに確定拠出年金がふさわしいと思えば利用すればいいですし、全然割に合わないと思うのなら利用しなければいいだけです。
僕は老後の資金作りに確定拠出年金は最強だと思うので利用しています。
建設的に自分は何をすべきかを考えるのが良いと思います。
まとめ:iDeCoはマネックス証券、つみたてNISAは楽天証券でやろう
確定拠出年金のデメリットと向き不向き、おすすめの対策をご紹介しました。
- 「収入あり」「貯金100万以上」の人はiDeCoで国際分散投資をする
- 「収入なし」「貯金100万未満」の人はiDeCoでなく「つみたてNISA」がおすすめ
これからiDeCo口座を作る方は、業界最安水準の投資信託「eMAXIS Slimシリーズ」が買えるマネックス証券かSBI証券「セレクトプラン」で始めるのがおすすめです。
- マネックス証券 iDeCo:低コストかつ商品拡張性に優れる。長期運用にピッタリ
- SBI証券:初心者向けのiDeCoに最適。iDeCo以外も万能。全てが合格点
楽天証券がもっとも輝くのはつみたてNISAです。「楽天カード払いで積立をすると1%ポイント還元がもらえる」ので、SBI証券やマネックス証券より圧倒的にお得です。
ノーリスクで1%コストを安くできるので負けにくくなります。僕もSBI証券から楽天証券のつみたてNISAへ移管をしました。
つみたてNISA口座をまだお持ちでない方は忘れないうちに「楽天証券」に申し込みしておきましょう!
僕らはだまされてるぽっぽ?