こんにちは、確定拠出年金で100万円以上を運用しているシータ(@tsumitate_theta)です。
「みずほ銀行のiDeCoでおすすめ商品があれば知りたいな」
こんな投資初心者の方向けに、みずほ銀行のiDeCoでおすすめの商品をご紹介します。
- iDeCoの商品の選び方が分かる
- みずほ銀行のiDeCoでおすすめ商品が分かる
なお、「本当にiDeCoを始めるべきか?」「運用商品の選び方」「失敗しない受け取り方」など、確定拠出年金の網羅的な情報はこちらにまとめているのでぜひご覧ください。
目次
みずほ銀行のiDeCo商品ラインナップは15本!
【2020年6月1日更新】
ファンド名 | 信託報酬 | 純資産総額 (2021/03/31) |
---|---|---|
バランス たわらノーロード スマートグローバルバランス(安定型) | 0.55% | 42.47億円 |
バランス たわらノーロード スマートグローバルバランス(安定成長型) | 0.55% | 65.86億円 |
バランス たわらノーロード スマートグローバルバランス(成長型) | 0.55% | 33.88億円 |
バランス たわらノーロード スマートグローバルバランス(積極型) | 0.55% | 40.35億円 |
バランス 投資のソムリエ<DC年金>リスク抑制型 | 0.649% | 201.81億円 |
バランス 投資のソムリエ<DC年金> | 1.21% | 275.73億円 |
国内債券 たわらノーロード 国内債券 | 0.154% | 177.58億円 |
国内株式 DIAM DC 国内株式インデックスファンド | 0.154% | 528.01億円 |
先進国債券 たわらノーロード 先進国債券 | 0.187% | 207.77億円 |
先進国債券 たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり> | 0.22% | 92.51億円 |
先進国株式 たわらノーロード 先進国株式 | 0.10989% | 1013.17億円 |
先進国株式 たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり> | 0.22% | 114.89億円 |
国内リート たわらノーロード 国内リート | 0.275% | 102.4億円 |
海外リート たわらノーロード 先進国リート | 0.297% | 112.27億円 |
S&P先進国REITインデックス(除く日本) たわらノーロード 先進国リート | 0.297% | 112.27億円 |
参考:「みずほのiDeCo」の商品ラインアップ | みずほ銀行
iDeCoで商品を選ぶ5つのポイント
- 何度売買しても課税されないので気楽に選ぶ
- インデックスファンドから選ぶ(信託報酬0.5%以下から選ぶ)
- アセットクラスは全世界株式、先進国、新興国から選ぶ
- 各アセットクラスの中で信託報酬が安いものを選ぶ
- 純資産残高が一定以上に大きく、右肩上がりに増えているものを選ぶ
上記の5つのポイントを守って商品を選べば、iDeCoで大失敗する可能性を劇的に抑えられます。
みずほ銀行のiDeCoでおすすめできる商品:たわらノーロード先進国株式
ファンド名 | たわらノーロード 先進国株式 |
---|---|
設定日 | 2015/12/18 |
商品種別 | インデックス投信 |
資産クラス | 先進国株式 |
対象インデックス | MSCI コクサイ・インデックス |
購入手数料 | 0% |
信託財産留保額 | 0% |
信託報酬 | 0.10989% |
純資産総額 | 1254.36億円 (2021/06/30) |
主な販売会社 | 楽天証券、SBI証券、マネックス証券 |
「たわらノーロード先進国株式」は、「先進国株式」へ投資できるため、米国を中心とした力強い経済成長の恩恵が受けられます。
「先進国株式」の商品は全世界の株式の約80%を占めるため、分散具合としても十分です。
また「たわらノーロード先進国株式」は、「先進国株式」の中でも信託報酬が最安です。みずほ銀行でイデコをやるなら、この商品一択になります。
定期預金だけは絶対に選ばないようにしよう
みずほ銀行の定期預金にあたる商品は次のものです。
商品名 | 信託報酬 |
---|---|
定期預金 みずほDC定期預金(1年) | – |
実際のところ、iDeCoで預貯金・保険商品を保有している人は多いです。
2019年2月1日〜2月5日に行われたiDeCoアンケート調査によると、iDeCoの保有金融商品のうち48.4%が定期預金、14.2%が保険商品で運用されています。
参考:投資信託に関するアンケート調査報告書-2018年(平成30年)NISA、iDeCo等制度に関する調査) – 投資信託協会
たとえば、最近こんなツイートをみかけました。
ニューヨークでラーメン屋に行ったら
ラーメン一杯15ドル
餃子6個で8ドル
ビール一杯7ドル
合計30ドルTax 2.5ドル(NY 8.88%)
チップ 4,5ドル(15%)
合計37ドル1ドル108円
合計3,996円 pic.twitter.com/m2EUurmxYv
— Satoshi Onodera/US🇺🇸Tech Marketer🔥@NewYork (@satoshi_gfa18) 2019年7月11日
ニューヨークではラーメン1杯15ドル=1,620円、餃子ビールをあわせたら4,000円かかったよ、というツイートですが、アメリカは物価が上がり、それに合わせて給料も増えています。
アメリカだけでなく、日本以外の国はインフレが進み、給料アップが継続しているので、日本は相対的に貧しくなっています。
僕らは日本で生活するだけで世界の物価・賃金上昇に置いていかれるというリスクを背負っています。
海外で働き、生活すればこのリスクは回避できますが、多くの人にとって敷居が高いはずです。
せめて金融資産だけでも世界の経済成長の恩恵を受けられる海外へ投資しておくのがベターです。
その他の元本保証商品のデメリットは「確定拠出年金(iDeCo)「元本保証」の5つのデメリットとおすすめ商品を紹介」で詳しく紹介しているので、現時点でなんとなく元本保証商品で運用してしまっている方は必ず目を通してみてください。
60歳まで引き出しができないiDeCoでは、長期間でリターンを最大化できる株式に100%投資するのがベター
株式投資の権威、シーゲル教授は「株式投資の未来」の中で、株式、短期国債、長期国債、金、ドルの実質トータル・リターンを次のように示しています。
このグラフはインフレ調整後のトータルリターンです。
短期国債、長期国債も悪くはありませんが、株式のリターンと比べると見劣りします。株式のすごいところは200年という長期に渡り年率6.5%〜7%というリターンを維持し続けていることです。
「そんなこと言っても株式はリスクが高いからやだなぁ」と思われる方もいるかもしれません。
ですが、長期間保有すれば「債券」よりも「株式」の方がリスクが下がるとシーゲル教授は言っています。
シーゲル教授の「株式投資の未来」で紹介されている、保有期間別で株と債券のリスクの移り変わりを示したものがこちらです。
参考:株式投資の未来
保有期間が伸びるにつれて「株式」のリスクはどんどん下がっていき、20年になると債券のリスクと並びます。さらに30年までいくと債券の3/4程度までリスクが下がります。
よって、「株式」以外の以下のファンドは候補から外しましょう。
商品名 | 信託報酬 |
---|---|
バランス型 投資のソムリエ リスク抑制型 | 0.6372% |
バランス型 投資のソムリエ | 1.1880% |
バランス型 たわらノーロード スマートグローバル バランス(安定型) | 0.5400% |
バランス型 たわらノーロード スマートグローバル バランス(安定成長型) | 0.5400% |
バランス型 たわらノーロード スマートグローバル バランス(成長型) | 0.5400% |
バランス型 たわらノーロード スマートグローバル バランス(積極型) | 0.5400% |
国内債券 たわらノーロード 国内債券 | 0.1512% |
海外債券 たわらノーロード 先進国債券 | 0.1836% |
海外債券 たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり> | 0.2160% |
国内リート たわらノーロード 国内リート | 0.2700% |
海外リート たわらノーロード 先進国リート | 0.2916% |
少子高齢化による社会負担増、増税、労働人口減少を迎える日本は経済成長が鈍化する可能性が高く、日本株式はおすすめできない
日本は過去30年間、全く経済成長ができませんでした。さらにこれからの日本は次のことが起こります。
- 少子高齢化による生産年齢人口の減少
- 高齢化進行による社会保険料負担の増加
- 人口減少による税収減をカバーする増税
経済成長を支える生産年齢人口(15歳〜64歳)は、付加価値を生み出す労働力としての役割だけでなく、稼いだお金を積極的に消費して経済を循環させる大事な役割も担っています。
今後はそのお金を使う人がどんどん減っていくので、日本市場が縮小するのは間違いありません。
さらに高齢者が増えることで、莫大な社会保障費が必要になるので、僕らの税金や社会保険料の増加は避けられそうにありません。
そんな状況で、日本が世界経済をリードするだけの成果を上げるのは相当厳しいのではないかと個人的には思っています。
日本の将来についてはこちらの記事も一度ご覧ください。
よって、以下のファンドも候補から外しましょう。
商品名 | 信託報酬 |
---|---|
国内株式 DIAM DC 国内株式 インデックスファンド | 0.1620% |
「為替ヘッジあり」は費用は確実に上がるけど、リターンが上がるとは限らないから「為替ヘッジなし」を選ぼう
ここまで候補を絞りこんできて、最後に残るのは「たわらノーロード先進国株式」の「為替ヘッジあり」と「為替ヘッジなし」の2つです。
2つの違いは次のとおりです。
- 為替ヘッジあり
為替の影響を少なくして、為替リスクを抑える。ただし、費用は高くなる
円高になると「為替ヘッジなし」よりリターンが増える - 為替ヘッジなし
為替の影響をそのまま受ける。
円安になると「為替ヘッジあり」よりリターンが増える
特にこれからの日本は少子高齢化・増税で経済成長は鈍化する可能性が高いです。
その場合、長期的には円高よりも円安になる可能性の方が上がるので、「リターン」の意味でも「為替ヘッジなし」を選ぶ方が良いと思います。
みずほ銀行のiDeCoの手数料は?【割引が適用されればネット証券と同水準】
みずほ銀行のiDeCoにかかる手数料と、手数料最安の部類になるSBI証券、マネックス証券の手数料を比較したのが次の表です。
項目 | みずほ銀行 | SBI証券 | マネックス証券 |
---|---|---|---|
加入時 初期手数料 | ¥2,829 | ¥2,829 | ¥2,829 |
毎月の手数料 (拠出あり) | ①¥171 ②¥431 | ¥171 | ¥171 |
毎月の手数料 (拠出なし) | ①¥66 ②¥326 | ¥66 | ¥66 |
給付手数料 (1回あたり) | ¥440 | ¥440 | ¥440 |
還付手数料 (1回あたり) | ¥1,488 | ¥2,148 | ¥1,488 |
移管手数料 | 記載なし | ¥4,400 | ¥4,400 |
公式URL | 公式ページ | 公式ページ | 公式ページ |
みずほ銀行のiDeCoでは以下の条件を満たせば、毎月の手数料に①の割引料金が適用されます。
- 条件A:iDeCo残高または掛金累計額が50万円以上の方
- 条件B:次の3点すべてを満たす方
❶ 掛金1万円(月額)以上
❷ iDeCo専用ウェブサイトにてメールアドレス登録
❸ 「SMART FOLIO」 にて目標金額登録
上記の条件A,Bのいずれかを満たす
参考:「みずほiDeCo」の手数料 | みずほ銀行
割引料金が適用されれば、SBI証券、マネックス証券と変わらない水準でiDeCoを利用できます。
みずほ銀行のiDeCoの口コミ・評判は?
ネット証券のiDeCoと比べると商品の運用コストが高い
今回おすすめした「たわらノーロード先進国株式」も決して悪い商品ではありませんが、正直なところ一世代前の古い商品のため、信託報酬はいまどきのものよりも割高になっています。
ネット証券を代表してSBI証券・マネックス証券とみずほ銀行の「主な資産クラスの最安商品」を比較したものが次の表です。
投資対象 | みずほ銀行 | SBI証券 セレクトプラン | マネックス 証券 |
---|---|---|---|
先進国株式 | たわらノーロード 先進国株式 0.2160% | eMAXIS Slim 先進国株式 0.107892% | eMAXIS Slim 先進国株式 0.107892% |
新興国株式 | 取り扱い なし | eMAXIS Slim 新興国株式 0.20412% | eMAXIS Slim 新興国株式 0.20412% |
全世界株式 | 取り扱い なし | eMAXIS Slim 全世界株式 (除く日本) 0.15336% | 取り扱い なし |
米国株式 | 取り扱い なし | eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) 0.162% | eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) 0.162% |
「eMAXIS Slimシリーズ」は国内でも信託報酬が最安水準のいまどきな投資信託です。
SBI証券やマネックス証券では「eMAXIS Slimシリーズ」が買えます。
また、品揃えについてもみずほ銀行よりもSBI証券やマネックス証券の方が優れています。
マネックス証券はiDeCo商品数の上限に余裕があるので、将来低コストな商品が登場したとしても柔軟に対応できる
「確定拠出年金の商品が多すぎると投資家の商品選びが大変になるから、上限を35個にしよう」という取り決めが2018年5月1日からスタートしました。
参考:確定拠出年金制度等の一部を改正する法律の主な概要(平成30年5月1日施行) |厚生労働省
ネット証券各社のiDeCo商品は以下のようになっています。
項目 | SBI証券 オリジナル プラン | SBI証券 セレクト プラン | 楽天証券 | マネックス 証券 |
---|---|---|---|---|
商品数 | 63 (後に37へ) | 36 | 32 | 26 |
SBI証券のセレクトプランは低コストな商品が充実していますが、商品を追加する余力がないため将来の拡張性という面ではやや不安が残ります。
一方、マネックス証券は枠に余裕があるため、今後の新商品追加にも対応が可能です。
SBI証券ならiDeCoだけでなく、つみたてNISAや米国株まで万能。シンプルに1つの証券会社ですべてを運用できる
iDeCoの拡張性はマネックス証券に劣るものの、SBI証券ならiDeCoだけでなく、つみたてNISAや米国株も安い手数料と商品ラインナップが充実しています。
「iDeCoだけでなくつみたてNISAや米国株もやろうか考えている」「でも、証券口座を複数作るのは管理が大変そうだから避けたい」
こんな方は、多少のお得よりも「利便性」を優先して、SBI証券で口座を作ると幸せになれると思います。
まとめ:ネットができる人ならSBI証券かマネックス証券でiDeCoを始めよう
みずほ銀行のiDeCoは15本の投資信託がありますが、その中で最もおすすめな商品は「たわらノーロード先進国株式」です。
他の証券会社でもそのまま使えるiDeCoの商品選びのポイントもおさらいしておきます。
- 何度売買しても課税されないので気楽に選ぶ
- インデックスファンドから選ぶ(信託報酬0.5%以下から選ぶ)
- アセットクラスは全世界株式、先進国、新興国から選ぶ
- 各アセットクラスの中で信託報酬が安いものを選ぶ
- 純資産残高が一定以上に大きく、右肩上がりに増えているものを選ぶ
この記事では、みずほ銀行のおすすめ商品をご紹介しましたが、ネットが少しでも使える方であれば絶対にネット証券を利用する方がお得です。
これからiDeCo口座を作る方は、業界最安水準の投資信託「eMAXIS Slimシリーズ」が買えるマネックス証券かSBI証券「セレクトプラン」で始めるのがおすすめです。
- マネックス証券 iDeCo:低コストかつ商品拡張性に優れる。長期運用にピッタリ
- SBI証券:初心者向けのiDeCoに最適。iDeCo以外も万能。全てが合格点
2018年5月からiDeCoの取り扱い商品上限数に35個の上限が設定されましたが、マネックス証券は将来低コストな商品が登場してもiDeCoラインナップへの拡充が期待できます。
僕も今の会社を退職したら、iDeCoはマネックス証券に移管するつもりです。
iDeCoで長期に渡り低コストな運用を続けたい方は、マネックス証券で始めましょう。
CHECK! マネックス証券 iDeCo
また、初心者の方はSBI証券がおすすめです。iDeCo以外の「つみたてNISA」「米国株」など全てにおいて平均点を超えていて優秀です。
「証券会社を切り替えて使うのが面倒。できるだけほったらかしがいい」と感じる方はSBI証券で始めましょう。(うちの妻もSBI証券を利用してます)
今なら期間限定でキャンペーンが開催中です。
CHECK! SBI証券
CHECK! iDeCoはこちらからどうぞ
その他の証券会社との比較はこちらの記事をご覧ください。