こんにちは、確定拠出年金で100万を運用しているシータ(@tsumitate_theta)です。
この記事では、無職の方向けにiDeCoをどう活用するのが良いかを解説します。
- iDeCoをやるべき人、やらない方がいい人
- 収入がない人は、iDeCoでメリットが少ない理由
- 無収入でiDeCo加入済みの人はどうするのがベストなのか
- 無収入でiDeCo未加入の人はどうするのがベストなのか
なお、本当にiDeCoを始めるべきか?、運用商品の選び方、失敗しない受け取り方など、確定拠出年金の網羅的な情報は↓にまとめているのでぜひご覧ください。
目次
iDeCo(イデコ)は無職でもメリットある?「無職」を収入・資産から4つに分類してみる
「無職」と一言で言っても、専業主婦・早期退職・アーリーリタイアなど様々なタイプの方がいると思います。
- 収入なし・資産なし
- 収入なし・資産あり
- 収入あり・資産なし
- 収入あり・資産あり
「収入がある」というのは支払う税金があるということです。具体的には「年間103万円以上収入がある」方を「収入あり」として考えることにします。
「資産がある」というのは病気や事故による入院など、突発的な出費にも耐えうるお金があるという意味で「100万円以上の貯金がある」方を対象とします。
無職でも④収入あり・資産ありの人はガンガンiDeCoを使おう
無職でも「収入あり・資産あり」の人は、ガンガンiDeCoを活用しましょう。
副業で成功して早期退職したり、アーリーリタイアした人が当てはまりそうです。
iDeCoは60歳まで引き出しができないというデメリットがありますが、資産が100万円以上あれば、突発的な出費に対応できる体力があるので問題ありません。
また、収入があればiDeCoの拠出金が非課税の恩恵を受けられます。
収入・資産に応じて、iDeCoの掛け金を増額してガンガン活用していくのが良いです。
①③資産なしの人は、まず100万円の預貯金を目指そう
資産なし、つまり100万円の預貯金がない場合、もし突発的な出費が発生したら生活ができなくなってしまいます。
iDeCoは老後の資金作りに適した制度ですが、老後よりも今の生活の方が間違いなく大切です。
まずは「今の生活力」を高めることに注力しましょう。
あなたが専業主婦(夫)で、相方に100万円以上の資産がある場合は、「資産あり」とみなして考えてもらっても良いと思います。
②収入なし・資産ありはiDeCoのメリットは少ない
最後に「収入なし・資産あり」のタイプです。
資産は100万円以上あるので、突発的な出費には耐えられるので良いのですが、収入がない場合、iDeCoのメリットが少なくなってしまいます。
- 拠出金の所得控除が無意味
- 毎月手数料がかかるので、手数料負けする可能性がある
拠出金の所得控除が無意味
iDeCoのメリットの1つ「拠出金が非課税」は、税金を払っているからこそ意味があるものです。
収入がない場合、支払うべき税金(所得税・住民税)もないため、いくらiDeCoで積立を行っても何も得はありません。
iDeCoは「掛け金を非課税」にして課税を未来へ先送り、運用中の利益も課税を先送り、受け取り時に「退職金」として一括受け取りをすることで、真の節税が完成します。
収入なしだと、iDeCoの入り口となる「掛け金を非課税」がないのに、受け取り時には「退職金」としての税金がかかるので、お得度は相当下がってしまいます。
毎月手数料がかかるので、手数料負けする可能性がある
iDeCoで拠出をすると、毎月最低171円の手数料がかかります。
年間にすると2,052円です。
拠出は最低5000円からになるので、年間の拠出は60000円です。2004円は3.42%に相当します。
もし、リスクを嫌い、元本保証型の定期預金で運用していたとすると、資産が増えることはないのに確実に2,052円を取られることになってしまいます。
会社員時代から確定拠出年金で積み立てた資産がある方は、手数料のインパクトは相対的に小さくなりますが、積み立てが少ない方にとっては大きいデメリットになります。
無職・専業主婦の方におすすめのiDeCoの活用方法
既にiDeCoをやっている人は「運用指示者」になるといい
iDeCoには実は2つの運用方法があります。
- 加入者:毎月最低5000円の拠出が必ず必要
→月額手数料:171円〜 - 運用指示者:拠出は不要。拠出済み資産を何で運用するかだけを決める
→月額手数料:66円〜
iDeCoは1度加入すると60歳までは解約ができませんが、毎月の拠出をやめて月額手数料をおさえることができます。
それが「運用支持者」になることです。「運用指示者」になると手数料は年間で768円まで下がります。
収入がなく、支払う税金がない方は、「運用支持者」となり、毎月の手数料を抑えれば手数料負けするリスクを減らせます。
「運用支持者」への変更は、どの証券会社でも受け付けてくれるはずなので、問い合わせをしてみてください。
月額手数料が安い金融機関は「iDeCo(イデコ)の比較!手数料・商品からおすすめ金融機関を紹介!」で紹介しているので是非参考にしてみてください。
「元本保証型」はやめて、先進国株式か全世界株式で運用する
もし、あなたが「元本保証型」の定期預金でiDeCoを運用しているとしたら、iDeCoのメリットの1つである「運用益が非課税」も放棄していることになります。
今すぐ「確定拠出年金(iDeCo)「元本保証」の5つのデメリットとおすすめ商品を紹介」で紹介している「先進国株式」か「全世界株式」の投資信託に切り替えましょう。
全世界株式でも年利5%は期待できるので、手数料負けのリスクは激減します。
まだiDeCoをやっていない人はつみたてNISAを活用する
もしあなたがまだiDeCoをやっていなければ、収入がない期間は「つみたてNISA」で資産運用するのがおすすめです。
「つみたてNISA」は、iDeCoと同じく運用中の利益が非課税になるので長期投資に向いています。
また、いつでも引き出すことができるので、まだ資産が十分でない方にとってもメリットがあります。
ただし、つみたてNISAの非課税メリットを最大化にする方法は、20年間引き出さずに運用し続けることです。
背に腹は変えられないとはいえ、途中解約は複利効果を自ら捨てることになることを理解しておいてください。
つみたてNISAは楽天証券がイチオシです。
- 2018年9月から楽天ポイントで「つみたてNISA」商品が買える
- 2018年10月から楽天カードで買った投資信託も還元率1%でポイントがもらえる
- 初心者向けの低コスト投資信託が十分揃っている
楽天証券のつみたてNISAでおすすめな商品は「楽天証券のつみたてNISA(積立NISA)対象商品からおすすめ銘柄を紹介」で紹介しているのでぜひご覧ください。
つみたてNISAのその他証券会社との比較はこちらの記事をご覧ください。
本当におすすめしたいのは収入を増やしiDeCoをフル活用すること
ここまでを読んで「無職だからiDeCoは入らない方がいいか」と思った人に誤解のないようにお伝えしておくと、本当の理想形はiDeCoをフル活用して老後の資産を有利に築くことです。
あなたがiDeCoを使おうと使うまいと、老後にお金が必要になることに変わりはありません。
つまり、iDeCoを利用しないのは当然あなたの自由ですが、何かしらの方法で老後資金は捻出しなければなりません。
国の年金が当てにならない以上、自分の老後は自分で備えなければならず、今の日本で老後資産を築く方法で最も優れているのは、間違いなくこのiDeCoです。
なので考え方としては、iDeCoをフル活用するために、無職でも良いので収入源を得よう!と考え、行動するのがおすすめです。
今の時代はブログでもyoutubeでも個人が収益化しやすい良い時代です。自分のビジネスを育てることに時間を費やしましょう!
まとめ:iDeCoはマネックス証券(中級者向け)かSBI証券(初心者向け)で始めよう
収入がない方向けにiDeCoの活用方法をご紹介しました。
- iDeCo加入済みの方は「運用指示者」に切り替える
- 「元本保証型」はやめて「先進国株式」か「全世界株式」で運用する
- iDeCo未加入の方はiDeCoの前に「つみたてNISA」から始める
突発的な事故で収入がなくなることは十分あり得るので、今のうちに対策をイメージしておくと良いと思います。
これからiDeCo口座を作る方は、業界最安水準の投資信託「eMAXIS Slimシリーズ」が買えるマネックス証券かSBI証券「セレクトプラン」で始めるのがおすすめです。
- マネックス証券 iDeCo:低コストかつ商品拡張性に優れる。長期運用にピッタリ
- SBI証券:初心者向けのiDeCoに最適。iDeCo以外も万能。全てが合格点
2018年5月からiDeCoの取り扱い商品上限数に35個の上限が設定されましたが、マネックス証券は将来低コストな商品が登場してもiDeCoラインナップへの拡充が期待できます。
僕も今の会社を退職したら、iDeCoはマネックス証券に移管するつもりです。
iDeCoで長期に渡り低コストな運用を続けたい方は、マネックス証券で始めましょう。
CHECK! マネックス証券 iDeCo
また、初心者の方はSBI証券がおすすめです。iDeCo以外の「つみたてNISA」「米国株」など全てにおいて平均点を超えていて優秀です。
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