こんにちは、インデックス投資で1000万円を運用しているシータ(@tsumitate_theta)です。
この記事では「SBI証券でつみたてNISAをしようとしているけど、どの銘柄を買うべきか分からない人」向けに、おすすめ商品銘柄・選び方・ポートフォリオをご紹介します。
- SBI証券のつみたてNISAの中から何を選べば良いか分かる
- つみたてNISAの商品を選ぶときのポイントが分かる
なお、「iDeCo・NISAとの違い」「おすすめの資産配分」「金融機関」「商品」などつみたてNISAの網羅的な攻略情報は「つみたてNISAサイトマップ」にまとめているので、これからつみたてNISAを始めようという方は、ぜひご覧ください。
CHECK! つみたてNISAサイトマップ
また、SBI証券はつみたてNISAだけでなくiDeCo、米国株も低コストに取引が可能で、国内株などすべてにおいて平均点を超えてくる万能な証券会社です。「SBI証券をどう使おうかな?」と検討中の方は以下もあわせてご覧ください。
CHECK! SBI証券の公式をみてみる
目次
SBI証券のつみたてNISA対象商品からおすすめを選ぶ方法
SBI証券のつみたてNISAは、2020年6月時点で160本の中から商品を選べます。
商品一覧を見たい方は、以下をクリックすると全商品の一覧が見れます。
参考:つみたてNISAの取扱商品|SBI証券つみたてNISAで商品を選ぶ5つのポイント
- 市場平均の成果を目指す「インデックスファンド」の中から選ぶ
- アセットクラスは新興国株式、先進国株式、全世界株式の中から選ぶ
- 各アセットクラスの中で信託報酬が安いものを選ぶ
- 純資産残高が一定以上に大きく、右肩上がりに増えているものを選ぶ
- 信託報酬の値下げ実績があると理想
商品選びの詳細は「つみたてNISAの商品の選び方!失敗しない5つのポイント」で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
CHECK! つみたてNISAの商品の選び方!失敗しない5つのポイント
SBI証券のつみたてNISA:おすすめファンド・銘柄
つみたてNISAにふさわしい資産クラスは以下の3つです。
- 全世界株式(リターン並)
- 先進国株式(リターンやや大)
- 新興国株式(リターン大)
それぞれの資産クラスごとに、1つずつおすすめ商品をご紹介します。
全世界株式のおすすめ商品:eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
「投資をするのが初めてで右も左もよくわからないよ」という初心者の方であれば、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」がおすすめです。
これ1本で全世界の株式へバランスよく投資をしてくれるスグレモノです。
ファンド名 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) |
---|---|
設定日 | 2018/10/31 |
商品種別 | インデックス投信 |
資産クラス | 全世界株式 |
対象インデックス | MSCI ACWI Index |
購入手数料 | 0% |
信託財産留保額 | 0% |
信託報酬 | 0.1144% |
実質コスト | 0.25028% |
純資産総額 | 2128.39億円 (2021/06/30) |
主な販売会社 | 楽天証券、SBI証券、マネックス証券 |
- 全世界株式で信託報酬が最安
- 資産配分が市場ポートフォリオになってるからリバランスが不要(ほったらかしでOK!)
- eMAXIS Slimは信託報酬値下げ実績あり
全世界株式へ投資できる商品の中で信託報酬(手数料)が最安であり、これ1本で全世界へバランスよく投資ができちゃいます。
また、「リバランス」という資産配分を調整し直す面倒な作業が不要という理由でおすすめに選びました。
「人口減少・高齢化・増税の日本が経済成長するのか疑問。日本を除外した方がいいんじゃない?」という方なら「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」も良い選択肢になると思います。
eMAXIS Slimシリーズは値下げ実績も豊富なことで有名です。先日「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」も値下げを実施しました。
- 2019年8月9日: 0.15336%→0.1296%
- 2019年11月12日:0.132%→0.1144%
「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」は、他社から安いファンドが登場すると、上記のようにすかさず値下げ対応をしてくれる素晴らしいファンドです。
将来にわたり最低水準の運用コストを維持してくれる期待感があり、長期保有に心強いです。
リリース当初は純資産総額が増えていくのかが心配されていましたが、順調に増加しているのでまったく問題ありません。
初心者の方は「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」を選んでおけば間違いありません。
詳しくは「ついにeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)が登場!初心者はこれ1本を買えばいい」で解説しているので、初心者の方はぜひご覧ください。
先進国株式のおすすめ商品:eMAXIS Slim先進国株式インデックス
世界時価総額の大部分(約80%)を占める「先進国株式」の資産クラスでは、「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」をおすすめします。
ファンド名 | eMAXIS Slim 先進国株式インデックス |
---|---|
設定日 | 2017/02/27 |
商品種別 | インデックス投信 |
資産クラス | 先進国株式 |
対象インデックス | MSCI コクサイ・インデックス |
購入手数料 | 0% |
信託財産留保額 | 0% |
信託報酬 | 0.1023% |
実質コスト | 0.18389% |
純資産総額 | 2215.65億円 (2021/06/30) |
主な販売会社 | 楽天証券、SBI証券、マネックス証券 |
- 先進国株式で信託報酬が最安
- 過去5回もの信託報酬値下げ実績がある
- 純資産総額は右肩上がり
信託報酬は先進国株式で最安。さらに他社が値下げすれば、間髪入れずeMAXIS Slimも値下げしてきた実績があります。
- 2017/10/02:
信託報酬0.216% → 0.2052% - 2017/11/10:
信託報酬0.2052% → 0.20412% - 2018/01/30:
信託報酬0.20412% → 0.11826% - 2018/07/25:
信託報酬0.11826% → 0.11772% - 2019/06/25:
信託報酬0.11772%→0.107892% - 2019/7/8:
純資産500億円突破に伴い、500億円以上の部分の信託報酬が0.10989%→0.10439% - 2019/12/27:
信託報酬0.10989% → 0.10615%
純資産総額も次のようにしっかりと右肩上がりになっていて安心感がありますね。
eMAXIS Slim先進国株式インデックスの実質コストや利回りなどの詳細は「eMAXIS Slim先進国株式インデックスの評価は?運用コストを抑えたい人に必須の1本」をご覧ください。
新興国株式のおすすめ商品:eMAXIS Slim新興国株式インデックス
今後20年で大きく成長が期待される「新興国株式」クラスでは、「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」をおすすめします。
ファンド名 | eMAXIS Slim 新興国株式インデックス |
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設定日 | 2017/07/31 |
商品種別 | インデックス投信 |
資産クラス | 新興国株式 |
対象インデックス | MSCI Emerging Markets Index |
購入手数料 | 0% |
信託財産留保額 | 0% |
信託報酬 | 0.187% |
実質コスト | 0.38112% |
純資産総額 | 687.79億円 (2021/06/30) |
主な販売会社 | 楽天証券、SBI証券、マネックス証券 |
- 新興国株式で信託報酬が最安
- 過去3回、信託報酬値下げ実績がある
- 純資産総額は右肩上がり
新興国株式で信託報酬が最安です。過去3回の信託報酬値下げ実績もあります。今後の他社の値下げにも追従してくれることが期待できます。
- 2017/11/10:
信託報酬0.3672% → 0.36612% - 2017/12/13:
信託報酬0.36612% → 0.2052% - 2018/07/25:
信託報酬0.2052%% → 0.20412%
純資産総額も次のとおり右肩上がりですね。
【上級者向け】:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
米国は、単体で全世界の時価総額の50%以上を占める世界最大の経済大国です。
米国への投資は「単一国へ集中投資」となるため、複数国への分散投資よりリスクが高くなりますが、「長期に渡る米国経済の成長を確信している」ような上級者の方には、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)がおすすめです。
ファンド名 | eMAXIS Slim 先進国株式インデックス |
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設定日 | 2017/02/27 |
商品種別 | インデックス投信 |
資産クラス | 先進国株式 |
対象インデックス | MSCI コクサイ・インデックス |
購入手数料 | 0% |
信託財産留保額 | 0% |
信託報酬 | 0.1023% |
実質コスト | 0.18389% |
純資産総額 | 2215.65億円 (2021/06/30) |
主な販売会社 | 楽天証券、SBI証券、マネックス証券 |
- 米国株式で信託報酬が最安水準
- 過去2回、信託報酬値下げ実績がある
- 純資産総額は右肩上がり
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)も他のシリーズ同様、信託報酬の値下げを実施してくれています。
- 2019年6月14日:0.1728%→0.162%
- 2019年11月12日:0.162%→0.0968%
特に2019年11月12日の値下げは異次元でした。
これまでは「米国株式>全世界株式>先進国株式」の順に信託報酬が高い時代が続いていましたが、この値下げにより米国株式の信託報酬が全資産クラスの中で最安となりました。
「あれ?SBIバンガードS&P500の方が信託報酬安いじゃん!」と思われた方は鋭いです。
実際eMAXIS Slim米国株式(S&P500)も今回の値下げは相当厳しい調整が必要だったのだと思います。
僕個人としては、完全に最安値となっていなくとも、このレベルの差であればそこまで神経質になる必要はないので、むしろ「どんなに厳しくとも最安値水準に頑張って調整仕切ってくれた」その姿勢を最大に評価したいと思っています。
評価などという言葉はおこがましいですね、むしろ「ありがとう」という感謝の言葉を述べたいくらいです。
実際、僕は2019年の夏から「つみたてNISA」と「iDeCo」の積立は、この「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」に切り替えていて、いまのところ大変満足しています。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の実質コストや利回りの詳細は、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の評価は?コストを抑えて米国投資をしたい人に必須のファンド」をご覧ください。
僕自身はeMAXIS Slim米国株式(S&P500)に満足していますが、「米国株がいいとよく聞くから買ってみようかな」という人には、暴落時に確信が持てず売却してしまう恐れがあるためおすすめしません。
そんな方はまずは「オールカントリー」から始めつつ、米国株への学習を進め、暴落が来ても売却しないで済むほど信頼が深まったら乗り換えるようにしてみてください。
【番外編】米国株式最安ファンド :SBI・バンガード・S&P500
最後に2019年9月26日に米国株式最安の信託報酬を引っさげて登場した「SBI・バンガード・S&P500」をご紹介します。
ファンド名 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド |
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設定日 | 2019/09/26 |
商品種別 | インデックス投信 |
資産クラス | 先進国株式 |
対象インデックス | S&P500 |
購入手数料 | 0% |
信託財産留保額 | 0% |
信託報酬 | 0.0938% |
純資産総額 | 2428.26億円 (2021/06/30) |
主な販売会社 | SBI証券、マネックス証券、カブドットコム証券 |
- 信託報酬が米国株式で最安。国内投信全体でも最安
- 投資先は世界最大級の資産運用会社バンガード社のS&P500 ETF(VOO)
- 純資産総額はすでに50億を突破
- SBI証券だけの限定商品
SBI・バンガード・S&P500の最大の特徴は、圧倒的に安い信託報酬です。信託報酬0.0938%という数字は米国株式だけでなく、国内投信の最安値でもあります。
また、投資先は世界のバンガード社のS&P500 ETF(VOO)です。低コストにS&P500へ投資できるファンドとして世界的に大人気の商品なので、安心感があります。
純資産総額はものすごい勢いで右肩上がりに成長しているので償還リスクは考える必要もなさそうです。
まだ運用1年が経っていませんが、これから米国株を始めるという方にとっては最有力候補となる1本と言えます。
詳しい解説は「SBI・バンガード・S&P500の評価は?国内最安の信託報酬は伊達じゃない!」もあわせてご覧ください。
SBI証券のつみたてNISA商品のおすすめポートフォリオ
アセットクラスごとにおすすめ商品をご紹介してきましたが、ここからはあなたに適した商品を紹介していきます。
対象を以下の3つの資産運用レベルに分けて紹介していきます。
- 初心者:自分で資産配分を決めるのは難しい人
- 中級者:NISA内で資産配分を決められる人
- 上級者:NISA外も含めて資産配分できる人
それでは1つずつ見ていきましょう。
初心者:自分で資産配分を決めるのは難しい人
まずは資産運用初心者の方からです。
- 投資信託を買うのは初めて
- 長期投資なんてしたことがない
- 資産配分を自分で決める自信がない
こんな方には「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」1本をおすすめします。
「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」を毎月定額(最大33,000円)でつみたてましょう。
これだけであとは完全放置でOKです。このファンドを買えば世界を丸ごと買ったことになるので面倒なリバランスは不要です。
ただただ積み立て続けるだけで世界経済の成長と同等なリターンを得られます。
ただし、他のファンドより楽な分、リターンは少なくなります。
中級者:NISA内で資産配分を決められる人
次に中級者向けです。
- NISAの中で自分で資産配分ができる
こんな方は以下がおすすめです。
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim先進国株式インデックス
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
以前は複数のファンドを自分で組み合わせた方がトータルの信託報酬を安くする効果があったのですが、最近は信託報酬が劇的に安くなっているため、複数のファンドを管理すると逆にコスパが悪いなと感じています。
なので、「自分の信じる未来にふさわしい」ファンドを1本上記の中から選んで、それを積み立てるのが良いと思います。
もちろん、自分が理想とする資産配分が明確にある人は、eMAXIS Slimシリーズを駆使して目指すポートフォリオを実現してみてください。
定期的に資産配分を確認して、崩れてきているようならノーセルリバランスで配分を調整しましょう!
「ノーセルリバランスって何?」という方は「積立NISA(つみたてNISA)でリバランスをする方法!バランスファンド・ノーセルリバランス・iDeCo活用まで図解で解説」で具体的に紹介しているので参考にしてみてください。
上級者:NISA外も含めて資産配分できる人
最後に上級者向けです。
- NISA外も含めて資産配分できる
こんな方は「つみたてNISA」「iDeCo」「特定口座」などすべての口座全体で資産配分を最適化するようにしましょう。
まず生活に支障が出ない範囲(余力資金)で、どの口座を利用するのかを決めます。
- まずつみたてNISAを利用。限度額まで使い切る
- 余力があればiDeCoを利用。限度額まで使い切る
- さらに余力があれば特定口座を利用。
毎月の積立金額が3.3万円以内に収まる場合は「つみたてNISAだけを利用する」でOKです。つみたて投資をしながら、節約や副業をすすめつつ、投資余力を少しずつ増やしていきましょう。
毎月3.3万円を超えてさらに余力がある方は、iDeCoで所得税非課税の恩恵を受けつつ老後資金を貯めるのがおすすめです。
中には「60歳までの資金ロックが嫌だ」という方もいると思いますが、そんな場合は「特定口座を使う」に進んで問題ありません。
どこまで口座を使うかが決まったら、次はどの口座にどの資産クラスを配置するかを決めます。
おすすめは以下の配置です。
- iDeCo:先進国株式(米国株式) or 新興国株式を配置
- つみたてNISA:先進国株式(米国株式) or 新興国株式を配置
- 特定口座:その他(先進国株式/債券など)を配置
あとは、各資産クラスに好みのファンドで投資していけばOKです!
ちなみに僕は米国の虜になってしまったので、つみたてNISA、iDeCoともに「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」を積立中です。
僕の最新のアセットアロケーションは「【2020年5月】インデックス投資の利回り実績とアセットアロケーションをブログで公開!」で紹介しているので、気になる方はぜひ一度ご覧ください。
まとめ:SBI証券のつみたてNISAはeMAXIS Slimを軸にすれば問題なし!
改めてつみたてNISAの商品選びで大切なポイントはこちらです。
- アセットクラスは新興国、先進国、バランス型の中から選ぶ
- 各アセットクラスの中で信託報酬が安いものを選ぶ
- 純資産残高が一定以上に大きく、右肩上がりに増えているものを選ぶ
- 信託報酬の値下げ実績があると理想
特に2019年時点で上記に最も当てはまるのは「eMAXIS Slimシリーズ」のファンド達です。
どの資産クラスも信託報酬が最安水準で、他社に追従しガンガン値下げしてくれるファンドが勢揃いしています。
より低コストに米国投資がしたいなら「SBI・バンガード・S&P500」が良いです。SBI証券限定の商品なので、有効利用するのが吉です。
また、2019年末からSBI証券は大規模な各種手数料無料化の施策がスタートします。
- 投資信託:対象商品の買付手数料が無料【2019/12/16(月)より】
- 信用取引:対象商品の取引手数料が実質無料【2019/12/16(月)より】
- 夜間PTS:取引手数料が実質無料【2019/12/16(月)より】
- 国内株式(現物・信用):手数料の無料化範囲を拡大【2019/12/23(月)より】
- 国内ETF(97銘柄):取引手数料が実質無料【2020/1/14(火)より】
- 米国ETF(9銘柄):買付手数料が実質無料【2020/1/2(木)より】
- 日計り信用:取引手数料 実質無料&買方金利・貸株料を1.80%へ引き下げ【2020年1月中旬より】
SBI証券の投資環境が劇的に改善されつつあります。
口座開設は無料、維持手数料もかかりません。
もし、まだSBI証券の口座をお持ちでないなら、手数料無料化が進むお得なこのタイミングで口座開設をしておきましょう!
今なら期間限定キャンペーンも開催中です。
CHECK! SBI証券
※最短5分で完了します。