こんにちは、シータ(@tsumitate_theta)です。
2018年の相場は9月までは調子が良かったもの、10月から世界的に暴落しました。年初来のリターンでは、ほとんどの資産クラスがマイナスです。
この記事では、2018年12月31日時点でつみたてNISA対象銘柄となっている全162銘柄の年間利回りランキングをご紹介します。
同一資産クラス、同一インデックスでの比較がしやすいよう整理したので、ぜひ最後までご覧ください。
- 2018年つみたてNISA全銘柄の年間利回りが分かる
- 2018年つみたてNISA全銘柄の資産クラスごとの利回りランキングが分かる
最新の2019年版は「【2019年版】つみたてNISA対象商品全173本の年間利回りランキング【資産クラス別】」にまとめているので、ぜひご覧ください。
なお、「iDeCo・NISAとの違い」「おすすめの資産配分」「金融機関」「商品」などつみたてNISAの網羅的な攻略情報は「つみたてNISAサイトマップ」にまとめているので、これからつみたてNISAを始めようという方は、ぜひご覧ください。
CHECK! つみたてNISAサイトマップ
また、その他のおすすめ商品について知りたい方は「【2020年】積立NISA(つみたてNISA)のおすすめ商品・銘柄と選び方まとめ」もあわせてご覧ください。
目次
ランキングに使用した利回り(トータルリターン)の計算方法
利回り(トータルリターン)は、以下の計算式で出しています。
(12月28日の基準価額 + 1年間で払い出された累計分配金) / 1月1日の基準価額 – 1
分配金はすべて再投資したものとして計算してます。分配金にかかる税金は考慮していません。
とは言っても、2018年に分配金を出したファンドは6本(うち3本はETF)のみなので、全体的にはさほど影響はありません。
また、基準価額は信託報酬を含む実質コストが差し引かれたものになるため、年間リターンも信託報酬が加味されたものとなります。
同一のインデックスに追従するファンドであれば、信託報酬が安いものほど年間リターンも高くなることをこのランキングから確認してみてください。
全世界株式の利回りランキング
全世界株式でもっともリターンが高かったのは「三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド」で-11.9%でした。
ですが、2018年に信託報酬が最安の「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」が登場しているため、2019年にはこれらの2本が上位に食い込む可能性がかなり高いです。
MSCI ACWI Index
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は設定から1年未満なので年間リターンは出ていませんが、信託報酬が安いため来年の利回りは「全世界株式インデックス・ファンド」を大きく上回ることを期待です。
ファンド名 | 信託報酬 | 2018年の リターン |
---|---|---|
全世界株式インデックス・ファンド | 0.5184% | -12.27% |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 0.15336% | – |
MSCI ACWI Index(除く日本)
「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」もまだ年間リターンは出ていないため、本命の結果が不明の状態です。信託報酬の差から見ても来年は「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」がもっともリターンが高くなると思われます。
ファンド名 | 信託報酬 | 2018年の リターン |
---|---|---|
三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド | 0.27% | -11.9% |
野村つみたて外国株投信 | 0.2052% | -11.91% |
eMAXIS 全世界株式インデックス | 0.648% | -12.25% |
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) | 0.15336% | – |
FTSE Global All Cap Index
ファンド名 | 信託報酬 | 2018年の リターン |
---|---|---|
SBI・全世界株式インデックス・ファンド | 0.15% | -12.59% |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド | 0.2296% | -12.64% |
その他
ファンド名 | 信託報酬 | 2018年の リターン |
---|---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型) | 0.15336% | – |
先進国株式の利回りランキング
MSCI コクサイ・インデックス
「為替ヘッジあり」のファンドが上位に食い込んでます。今年は為替の影響が悪い方向に出た年だったんですね。
「為替ヘッジなし」のファンドの中では「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」が「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」を抑えて1位になってます。
ファンド名 | 信託報酬 | 2018年の リターン |
---|---|---|
たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり> | 0.216% | -9.2% |
iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり) | 0.2052% | -9.35% |
つみたて先進国株式(為替ヘッジあり) | 0.216% | -9.44% |
野村インデックスファンド・外国株式・為替ヘッジ型 | 0.594% | -9.67% |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 0.11772% | -11.0% |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド | 0.11772% | -11.09% |
i-SMT グローバル株式インデックス(ノーロード) | 0.2052% | -11.09% |
つみたて先進国株式 | 0.216% | -11.09% |
たわらノーロード 先進国株式 | 0.216% | -11.1% |
iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし) | 0.2052% | -11.13% |
Smart-i 先進国株式インデックス | 0.216% | -11.2% |
SMT グローバル株式インデックス・オープン | 0.54% | -11.39% |
外国株式指数ファンド | 0.54% | -11.4% |
野村インデックスファンド・外国株式 | 0.594% | -11.46% |
eMAXIS 先進国株式インデックス | 0.648% | -11.47% |
FTSE Developed All Cap Index
ファンド名 | 信託報酬 | 2018年の リターン |
---|---|---|
SBI・先進国株式インデックス・ファンド | 0.1155% | – |
新興国株式の利回りランキング
MSCI Emerging Markets Index
信託報酬最安の「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」が順当に1位となってます。
信託報酬が安いはずの「<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド」がワースト1位になっているのは少し気になります。
ファンド名 | 信託報酬 | 2018年の リターン |
---|---|---|
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | 0.20412% | -17.24% |
つみたて新興国株式 | 0.3672% | -17.4% |
SMT 新興国株式インデックス・オープン | 0.648% | -17.49% |
野村インデックスファンド・新興国株式 | 0.648% | -17.56% |
eMAXIS 新興国株式インデックス | 0.648% | -17.58% |
Smart-i 新興国株式インデックス | 0.3672% | -17.6% |
たわらノーロード 新興国株式 | 0.3672% | -17.77% |
三井住友・DC新興国株式インデックスファンド | 0.6048% | -18.18% |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド | 0.20412% | -18.53% |
i-SMT 新興国株式インデックス(ノーロード) | 0.3564% | – |
FTSE Emerging Index
ファンド名 | 信託報酬 | 2018年の リターン |
---|---|---|
SBI・新興国株式インデックス・ファンド | 0.1948% | -15.42% |
FTSE RAFI Emerging Index
ファンド名 | 信託報酬 | 2018年の リターン |
---|---|---|
iFree 新興国株式インデックス | 0.3672% | -11.57% |
日本株式の利回りランキング
TOPIX
ETFの「ダイワ上場投信-トピックス」が1位になってます。これはETFの配当を再投資したものとして計算していることが影響していると思われます。
実運用では少額の配当金は全額再投資できるわけではないので、もう少し実リターンは下がるものとして眺めておいてください。
ファンド名 | 信託報酬 | 2018年の リターン |
---|---|---|
ダイワ上場投信-トピックス | 0.27% | -15.88% |
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド | 0.1728% | -16.05% |
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) | 0.17172% | -16.09% |
つみたて日本株式(TOPIX) | 0.1944% | -16.1% |
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド | 0.17172% | -16.11% |
たわらノーロード TOPIX | 0.1836% | -16.12% |
Smart-i TOPIXインデックス | 0.1836% | -16.16% |
iFree TOPIXインデックス | 0.17172% | -16.17% |
SMT TOPIXインデックス・オープン | 0.3996% | -16.28% |
eMAXIS TOPIXインデックス | 0.432% | -16.3% |
野村インデックスファンド・TOPIX | 0.432% | -16.31% |
ニッセイTOPIXオープン | 0.54% | -16.36% |
i-SMT TOPIXインデックス(ノーロード) | 0.1836% | – |
日経平均
こちらも「ダイワ上場投信-日経225」はETFなので同様の注意が必要です。
ファンド名 | 信託報酬 | 2018年の リターン |
---|---|---|
ダイワ上場投信-日経225 | 0.27% | -10.32% |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド | 0.17172% | -10.41% |
iFree 日経225インデックス | 0.17172% | -10.42% |
Smart-i 日経225インデックス | 0.1836% | -10.44% |
つみたて日本株式(日経平均) | 0.1944% | -10.45% |
i-SMT 日経225インデックス(ノーロード) | 0.1836% | -10.46% |
野村つみたて日本株投信 | 0.1836% | -10.48% |
ニッセイ日経225インデックスファンド | 0.27% | -10.49% |
たわらノーロード 日経225 | 0.1836% | -10.61% |
農林中金<パートナーズ>つみたてNISA日本株式 日経225 | 0.378% | -10.65% |
SMT 日経225インデックス・オープン | 0.3996% | -10.65% |
eMAXIS 日経225インデックス | 0.432% | -10.66% |
朝日ライフ 日経平均ファンド | 0.54% | -10.68% |
野村インデックスファンド・日経225 | 0.432% | -10.71% |
しんきんノーロード日経225 | 0.4212% | -10.91% |
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) | 0.17172% | – |
JPX日経400
「ダイワ上場投信-JPX日経400」もETFなので同様の注意が必要です。
ファンド名 | 信託報酬 | 2018年の リターン |
---|---|---|
ダイワ上場投信-JPX日経400 | 0.27% | -15.62% |
iFree JPX日経400インデックス | 0.2106% | -15.88% |
<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンド | 0.2106% | -15.99% |
SMT JPX日経インデックス400・オープン | 0.3996% | -16.01% |
野村インデックスファンド・JPX日経400 | 0.432% | -16.04% |
eMAXIS JPX日経400インデックス | 0.432% | -16.07% |
米国株式の利回りランキング
リターン1位は「iFree S&P500インデックス」。来年は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が食い込んでくることでしょう。
楽天VTIは指数の違いもあり、いまいちなリターンに終わってます。
S&P500
ファンド名 | 信託報酬 | 2018年の リターン |
---|---|---|
iFree S&P500インデックス | 0.243% | -7.69% |
米国株式インデックス・ファンド | 0.486% | -7.87% |
農林中金<パートナーズ>つみたてNISA米国株式 S&P500 | 0.486% | -8.06% |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.1728% | – |
CRSP U.S. Total Market Index
ファンド名 | 信託報酬 | 2018年の リターン |
---|---|---|
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 0.1696% | -8.41% |
バランスファンドの利回りランキング
利回り上位には債券比率が高い保守的なバランスファンドが集結しています。
「暴落時のリスクがこわいよ!」という方向けには良い商品だということがわかります。(ただし、20年の長期保有する前提であれば100%株式がおすすめです)
つみたてNISA銘柄の中で唯一のプラスリターンになってのは「日本株式・Jリートバランスファンド」ですが、日本株式とJリートのみという特殊な配分なので、長期保有にはおすすめしません。
アクティブファンドの利回りランキング
利回り1位は「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」です。これは債券比率が50%あることが大きく影響していると思われます。
アクティブファンドの中でも人気だった「ひふみ投信」「ひふみプラス」はワーストのワンツーフィニッシュとなっています。162本の全銘柄で見ても最下位です。
アクティブファンドは良くも悪くもインデックスファンドよりも激しい値動きになります。
20年間信じ切れるファンドと出会えた人や、短期的なギャンブルと割り切っている方は買って良いと思いますが、初心者の方が長期投資を目的として、にわかに「最近調子がいいらしいよ」程度の理解で買うのはおすすめできません。
補足
アクティブファンドの商品は、以下の金融庁の分類に従っています。
ファンド名 | 信託報酬 | 2018年の リターン |
---|---|---|
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド | 0.62% | -7.89% |
結い2101 | 1.08% | -7.97% |
ハッピーエイジング40 | 1.296% | -9.14% |
世界経済インデックスファンド | 0.54% | -9.23% |
のむラップ・ファンド(やや積極型) | 1.4094% | -9.49% |
セゾン資産形成の達人ファンド | 1.55% | -11.75% |
フィデリティ・米国優良株・ファンド | 1.6092% | -11.9% |
フィデリティ・欧州株・ファンド | 1.62% | -12.72% |
ハッピーエイジング30 | 1.458% | -12.95% |
ハッピーエイジング20 | 1.5876% | -15.52% |
コモンズ・サーティー・ファンド | 1.0584% | -16.75% |
大和住銀DC国内株式ファンド | 1.026% | -17.22% |
EXE-i グローバル中小型株式ファンド | 0.3304% | -17.41% |
年金積立 Jグロース | 0.8856% | -17.6% |
ニッセイ日本株ファンド | 1.08% | -18.0% |
ひふみプラス | 1.0584% | -21.23% |
ひふみ投信 | 1.0584% | -21.37% |
ETFの利回りランキング
ファンド名 | 信託報酬 | 2018年の リターン |
---|---|---|
ダイワ上場投信-日経225 | 0.27% | -10.32% |
ダイワ上場投信-JPX日経400 | 0.27% | -15.62% |
ダイワ上場投信-トピックス | 0.27% | -15.88% |
まとめ:つみたてNISAはポイントバックがお得な楽天証券で始めよう
こうしてみると、あらためて2018年は壊滅的だったなということがわかりますね。
とはいえ、同じインデックスに追従する投資信託同士では、信託報酬が安いほどリターンが高くなることもはっきりと結果に出ています。
市場の動きを僕らがコントロールすることはできませんが、どの銘柄を選ぶかは自分で決められます。
コストが安いファンドをきっちり保有して、長い目で運用をしていきましょう。
つみたてNISAをやるなら「楽天カード払いで積立をすると1%ポイント還元がもらえる楽天証券」が相対的にお得です。
1%コストを安くできると、長期の資産運用で有利に働きます。少しでもリターンを増やしたいので、僕もSBI証券から楽天証券のつみたてNISAへ移管をしました。
口座開設は少し面倒に感じるかもしれませんが、ノーリスクでリターンが増やせるので単純にやらないともったいないです。
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楽天証券と他証券会社の比較は、こちらの記事をご覧ください。